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ダライ・ラマ法王からのメッセージ

ふと、手にした本に、強い感銘を受けた。

「ダライ・ラマ 宗教を語る」ダライ・ラマ14世テンジンギャツォ 春秋社 2011年
ダライ・ラマ宗教を語る

混沌とした世界情勢の中で、今私たちが真剣に考えるべき内容が盛り込まれている。
宗教を信じる人も、信じない人も、多くの方に読んでもらいたい本だ。
本の最後の方に載っているメッセージを紹介したい。

 「本書を締めくくるにあたり、ひとつのアピールをさせてください。宗教を信じている方々には以下のことを呼びかけたいと思います。どうか自分の信仰の教戒を守ってください。あなたの宗教の教えの神髄に、人の心の本源的な善に向かって旅をしてください。教義の差こそあれ、そこに私たちのすべてが一人の人間である場所があるのです。
 神を信じているなら、すべての人を神のことみなしてください。創造主を信じない人なら、すべての生き物を自分の母とみなしてください。そうすれば、偏見や排他主義や不寛容が立ち入るすきはなくなります。あなたの宗教の慈悲の教えに従って、自分が平和の道具となると誓ってください。心を開いて、神の祝福があなたの心の奥深くに届くようにしてください。
 宗教を信じる人にも信じない人にも、私は訴えたいと思います。私たちすべての心の中にある共通の人間性を常に尊んでください。私たちは一つの人間家族であると宣言し続けてください。慈悲の香油で心を和らげ、自他の願いは何か、必要なことは何かを考えてみてください。他者との食い違いが、他者の幸福や安らぎの邪魔にならないようにしてください。
 他人を目にしたら、基本的に自分と等しい存在だと思ってください。この地球上に赤の他人などいないのです。私たちは皆、人生を旅する兄弟姉妹で有り、この地球上にひとときとどまる過客にすきません。どんなに長く生きられても百年がせいぜいです。この地球の年齢と比べれば、私たちの寿命などしゃっくり一回か、一呼吸ほどの長さしかないのです。もめ事や争うごとにかかずらって、私たちに許された時間を無駄に費やさないでください。」
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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