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1年の締めくくり

今年一年の締めくくり。恒例となったあごわかれ(網子別れ)。
まずは、一年間の感想と来年の抱負を一人一人語る。

今年一番のできごとは、医療法人化したことだ。事業継続のために、法人化できたことは大きい。コロナ禍が始まってから2年たち、ようやく患者数も少し上向いてきた。コロナワクチンやインフルエンザワクチンにも積極的に取り組んできた。

法人化しても目指すところは同じ。子ども達の心と体の健康を守ること。地域の人たちの声に応え、地域の人とともに事業を展開していくこと。人々の持つ共同体に貢献しようという願いを深く広く育てていくこと。

事業の主軸は、やっぱり学ぶことと語り合うこと。「学術は、少年の心を育て、成年の心を熱くする」(講談社学術文庫より)のだそうだ。この言葉をモットーに、また来年も頑張っていきたい。

毎年スタッフに、私たちから勇気づけカードを配っていた。今年は、趣向を変えて、みんなからみんなへ、勇気づけメッセージを書いてもらうことにした。それぞれのスタッフのシートを用意して、それを順繰り回して書いていく。お互いに勇気づけ合える関係も大切だなと思う。
あごわかれ2021_1 あごわかれ2021_2

そして、お楽しみの「宝引き」(ほうびき)。ひもくじで、番号が当てて、番号ごとの景品が当たる。今年は何が当たったかな。
あごわかれ2021_3 あごわかれ2021_4

来年も、みんなが、健康で、仲良く、楽しく仕事ができますように。
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冬のお楽しみ会

クリニックでの「冬のお楽しみ会2021」
ずっと、コロナの影響を考えて、自粛していた、院内のイベント。スタッフの士気高揚のためにも、やることにした。

冬のお楽しみ会6
この秋、おかげさまでクリニックも法人化した。これをスタッフが祝ってくれるという。
そして、病児保育所はるっこが、10周年を迎えた。
クリスマスと忘年会と新年会と、みんなまとめて「お楽しみ会」!

ゲーム1。「私は誰でしょう?」
マスクに、動物の鼻と口の写真を本人に見えないように貼る。貼られた人は、周りの人に質問したりして、ヒントをもらう。そして自分がどの動物なのかを当てると言うゲーム。これなら「マスク」をしたままできる。なかなかのアイデアだ。

どういう質問をすれば、自分の動物がわかるのか?そして、もちろん、そのものズバリのヒントをあげてはいけないので、ヒントを出す方も悩む、悩む。一見して分かる動物もあるが、中には、一目見ただけでは全く何の動物か分からないような鼻もある。みんな真剣に考える、考える。
冬のお楽しみ会9 冬のお楽しみ会8 

♪あなたのお名前は~♪あたったり、大はずれだったり、笑いが絶えない。
中に、なんと「人間(某タレント)の鼻と口」も混じっていて、これは大いに受けた。

その動物の鼻と口のままで、記念撮影♩
冬のお楽しみ会1 

ゲーム2。「かえるさん、おうちにかえる」
指でお尻をはじくと、ぴょんとはねる「かえるのおもちゃ」で、競争。
ゴールはバケツ、ぴょんぴょん、はねさせて、バケツに飛び込ませるまでのタイムレース。
トップはなんと13秒38。私も21秒26で、早いほうと思ったが、それでも6番目。ちょっぴりくやしい(^^)
成績順に賞品を選ぶ。賞品はお菓子とパンとワッフル、冬ごもりの準備だね。
冬のお楽しみ会10 冬のお楽しみ会2

法人化を祝っての花束。ドライフラワーで、色合いと組み合わせがすてき。
はるっこ10周年の方は、玄関に飾れる小さな生花。
冬のお楽しみ会7 冬のお楽しみ会3

最後に記念撮影、はいチーズ!気の置けない仲間との本当に楽しく幸せな時間でした。
冬のお楽しみ会4 

おまけ、スケジュールのボードには、ばつまるに扮した私がいたのであった。こんな所にも遊び心があふれている。やっぱり大人にも遊びが必要だね~。
冬のお楽しみ会5

勇気づけ特講に参加して

先日(12/5)青森で行われた「勇気づけ特講」に参加してきました。

そこで、学んだことはなにか?

