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発達障害臨床の最前線

今日は、おしまコロニー石川診療所(地域療育センター)に見学研修に行った。

発達障害臨床のエキスパート高橋医師の診療を間近に見る。診察室に一歩入ったところから、なるほどと感心させられる。マットを敷いて、低いテーブルをはさんで低い椅子とソファがある。親も子どももリラックスできるようにと言う工夫だ。

初診1時間、再診20分で、完全予約制。初診の患者さんの診察は慎重に、時間をかけて、ゆっくり見る。お母さんからのお話を聞き、子どもにも話しかけ、発達検査を行い、遊ぶところを見る。子どもに対してもまっすぐ向かって、丁寧に話しかける。次に何をするのかをひとつひとつきちんとお話しているところが印象的であった。

子どものおもちゃは、最初からあるのではなく、別室に片づけて布をかけてある。こんなところに細かい配慮がある。まず、お話して、おもちゃを持ってきて遊んで、片づけてお話しをする。やりたいことを好きなだけやるのではなくて、始まりと終わりをきちんと教えることを日々の診療の中でも実践している。

再診の患者さんには、今困っていることを具体的にお話してもらう。どんな風に働きかけたらよいかを具体的にアドバイスする。あるいは、お母さんが思うように子どもがうまくやれない理由を、その子の特性からていねいにお話する。病気に対する一般的な診療とだいぶ趣が変わっている。いわゆる「相談外来」だ。

大人から子どもまで、さまざまな患者さんの診療を見させていただいた。おかげさまで、療育センターでの診療の具体的なイメージを持つことができた。有り難いことだ。

高橋先生の診療と並行して、センターの中の言葉の教室~言語療法士によるコミュニケーショントレーニングにも通っている子どもが多い。そこは、子どものスキルアップの訓練だけではなくて、お母さんにセラピストの子どもへの関わり方を見て、モデルとして学んでもらう場でもあるという。ぜひ、次回はそのトレーニングの現場も見せていただきたいと思った。

高橋先生の外来受診を首を長くして待っている親子がいる。今、初診の患者さんは9カ月待ちだ。待ちきれなくて、うちのクリニックに相談に来る方もいる。この状況を何とかしてほしいと願っているが、診療の現場を見せてもらって、なるほどこれなら納得がいく。

療育センターの役割は、こうやって一人一人を丁寧に見ていくことだ。療育センターを支える地域の連携が大切なのだと思う。七飯にも、お母さん方の困っていることに専門的に答えていく施設があるべきだという思いを強くした。なんとか、誘致できないものかいろいろ考えてみようと思う。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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