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新型インフルエンザの衝撃

今日、地域の小児科医会主催の講演会に行ってきた。
感染症の専門家の話。

アメリカやオーストラリアでの新型インフルエンザの状況を
詳しく話ししてくれた。
それによると、結構重症な患者さんがいるらしい。
若い世代に重症化している例がいる。
基礎疾患を持っていない人にも重症の肺炎が起こるという。
新型インフルエンザに対する認識を
変えなければならないかもしれない。

アメリカやオーストラリアではやっているウイルスと同じものが
いま日本ではやっている
~だから、もっと警戒すべきだ
という話。

しかし、外来に出て患者さんをみている実感とかなり異なっている。
いま日本国内で、新型関連で死亡された方は、24人。
これは、50万人に一人なのだそうだ。
そういう意味では、軽症にすぎていると言っても過言ではない。
本当に同じウイルスなのかと疑うくらい。

日本では、早期に抗インフルエンザ薬を使っているので、
これだけの死亡ですんでいる、
だから、これからも積極的に抗インフルエンザ薬を使うべきなのだ
ということらしい。

これで、学会が、抗インフルエンザ薬の積極使用を
勧告した意味がわかった。

私が見ているのは、ほんの一握りの患者さんだけだ。
その方たちが軽症にすぎているからと言って、
新型インフルエンザは軽いのだ
と侮ってはいけないのであろう。

外来でやることは同じかもしれないけど、
こころして患者さんの様子、
特に発症後の経過をしっかりみる事にしよう
と思った。



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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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