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子どもの力を引き出す視覚支援

道南発達障害を考える会の例会で、当クリニックの取り組みを報告した。テーマは「子どもの力を引き出す視覚支援」。夏の外来小児科学会でポスター発表した「舌圧子いらないカード」と「浣腸のプレパレーション」に加えて、この秋から取り組んでいる「注射できたよシール」の取り組みについて発表した。

プレパスライド

視覚支援に取り組んだのは、発達障害に子供たちへの援助について学んだのがきっかけだった。実際に取り組んでみると、障害を持つ持たないにかかわらず、視覚に訴えるプレパレーションを導入したことで、子どもたちが診療や処置に前向きにかかわってくれるようになった。

発達プレパ2 発達プレパ1

子どもたちが自分の受ける処置を事前に知り、見通しを持って処置に臨むことで、治療に主体的にかかわることができること。また、終わった時に親も子も「できた」「がんばれた」ということを実感しやすく、成功体験を積み重ねることで、生活全体にも意欲を持つことができる~ということを報告した。

一緒に参加した看護師から、実際に使ってみた際の子どもの反応や親の反応、そして親の子どもへの関わり方の変化について補足報告され、リアルなイメージも伝わったのではないかと思う。

参加した考える会のメンバーからは、異口同音におほめの言葉をいただいた。表面的なテクニックとしてではなく、日頃のクリニックの医療に向かう姿勢を評価してもらえたのがとてもうれしかった。道南発達障害を考える会は、障がいを持つ子どもたちへの支援を通じて、少しでも地域が住みやすくなるようにと願って、医師に限らずコメディカルスタッフも参加している。とてもアットホームな会で、参加するたびにいつも元気をもらって帰ることができる会だ。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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