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心豊かに育てる

はるこどもクリニックと七飯アドラー心理学研究会との共催で、子育て講演会「心豊かに育てる」を行った。

場所は、嘱託医をしている函館ひかり幼稚園の遊戯室をお借りした。ひかり幼稚園さんとは、うちの息子が年少さんの時にお世話になって以来の長いお付き合いだ。その後、函館に戻ってから、ずっと嘱託医をしている。

一昨年園舎の建て替えをして、とても広く、明るく、きれいになった。天井が高く、明るいお部屋で、気持ちよくお話しすることができた。

kouen300624

内容は、アドラー育児の話。いつもは、主にパセージ(アドラー育児ための親子プラグラム)からの引用であるが、今回はパセージプラス(パセージをより深めた親関係プログラム)の視点を取り入れ、新たな切り口でお話した。

アドラー心理学では、人は、不快を避け、快を求めて生きていくのではなく、共同体に所属することを求めて生きていると考える。たとえ不快があっても共同体に貢献的に所属できることに喜びを感じる。だから、「不快だけどしなければならないことをするように、快だけどしてはならないことをしないように」子どもを育てるには、生活の中で、「人に貢献して生きることが喜びであること」を体験的に学んでもらうことが大切。アドラー育児が提唱する「勇気づけの子育て」は、まさに、さまざまな働きかけを通して、人に貢献する喜びを教えることにある。

以上のような話を前段で行った。

後半は、パセージの提唱する「子育ての目標を持つ」、「問いかける育児」、「まかせる育児」、「話し合う育児」について、さまざまな実例を取りあげながら、解説した。

おかげさまで、アンケートには肯定的な感想を一杯いただいた。

<一部抜粋>
◆所属と貢献の話を丁寧にしていただいて、自分でもゆっくり考える時間になりました。
◆講演の中で難しい言葉がほとんどなく肩を張らずリラックスした気持ちで聴くことができました。なので素直にひとつひとつ言葉が身体(心)に入って来ました。
◆場面場面でのエピソードが具体的に語られてどんな場合にどんな風に関わりを持つ事が大事なのかわかりやすかったです。
◆今後、子どもとより良く関わっていく為のヒントが沢山得られました。役割を与える、考えを引き出す問いかけは意識したいと感じました。
◆今回初めてアドラー心理学の講演会に参加させていただきましたが、とてもわかりやすかったです。今まで部下に一方的に物事を教えていましたが、一緒に考える・考えてもらい気付くこと、自分の課題と部下の課題を切り離して考える事を学びました。
◆「ともに学び、ともに働き、ともに話し合う」老親との2人暮らしですが、これは本当だなと思いました。発想を「年々介護量がふえて・・・」という路線でなく。これでいこうと思います。
◆自分で感じていましたが、今日の講演を聞いてつくづく自分は何でも一人でやり過ぎていると思いました。失敗から学ぶチャンス、考えさせる機会、貢献していると実感出来る機会をこれまで数多く奪って来てしまったのではないかと大きく反省しました。
◆家族会議をやっていこうと思いました。今までは親が決めて、その流れでなんとなく進んでいってましたが、年中になり色んな事を考えたり、友達関係の悩みも増えてきているようなので、子どもの考えを知り、問いかけ次の行動をおこさせ、一緒に考える時間を沢山作って行きたいと思いました。
◆不登校の子供の導き方など、具体的で(好きなことへのイメージを広げる)参考になりました。

これからも、アドラー育児を広めていくために、時に応じて講演会をしていけたらなあと思う。


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木ねずみの会を始める

クリニックの地域活動の一つとして、新たに「木ねずみの会」をスタートさせた。

「木ねずみの会」は、地域から子どもの育ちを考えていくことを目標に、地域の子育て・教育に携わる専門職が、気軽に交流しあえる場として始めたものだ。

町の保健師さんや学校の特別支援コーディネーターの方などとお話をする機会がある。各職種ごと、それぞれのフィールドで頑張っていながら、その思いが他のフィールドで頑張っている人たちに伝わっていないのではないかな?と思えてきた。一緒に話し合ったり、一緒に学んだり、それぞれの抱えている悩みを一緒に解決したり という場があれば、今よりもう少しお互いの風通しがよくなり、ひいては地域の子育て支援の力になるのではないかと考えた。

参考までに、はじまりの案内文から・・・
 『子どもたちは、私たちの未来です。子どもたちが、いつも活力にあふれ、元気いっぱい、生き生きとした笑顔を見せてくれることで、私たちも元気づけられています。時に、ちょっと壁にぶつかって、足踏みしたり、後戻りしたりするときもあります。そんな子どもたちも、やがて、自らの頑張りにより、あるいは周りからの支えにより、すこしずつ元気を取り戻し、ひとつ壁を乗り越え、強くたくましく育っていっています。
 子どもたちの豊かな成長を支えるために、地域で、保育、教育、行政、福祉のそれぞれ分野で様々な取り組みがなされています。少しずつ子どもの育つ環境が整備されていっていることを感じます。それでも、時にすれ違いが生じることもあり、より交流を深めて、顔の見えるお付き合いをすることが大切だなと感じています。
 子育て、教育にかかわる様々な方が集い、悩みや経験を交流しあえる場として「木ねずみの会」を立ち上げました。』

まずは、第1回の集まりを6月22日、クリニックの2階リハビリ室にて行った。

第1部 ミニ講演「小児科外来から見た最近の子どもたち」
第2部 相談会~こまった事例、悩んだ事例について 

第1部、今回は、言い出しっぺの私からのミニ講演「小児科外来から見た今どきの子どもたち」のお話をした。
いまどき

最近の子どもたちの疾病動向と健康に関連する子どもたちの生活について(食事、遊び、睡眠、家事に関するデータ)のお話から始め、今小児科外来で取り組むべき健康づくりのあり方について、私の考えをお話した。大切なことは、からだの力、調整の力、こころの力を鍛えること。そのために、食事、運動、遊び、生活リズム、家の仕事が大事であることをあらためて強調した。

