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心豊かに育てる

はるこどもクリニックと七飯アドラー心理学研究会との共催で、子育て講演会「心豊かに育てる」を行った。

場所は、嘱託医をしている函館ひかり幼稚園の遊戯室をお借りした。ひかり幼稚園さんとは、うちの息子が年少さんの時にお世話になって以来の長いお付き合いだ。その後、函館に戻ってから、ずっと嘱託医をしている。

一昨年園舎の建て替えをして、とても広く、明るく、きれいになった。天井が高く、明るいお部屋で、気持ちよくお話しすることができた。

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内容は、アドラー育児の話。いつもは、主にパセージ(アドラー育児ための親子プラグラム)からの引用であるが、今回はパセージプラス(パセージをより深めた親関係プログラム)の視点を取り入れ、新たな切り口でお話した。

アドラー心理学では、人は、不快を避け、快を求めて生きていくのではなく、共同体に所属することを求めて生きていると考える。たとえ不快があっても共同体に貢献的に所属できることに喜びを感じる。だから、「不快だけどしなければならないことをするように、快だけどしてはならないことをしないように」子どもを育てるには、生活の中で、「人に貢献して生きることが喜びであること」を体験的に学んでもらうことが大切。アドラー育児が提唱する「勇気づけの子育て」は、まさに、さまざまな働きかけを通して、人に貢献する喜びを教えることにある。

以上のような話を前段で行った。

後半は、パセージの提唱する「子育ての目標を持つ」、「問いかける育児」、「まかせる育児」、「話し合う育児」について、さまざまな実例を取りあげながら、解説した。

おかげさまで、アンケートには肯定的な感想を一杯いただいた。

<一部抜粋>
◆所属と貢献の話を丁寧にしていただいて、自分でもゆっくり考える時間になりました。
◆講演の中で難しい言葉がほとんどなく肩を張らずリラックスした気持ちで聴くことができました。なので素直にひとつひとつ言葉が身体(心)に入って来ました。
◆場面場面でのエピソードが具体的に語られてどんな場合にどんな風に関わりを持つ事が大事なのかわかりやすかったです。
◆今後、子どもとより良く関わっていく為のヒントが沢山得られました。役割を与える、考えを引き出す問いかけは意識したいと感じました。
◆今回初めてアドラー心理学の講演会に参加させていただきましたが、とてもわかりやすかったです。今まで部下に一方的に物事を教えていましたが、一緒に考える・考えてもらい気付くこと、自分の課題と部下の課題を切り離して考える事を学びました。
◆「ともに学び、ともに働き、ともに話し合う」老親との2人暮らしですが、これは本当だなと思いました。発想を「年々介護量がふえて・・・」という路線でなく。これでいこうと思います。
◆自分で感じていましたが、今日の講演を聞いてつくづく自分は何でも一人でやり過ぎていると思いました。失敗から学ぶチャンス、考えさせる機会、貢献していると実感出来る機会をこれまで数多く奪って来てしまったのではないかと大きく反省しました。
◆家族会議をやっていこうと思いました。今までは親が決めて、その流れでなんとなく進んでいってましたが、年中になり色んな事を考えたり、友達関係の悩みも増えてきているようなので、子どもの考えを知り、問いかけ次の行動をおこさせ、一緒に考える時間を沢山作って行きたいと思いました。
◆不登校の子供の導き方など、具体的で(好きなことへのイメージを広げる)参考になりました。

これからも、アドラー育児を広めていくために、時に応じて講演会をしていけたらなあと思う。


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はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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