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視覚支援の大切さ

昨日は、道南発達障害学習会があった。今回で3回目の集まり。話題は、今回の東北地方の大震災が、発達障害を持つ子どもたちや家族にどんな影響があったかと言う話。

その方面の人は知る人ぞ知る「おめめどう」というところが出しているメルマガをみんなでシェアした。地震後余震が頻発したり、停電があったり、家を離れて避難所での生活を余儀なくされたりする。私たちでさえ混乱するのに、発達障害を持つ子どもたちの混乱は想像に難くない。こんなときにどんな支援が必要なのかと言うことがわかり易く書かれている。

やはり大切なのは視覚支援。ただ筆談をするだけでも冷静になれる、音声言語のように流れて消えていかないので、しっかり伝わるし、何度でも確認出来る。一日の見通しを視覚化する、余震や停電の情報を視覚化する、活動の場所、やっていいことを視覚化するなどなど~様々な工夫を教えてもらった。

特に印象的だったのは、機能が高い子どもの場合、普段の生活ではほとんど視覚支援を必要としないが、いざというときに、今までできたことが出来なくなってしまう。非常時こそ視覚支援が必要となってくる。しかし、視覚支援も普段から使い慣れていないと、うまく使えなかったりするという話。

つい先日、連続講座で発達障害を持つ子どもへの支援について学んだばかりだったので、とても新鮮な気持ちで聞くことができた。少しずつ発達障害への認識が深まっていく。次回の学習会は5月20日。実は4月2日に、神戸で行われる外来小児科学会主催の発達障害のワークショップに参加してくる。次回の学習会にその参加報告をすると宣言してしまった。余計な仕事引き受けてしまったなと思ったりもするが、報告をすることにしておくと、身をいれて聞けるのではないかと思う。

何より「知は力」だ。

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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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