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うみのほし小講演会

嘱託医をしている通園施設で、毎年恒例の小講演を行った。

今回のテーマは「こころ豊かに育てる~しかるほめるをこえて」
保護者の方々から先に質問をいただいていて、それにこたえる形でお話しする。
 ・子どもとどう向き合うか
 ・子どもを成長させる上手は叱り方
 ・子どものほめ方と叱り方(タイミング)
 ・子どもをやる気にさせる方法
 ・心も体も「強い子ども」にする方法(特に気持ちの強い子どもにする方法)

なかなか、一言では答えられない質問ではあるが、アドラー心理学はしっかりと答えをもっている。

まずは、子育ての目標を考える。
私たちが子育てをしているのは、子どもを社会に出て困らないように上手にしつけることを目指している。アドラー心理学では「共同体に所属できるようになること、そして共同体に貢献できるようになること。」だと考える。それは、 1.自立すること であり、 2.社会と調和すること だ。

単にしかる・ほめるのように表面に現れた行動を矯正するのではなくて、心の内面に注目する。「ほめるしかる」をこえて、「勇気づけ」をすることで、1.私は能力がある と 2.人々は仲間だ ということを学んでもらう

ただし、子どもたちの特性を見る必要がある。たとえば、切り替えが苦手、自然に決まっているルールが苦手、特定のモノや事柄にこだわる、感覚に偏りがある、視覚的な世界を強く持つ、予期しない変化が苦手、あいまいな表現はわかりにくい、相手の気持ちが読み取りにくい、漠然とした空間・時間の把握が苦手・・・・など、そういう特性に配慮しながら、勇気づけをしていく。

勇気づけは身近なところから始めていく、まず、ともに遊ぶこと、そして、ともに働くこと、究極的には親子で協力し合うことが目標だ。

概略以上のようなお話をした。うまく伝わっているといいなと思う。


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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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