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障がいのとらえ方と支援

子育てサポーター養成講座、特別講座「障害のとらえ方と支援」。講師は、高橋実花氏。

しょうがいがく

のびのび講座でおなじみの高橋氏。いつ聞いてもいいお話をしてくれる。じっくり一日かけてお話を伺いたいという念願かなって、今回の講座になった。

「障がいとは何か」のそもそも論から話してくれた。『身体の機能が「多数派」と少し違い、それが今の社会で生きていくのに不便な場合、その違いを「障がい」と呼ぶ』という新しい視点を提供してくれた。

「障がい=不幸」ではない。障がいを持っていても幸せな人、幸せな家族がいる。それはどうやら生きにくさに支援があるかどうかだ。確かに障がいがあると生きにくい。だから支援を構築していく事が大切であるという。

また、「医学モデル」(正常に近づけようとする)「社会モデル」(個人と社会の相互作用だという考え方)「文化モデル」(ポジティブに障がいを考える)の考え方も提示。どの3つのアプローチも大切。「障がい学」という分野の勉強があるということがわかった。このあたりをしっかり勉強しようと思った。

障がいのある人たちとの付き合い方について。なんで、そういうこと(困った行動)をするのか、まずその人を知ることから始める。赤ちゃんが泣いても誰も怒らない。それは理解があるから。どんな支援も教育も、お付き合いも、相手を理解し、尊重することから始まるという。このあたりの考え方にとても共感が持てる。

そして、自閉症スペクトラムの話、具体的な支援の方法についての話が続く。

午後からは、障がいを持つ子どものいる母さん方へのかかわり方のお話。これもまたとても良かった。

「保護者は支援の対象である」というのが目からうろこであった。保護者は悲しみを抱えている。どの保護者も一生懸命子育てをしている。保護者が攻撃的になるのには理由がある。聞くこと聞くことがそうだよなと思える内容で、支援する際にぜひ心掛けなければならないことだと思った。

子どもを見るあまり、保護者に厳しくなってしまうことがある。保護者は共同療育者なのだから、常に保護者と一緒に考える姿勢が大切だ。保護者は一生付き合うのに、支援者はその時だけなのだから、支援者は十分な情報提供をして決断の家庭を支援することが大切だ。いちいちうなづける話だ。

障がいを持つ、持たないにかかわらず、様々な支援の場で、支援する側に是非必要な考え方だと思う。

最後に話されていたのは、支援者が自分の心身の健康を管理するのは仕事のうちだということ。感情移入はバランスが大切で、どんなに共感しても、客観的に観察する目を失わないことだという。支援しきれないこともあるが、できない自分を責めない、一人で抱えこまず仲間を持つ、別の人に繋ぐこともしっかり考えておく。

「相手に感謝してもらう事だけを自分のモチベーションにしない」というのは至言だと思う。

そもそも論の話と保護者への対応の話がとても良かった。ずっと聞きたかったが、今まで時間が無くて十分聞けていなかった話だ。私たちが、これまで考えてきたこと、これから大切にしていきたいことをしっかりと言葉にしてくれている。自分たちの考え方がすっきりとまとまっていくような感じがした。

実花先生のお話しがいいのは、私たちが普段考えていることとそう違わないことだ。同じ方向を見ていて、それでいて、豊富な経験と知識を持ってずっと先を話してくれている。今日の話の初めに、函館に来るまでの来歴を少し詳しくお話ししてくれた。道南地域に、高橋先生夫妻が来てくれて本当に良かった。彼らと同じ地域で仕事できる幸せをかみしめている。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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