この話を受けて、それぞれの立場から今の子どもたちの姿について少し語り合った。

第2部は、今困っている事例を一つ提供してもらって、みんなで話し合った。

こうして、困っている事例を取り上げて、一緒に話し合うと、より良い解決の方向性が見えてくる。そして、それぞれのフィールドで、何を大切にして日々実践しているのかをお互いに知り合うことができる。顔の見えるつながりが、今後のこの地域の糧になるではないかなと思う。

次回の集まりは3か月後の予定、ゆっくり進んで行こうと思う。

障害を持つ子どもと上手に暮らす

嘱託をしている通園施設で、小講演を行った。
テーマは「障害を持つ子どもと上手に暮らす」

障害を持つ子と

内容を、レジュメに沿っていうと、
○発達障害について
○発達障害の子どもとの向き合い方
○周囲やきょうだいに理解してもらうには
○適切な行動を教える
○家での生活上のポイント

アドラー心理学の考え方を盛り込んだり、地域の専門家のお話を引用したり、あらためて、障害というものを学ぶ機会になった。
教えることはもっともよく学ぶこと。こういう機会を与えてもらえて、大変ありがたいことと思う。

こういうお話を通して、少しでもお母さん方の笑顔が増えればと願う。

エピソード分析ワークショップ

アドラー心理学の治療技法のひとつ、「エピソード分析」を学ぶワークショップを開催します。

日本アドラー心理学会指導者の大竹優子氏をお招きして「エピソード分析」についてワークショップを行います。
対象は親子関係プログラム「パセージ」受講経験者です。エピソード分析シートを使いながら「私的感覚」ならびに「協力的代替案」を探す練習をします。あなたもエピソード分析の技術を仲間と一緒に学んでみませんか?

参加対象は、「パセージ受講者」になっています。

エピソード分析表 エピソード分析裏

参加ご希望の方は、こちら↓

【参加費】
① 2018年7月7日(土)のみ参加の方 4,000円
② 2018年7月8日(日)のみ参加の方 4,000円
③ 2018年7月7日(土)、8日(日)両日参加の方 7,000円

【参加申し込み方法】
準備の都合上、下記の申込書にご記入の上、メールまたはFAXにてお申込みくださると助かります。参加費は当日会場で申し受けます。なるべくおつりの無いようにお願いします。

[送信先] 七飯アドラー心理学研究会(はるこどもクリニック内)
FAX 0138-65-0508
Mail passage_08@yahoo.co.jp

【懇親会のご案内】
2018月7月7日(土)17:30~19:30 会場・会費は後日ご連絡致します。(会費は当日懇親会会場にて申し受けます)

・・・・・・ 2018 エピソード分析申込書 ・・・・・・
 
【お名前】                  【ふりがな】                   

【ご住所】〒                                          

【電話番号】                 【FAX番号】                   

【E-Mail】                                           

【参加希望日】下記からお選びください(FAXの方は番号に〇を、メールの方は希望番号をご記入ください)
① 2018年7月7日(土)のみ参加  
② 2018年7月8日(日)のみ参加
③ 2018年7月7日(土)、8日(日)両日参加

【懇親会参加】 参加する・参加しない (FAXの方はどちらかに〇を、メールの方は参加の有無をご記入ください)


函館パセージのお知らせ

函館で、アドラー心理学の育児プログラム「パセージ」を開催します。

ぱせーじ案内

パセージは、まったく新しい親子関係学習プログラムです。 あたたかい雰囲気の中で
体験を通じて本当に信じあい、愛しあう親子のあり方を 身につけていただけます。
子どもを叱らないで、勇気づけながら育てるにはどうすれば よいか。どういう点に
工夫すれば自立した、しかも社会と調和できる子どもを育てること ができるかにつ
いて、アドラー心理学にもとづいた育児法をご紹介します。

平成30年
7月 22日(日)第1章 子育ての目標・第2章 賞罰のない育児
   8月 5日(日)第3章 課題の分離 ・第4章 共同の課題
   8月19日(日)第5章 目標の一致・第6章 体験を通じて学ぶ
   9 月 2日(日)第7章 新しい家族・第8章 積極的に援助する

◆ 全8章を隔週2章ずつ学ぶPassage集中コースです。
◆ リーダー:中村尚子・新開谷みどり (日本アドラー心理学会認定家族コンサルタント)
◆ 時 間: (受付開始 午前9:00)9:30~15:30(1時間のお昼休憩をはさみます)
◆ 会 場 :はこだて子どもセンター(亀田青少年会館) 1階 和室
       函館市亀田本町19-21
◆ 受講料:初受講料 20,000円 + テキスト代 2,000円
       再受講料 17,000円
       単発参加1章につき 3,000円(Passage受講経験者のみ)
◆ 定 員:10名(8名以下の場合は延期となります)
※ 託児はありません。地域のファミリーサポートセンターなどをご利用ください。
※ 申込み多数の場合は、0歳から中学生までのお子さまをお持ちの方、あるいは子どもに  関わる お仕事をなさっている方が優先されます。

◆ 申し込み・問い合わせ先:はるこどもクリニック内 七飯アドラー心理学研究会
              FAX/0138-65-0508 
              Mail/passage_08@yahoo.co.jp 新開谷まで

以下の5つの項目を添えてお申し込みください。
① 氏名(ふりがな)  ② 郵便番号と住所  ③ 電話番号 ④ メールアドレス
⑤ お子さんの年齢、もしくは参加される方の職業
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プロフィール

はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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