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突破口をひらく

来る7月21日に行われる、日本アドラー心理学会北海道地方会のための「事前研修会」を行った。地方会で行う「ブレイクスルークエッションズを使ったワーク」を円滑に進めるための研修会だ。スーパーバイザーに学会認定指導者の大竹優子先生もお呼びした。

BTQ2

BTQ1


「ブレイクスルークエッションズ」は、もともとは野田俊作先生が親子関係プログラム「パセージ」のために開発されたもの。自助グループなどでの話し合いの時にも、問題解決の手段として使うことができる。

具体的には
1. 子どもの適切な側面はなんですか?
2. あなたがこの場面で子どもに学んでもらいたいことはなんですか?
3. それを子どもに学んでもらうためには、どんな工夫ができるでしょうか?
の3つになる。

ワークでは、参加者をグループに分け、親子関係のちょっと悩んだ実例を出してもらい、「ブレイクスルークエッションズ」を使って、問題解決までもっていく。グループリーダーになってもらう人は、比較的新米のパセージリーダーとパセージリーダー候補生。リーダー修業の場でもある。シナリオはあるが、当日円滑にワークを進めるためには、何回もグループを動かして実践を積むことが必要だ。

研修会のためには、実際の困った事例を持ち寄ってもらうことと、一緒に話し合うグループメンバーが必要だ。今回の研修会を成立させるために、道南地域だけじゃなく、青森からもアドレリアン(アドラー学習者)が応援に駆けつけてくれた。

土日かけて、4セッション、8事例を扱った。「ちょっと困った出来事」を語り、エピソードを出し、ローププレイをし、ブレイクスルークエッションズで問いかけ、グループで議論し、代替案を考え、新たな代替案で再度ロールプレイする。

とてもとても濃い研修会となった。ここに集まったメンバーは、基本的にアドラー心理学の学習がある程度進んでいる人たちばかり、これからの北海道と青森のアドラームーブメントをけん引していくメンバーだといえる。こうやって集まってみて、アドラー学習者の層が大変厚くなってきたなということを実感し、感慨もひとしお。北海道の地で、このような濃いアドラーの研修会を開けたことが実にうれしい。

アンケートから。
「シナリオ通りでこんな素敵な変化が起きる!パセージ学習者ならだれでもできる方の実演ができるのでは!?と期待と希望をいただきました!」
「勇気づけのパワーをいただきました」
「パセージテキストが手元にあっても、自分ひとりの力では代替案にたどり着くことはできないと思います。自分の感じるところで、子どもに対応していっていいのか?共通感覚と共同体感覚、二つで点検し、伝えるべきは伝えるに大変すっきりしました。」
「グループメンバーとして貢献している。自分にはここに居場所があると感じられました。ありがとうございます。」
「シナリオと仲間の力で、迷っても戻って、行動面と心理面の目標に充たされた事例提供者さんの「学んでもらいたいこと」へ向かっていけました。すごい!!」
「メンバーさんみんなで、「ちょっと不幸せなドラマ」が「幸せのドラマ」に代わる過程を進めていくことは、とても楽しくエキサイティングでした。」

さて、来週は本番、とても素敵なことが起こりそうで、今からとてもワクワクしている。








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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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