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ママとばぁばの仲良し子育て

滋賀の友人の山口育子氏(びわこのいっこさん)をお呼びして、子育て講演会をしてもらった。昨年の開業記念講演会がとても好評だったので、今回も1周年を記念して来てもらうことにした。

いっこさん講演

今回は、えんどう桔梗マタニティクリニックとの2か所での講演会であった。昨年の講演会で遠藤先生がいっこさんの話をいたくお気に入りで、こちらに来る機会に、七飯と桔梗で連続講演をお願いすることになった。前日のマタニティクリニックでの講演会「生きる力を育てる素敵なコミュニケーションの取り方」も大変好評だったらしい。

当クリニックでは、「ママとばぁばの仲良し子育て」と言う演題であった。いっこさんには二人の孫がいる。アドラー育児を通じて、娘さんはとてもいい関係を作っている。それでも、子育てに関してお互いに行き違うことがある。その問題意識から、この度「ママとばぁばの仲良し子育て」という本を作った。ママとばぁばと立場が違っていても、愛する子ども(孫)のために、どうしたら子育てで協力しあえるかという内容だ。その本に基づいたお話をしてもらった。

この本はとっても画期的なものだ。時代とともに子育てのやり方は変化する。ママの子育てとばぁばの子育てのやり方も、ずい分と違ってきて、そこですれ違いが起こる。どちらが正しいやり方なのかを追求するのではなく、違っていることをお互いに尊重しながら、どうしたら協力して子育てができるのかというお話だ。ママが子育ての主導権をとりながら、ばぁばも貢献できる場所がこんなにあるということが強調されている。ママもほっとするし、ばぁばもとても勇気づけられる。(本の内容は、ぜひ買って読んでみてください。)

特に印象的だったのは、ばぁばの子育てが間違っているわけではないというところだ。いっこさんは母乳派なので、自分も当然母乳で育ったのだろうと思っていた。ところが、実際にお母さんに聞いてみたら、兄たちは母乳だったのに、いっこさんだけはミルクだったという。あの時は粉ミルクが最新で、「母乳よりも栄養価があり、体も強く、賢くなる」と言われたので、経済的負担があっても、かわいい一人娘のためにミルクにしたのだそうだ。なんて美しい話だろう。

やっていることに違いはあっても、その意図は善なのだ。そのことを知った時に、ママとばぁばは、お互いに尊敬しあい、協力していくことができるようになるではないだろうか。

いっこさんの話は、いつもながら、明るく、パワフルで、時にほろりとさせられる。具体的なエピソードを身振り付きで話してくれるのででとても分かりやすかった。

この夏、七飯に里帰りしている親子がよく来院していた。いっこさんの本が、この地域に広まっていくと、笑いの絶えないとても素敵な家族があちこちで生まれるのではないかと思う。
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講演会

今年の講演会も楽しかったようですね~。
私もとても興味のある演目でした。
行きたかった~。またの機会を近場で探します。
とりあえず、本買います。ネットで買いたいのですがネットでは買えないみたいですね。書店に申し込みます。
講演会の準備というのは大変なものですね。浜松に来月野田先生がいらっしゃいます。やれるお手伝いしかできていませんが、大変だなぁと思いました。特にお客様集めが?
お疲れ様です~。
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はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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