★「子どもに対しては、『パセージ』が勇気づけになり、大人に対しては、『エピソード分析』が勇気づけになる」★

 『勇気づけの歌』第9節に、『繰り返されるなら知ってやっている』とあります。ここを読んで、どんどん連想が膨らんでいきました。
 先日、地元のパセージフォロー会で、自分とパートナーとのエピソードを取り上げてもらい、なるほどと思える代替案を作ることができました。ところが、しばらくして、また同じようなできごとがあって、やっぱり「カチン」ときました。こうすればいいんだなと分かっているはずなのに、またやっている、まさに『繰り返すなら知ってやっている』のです。
この「知って」いるのは、意識なのか、無意識なのか?意識は、「代替案=新しいやり方の方がいい」ことを知っています。一方、感情の動きを見ると、体は「もとのパターン」を続けようとしています。感情や体は、無意識が支配しているので、無意識の方は「古いやり方の方がいい」ことを“知って”いて、古いやり方を続けようとしているということだと思いました。
 一体何がいいというのだろう?それは、「自分を守るため」。もともとが、どんなエピソードだったのかというと、パートナーからある仕事を振られる。それをやっている途中に、さらに「これもやって」と頼まれる。「えっ、いまこれやってんのに!」と心の中で叫び、その体の感じのままで、「今大事なところだから!」と強い口調で言ったり、「うん」と言いながら聞き流したりというリアクションをしてしまう。パートナーは別に私を責めるつもりで、次々仕事を振っているわけではありません。だから、こちらもカチンとくる必要はなく、「うん、今これが一段落したらね」とフラットに言えばいいだけなのに。無意識は、ちょっと感情的になって、やや反抗的になることを選んでいます。おそらく、「今、ちゃんと仕事をしているんだよ!」ということを相手に強くアピールし、自分の所属を守ろうとしているのだろうと考えました。それが、これまでの人生の中で培ってきた、自分を守る方法であり、慣れ親しんだパターンなのだと思います。

 講義の中で、「勇気とは何か?」「勇気づけとは何か?」ということが再三問われました。今なら、「勇気とは、小さい頃からの条件付けに縛られずに、共同体に貢献的な行動を選択すること」、そして「勇気づけとは、共同体に貢献する方向への行動を選択できるように、無意識と意識に働きかけること」だと答えるでしょう。私たちは、小さい頃から、環境との相互作用の中で「自分」を作り、「自分を守る」ためのスキルを身につけていきます。環境とは、おもに他者、親をはじめとした人的な環境であり、その中で、自分の所属を確保するためのよりよい方法を学んでいきます。はじめは、さまざまな方法を試行錯誤していますが、そのうちある一定のパターンを獲得し、無意識の中に落とし込んでいきます。それが、「無意識的な条件付け」となって、大人まで持ち越されます。普段は、それでうまくやっていけるのですが、時にそれがトラブルを起こすもとにもなります。
 
 「無意識的な条件付け」から逃れて、他者と協力的な人間関係を結ぶ方向に進むために、何をすればいいのか?子どもへのアプローチと大人へのアプローチは、少し違うように思います。
 子ども達は、発達途上にあり、いままさに、様々なことを貪欲に吸収しているところです。そこでは、学びの環境が重要です。良い環境とは、「人との相互作用の中で、協力的なやりとりを学んでいくことのできる環境」です。親(あるいは、保育師、教師など)に子どもとの関わり方を学んでもらい、その関わりの中で、子どもに「共同体に貢献する方向への行動を選択できるような行動様式を学んでもらう」こと。これは、まさにパセージがやっていることです。日々の暮らしの中で、人と協力しながらやっていくスキルを身につけてもらい、それを無意識的な条件付けに落とし込んでいくことができればいい。だから、子どもに対しては、パセージが勇気づけとなるのだと思います。
 一方、大人は、新しい行動様式を学び直すのが難しい。『勇気づけの歌』27節に、『隠れた目標意識にのぼらせて』とあります。まずは、自分の隠れた目標を言語化すること。エピソード分析の中で、再三やっているのはそのことです。「仮想的目標」を言語化し、その背景にある「私的感覚」を言語化し、自分の「癖」(行動様式)をはっきり自覚する、それがはじまり。今まで慣れ親しんだパターンから外に踏み出すには勇気が必要です。自助グループの中で、仲間からたくさんの勇気づけをもらいながら、新しい代替案を試します。新しい行動に対して相手役のいい反応がかえってくれば、自分を変えていくモチベーションが高まります。それを繰り返している内に、次第にそれが、新しい行動様式として定着していきます。だから、大人にとっては、エピソード分析が勇気づけとなるのだと思います。

 アドラー心理学は深層心理学です。人は、意識(理性)だけでは変われません。自分のエピソードを頭に置きながら、二日間の講義と演習を受けたことにより、アドラー心理学が、意識だけではなく、無意識に対しての働きかけを重視していることがよく分かりました。特に、「パセージ」と「エピソード分析」が、単に言葉で知識を深めるだけのものではなく、意識と無意識のまるごとを射程に置いて行動変容を進めていく方法として活用できるものなのだと言うことを学ぶことができました。

講師の大竹先生、準備してくれたアドラーギルドの皆さん、そして、いっぱいいろんなお話を聞かせてくれ、刺激を与えてくれた参加者のみなさん、ありがとうございました。
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プロフィール

はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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