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横のつながりを作る

地域の子育て、教育に関わる支援者の会〜木ネズミの会の例会があった(10月25日)。今回のテーマは、「健康な心を保つために〜支援者の心構え〜」。

お話しは、高橋美花先生。クリニックでの職員研修会で、たびたびお話しいただく「支援者の心構え」がとてもいい内容なので、地域の方々にも、シェアしようという次第。

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何度聞いてもいい話だ。一番響くのは、「自分たちが地域の大切な資源だということを自覚しよう」という下り。困ってい人を助けたいという気持ちは大切だが、頑張りすぎてバーンアウトしてしまっては元も子もない。健康な心を保ち続けるために気をつけるべきことについて、お話ししてもらう。写真のレジメにある通り。

後半話、地域で抱えているケースについて、焦点を絞ってお話しする。医療、保健、教育、保育に関わるもの同士の横のつながり、風通しの良さが何より大切であることを再確認できた。

細々とでもこの回を続けていこうと思う。次回の予定話2月21日金曜日19時から、はるこどもクリニックにて。興味のある方は、ご連絡下さい。
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アドラー心理学会総会に参加する

10月18、19、20日と千葉県幕張で行われた、第35回日本アドラー心理学会総会に参加してきた。
仕事の関係で、土日の参加となったが、大変中身の濃い学会であった。

アドラー総会20191

19日の発表の一つ、高知のアドレリアンの「学校経営とアドラー心理学」の演題発表に、指定討論者として登壇してきた。組織運営を「学校」の場にとどめず、一般企業を運営している人間からの発言を加えて、参加者が広く考えられるようにしたいという趣旨の依頼であった。

アドラー総会20192

組織運営の基本は共同体感覚の育成であること、そのために、アドラー育児の考え方を応用し、「めざす組織運営(目標を立てる)」「問いかける組織運営」まかせる組織運営」「参加する組織運営」の4点にまとめて、それぞれクリニックで工夫していることをお話をした。

資料組織運営

そして、「学校」と「一般企業」の違いをお話しし、共通する課題と異なる課題があることを説明し、フロアの皆さんと一緒に考えることができたのではないかと思う。





うれしいプレゼント

今日は、嘱託している通園施設の健診があった。
一通り健診が終わってから、子どもたちがやってきて、カレンダーのプレゼントをしてくれた


ね2ずみ年カレンダー

ありがたくいただく、毎年、子どもたちの制作活動の一環でカレンダーを作り、それをプレゼントしてくれる。
ほのぼのと温かい気持ちになる。ありがたいことだ。

みんなで事例検討

今年度3回目の障害に関わる職員研修会。講師は、高橋美花先生。

はじめに、今回の事例にかかわるお話しをしていただく。子どもの行動には必ず理由がある。落ち着かない子どもたちにもその理由がある。障害の特性から説明がつく。考えるポイントをいくつか示していただいた。

20191104073201465.jpeg


それに基づいて、みんなで事例に即して議論する。全部で3症例、今回も小グループを作ってディスカッションした。

気のおけないスタッフ同士で、忌憚なく意見を出し合う。それぞれがしっかり考えて、意見を出し、工夫を重ねて行く。小グループで話し合うのは、参加する意識が高められるのがいいなと思う。

障害を持つ子どもを勇気づけて育てる

嘱託医をしている通園施設の定例の小講演。
今年度2回目となるが、今回のテーマは「障害を持つ子ども勇気づけて育てる」

小講演 レジメ

今回保護者の方から寄せられていた質問は、
 ・テレビやDVDを見せる時の注意点や効果的な注意の仕方について
 ・障害をもつ子どもへの接し方声掛けについて
 ・やってはいけないことをした時の伝えかた
 ・小学生、中学生と今後成長していく過程で注意することや取り組んだほうが良いことについて
 ・障害を持った子どもは大人になったらどんなふうに社会と関わっているのか(就職、親がいなくなってからなど)

確かに、障害を持つ子どもを育てるのには、少し工夫がいる。それでも、基本的な方法は、定型的な子どもの子育てと共通している。まず、根底にあるのは、「子育ての目標」。子どもを育てていって、一人前の大人にすることが子育ての目標。それは、社会に出て困らないように上手にしつけること。私たちは、アドラー心理学の育児法から援用して、「1.自立すること、2.社会と調和すること
」を目標にしている。そのために、子どもの内側に、「1.私は能力がある、2.人々は仲間だ」という信念を育てようとしている。  それがすなわち、「勇気づけの子育て」だ。

ただし、子どもたちには特性がある。例えば、「切り替えが苦手」、「自然に決まっているルールが苦手」、「特定のモノや事柄にこだわる」、「感覚に偏りがある」などなど、そこにひと工夫が必要だ。

思春期から、青年期、成人を見通して必要なこととしては、「良い意味での大人扱いをする」「共同生活者としてつきあう」「趣味を持つことを勧める」ということをお話しした。思春期といわれても、幼児を持ったお母さん方には、なかなかぴんと来ない。幸い、この通園施設は歴史があり、保護者会に先輩たちも参加してくれる。そんな先輩たちの体験談がとても貴重なのだと思う。







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はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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