クリニックでできる子育て支援
道南発達障がいを考える会で、当クリニックの取り組みを報告した。
「コミュニケーショントレーニング・遊びの会『すてきなクジラ』活動報告」。

中心的にかかわった保育士と看護師に半年間の活動をまとめてもらい、スライドを使って報告した。

コミュニケーショントレーニング・遊びの会「すてきなクジラ」は、昨年9月にスタートした子育て支援の取り組みだ。昨年夏、あるお母さんから、発達障害を持つ子どもたちが小学校に上がってから様々な困難に直面していると相談があった。子どもたちに、ほかの子どもと上手に付き合うためのスキルトレーニングの機会があればとの話だった。折よく発達障がいの子どもたちの保育経験のある保育士がみつかり、さらに地域発達障がい者支援センターの助言・協力を得ることができ、当クリニック2階で遊びながらコミュニケーションを学ぶ場を持つ事にした。
親子5組の参加で、月1回放課後に1時間半程の活動。視覚支援をフルに活用し、自己紹介や近況報告、自由遊び、絵本の読み聞かせ、室内の清掃などを行う。年間を通しての活動計画を作成し、室内ゲーム、外遊び、様々な製作活動、公的機関(室内遊技場の借用)の活用などを行った。子どもたちの活動と並行して、別室で保護者の交流会も開いた。7ヶ月の間に子ども達はお互いを仲間として意識し、スムーズに交流できる様になっていった。それにつれ保護者の会話も前向きな内容へと変化していったと言うような内容を報告した。
まずは、「すてきなクジラ」の活動が、発達障がいを考える会で取り上げられたことがうれしい。今回の会には、地域の療育機関、医療機関のコメディカルスタッフの方々があらたに何人か参加してくれた。「すてきなクジラ」の活動報告を聞きたくてという。関心を持ってもらえたことがとてもうれしかった。
今回の報告をまとめるなかで、あらためて「すてきなクジラ」の持つ意味を再認識することができたのもありがたい。まとめてみるとなかなかいい取組であったと思う。取り組んできたスタッフにも自信につながったし、ほかのスタッフも関心をもってみてくれるようになった。
そして、発達障がいを考える会に参加する医師たちから、大いに評価されたことがうれしい。「今回参加した5人の子どもたちが、この半年間『すてきなクジラ』で経験したことが、これからの彼ら人生にとっての大きな宝になっていく」という言葉をいただいた。また、「療育センターとは違う一般の小児科クリニックでこういう取り組みができることが貴重だ」とも言われた。
うちのクリニックが目指すのは、「子どもたちのこころとからだの健全な発達」だ。以前から、障害のあるなしに関わらず、社会性にハンディのある子どもたちを積極的に支援する場を持ちたいと考えていた。遊びの中で生まれる子ども同士の関わりが、子どもたちの社会性を豊かにしていく。単なる遊びに終わらせない取組で、かつ療育というほど敷居の高くない援助の場を目指していきたい。今後「すてきなクジラ」はうちのクリニックの子育て支援活動の大きな柱の一つになるだろう。
「コミュニケーショントレーニング・遊びの会『すてきなクジラ』活動報告」。

中心的にかかわった保育士と看護師に半年間の活動をまとめてもらい、スライドを使って報告した。

コミュニケーショントレーニング・遊びの会「すてきなクジラ」は、昨年9月にスタートした子育て支援の取り組みだ。昨年夏、あるお母さんから、発達障害を持つ子どもたちが小学校に上がってから様々な困難に直面していると相談があった。子どもたちに、ほかの子どもと上手に付き合うためのスキルトレーニングの機会があればとの話だった。折よく発達障がいの子どもたちの保育経験のある保育士がみつかり、さらに地域発達障がい者支援センターの助言・協力を得ることができ、当クリニック2階で遊びながらコミュニケーションを学ぶ場を持つ事にした。
親子5組の参加で、月1回放課後に1時間半程の活動。視覚支援をフルに活用し、自己紹介や近況報告、自由遊び、絵本の読み聞かせ、室内の清掃などを行う。年間を通しての活動計画を作成し、室内ゲーム、外遊び、様々な製作活動、公的機関(室内遊技場の借用)の活用などを行った。子どもたちの活動と並行して、別室で保護者の交流会も開いた。7ヶ月の間に子ども達はお互いを仲間として意識し、スムーズに交流できる様になっていった。それにつれ保護者の会話も前向きな内容へと変化していったと言うような内容を報告した。
まずは、「すてきなクジラ」の活動が、発達障がいを考える会で取り上げられたことがうれしい。今回の会には、地域の療育機関、医療機関のコメディカルスタッフの方々があらたに何人か参加してくれた。「すてきなクジラ」の活動報告を聞きたくてという。関心を持ってもらえたことがとてもうれしかった。
今回の報告をまとめるなかで、あらためて「すてきなクジラ」の持つ意味を再認識することができたのもありがたい。まとめてみるとなかなかいい取組であったと思う。取り組んできたスタッフにも自信につながったし、ほかのスタッフも関心をもってみてくれるようになった。
そして、発達障がいを考える会に参加する医師たちから、大いに評価されたことがうれしい。「今回参加した5人の子どもたちが、この半年間『すてきなクジラ』で経験したことが、これからの彼ら人生にとっての大きな宝になっていく」という言葉をいただいた。また、「療育センターとは違う一般の小児科クリニックでこういう取り組みができることが貴重だ」とも言われた。
うちのクリニックが目指すのは、「子どもたちのこころとからだの健全な発達」だ。以前から、障害のあるなしに関わらず、社会性にハンディのある子どもたちを積極的に支援する場を持ちたいと考えていた。遊びの中で生まれる子ども同士の関わりが、子どもたちの社会性を豊かにしていく。単なる遊びに終わらせない取組で、かつ療育というほど敷居の高くない援助の場を目指していきたい。今後「すてきなクジラ」はうちのクリニックの子育て支援活動の大きな柱の一つになるだろう。
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