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私の中のアドラー心理学

道南発達障害を考える会で、お話しした。テーマは「私の中のアドラー心理学」。

以前から幹事の高橋医師にアドラーの話をと頼まれていたが、少しためらう気持ちがあった。「あなたがどうしてそんなにアドラー心理学に入れ込んでいるのか?という話で良い」と言われて、それならばと引き受けることを決心した。



アドラー心理学の中の私が気にいっているところとして、「人は社会的な存在である」と「人とはクリエイティブな生き物である」という考え方を取り出し、「共同体感覚」と「個人の主体性」を語る。

事例をあげて、クライエントに対してどのような援助をしているかという話をし、そこに上記の二つの考え方がどう生かされているのかを説明する。

不登校に即して、普段よく使う戦略を紹介しながら、アドラー心理学で考える「勇気」について説明し、最後にいつも「勇気のある生き方」をしたいという話で〆る。

30分という限られた時間(実際にはかなりオーバーした)で充分な説明ができなかったところもあり、新しくアドラーの話を聞く人にはわかりにくい面もあったことと思う。質問もたくさん出された。

自分としては、新しい切り口でしゃべることができたし、アドラー心理学の魅力を存分に語ることができたので、かなり満足している。身内の感想も、とてもコンパクトでわかりやすい話だったという。あらためて、アドラー心理学を道標にしてやっていこうと決心することができた。

雨の中をつぎつぎと

霧雨の中、我が家の庭に次々と鳥たちがやってきた。雨の中のお散歩かな?

コウライキジはいつもの散歩コース。
やちょう01

これは・・・・どうもミヤマカケスではないかと思う、この頃見ていなかったが、今こちらに来ているのだろうか?
やちょう02 

ジョウビタキは先日以来の常連さん
やちょう03 やちょう04 やちょう05

ヒヨドリだね。お隣の柿を狙っているのかな?
やちょう06

少しずつ前進する

土曜日の午後、お休みをいただいて、院内研修会とした。内容は、8月にみんなで参加した「第25回日本外来小児科学会」の報告会。

はじまる前に、急きょケーキを買ってきて、みんなで小さなお祝い会をした。新人さんが、折よく誕生日を迎えた時に看護師としてステップアップしたのだ。一人の成長はチームとしての成長でもある。こうしてみんなで喜び合えるのがうれしい。
誕生会1 誕生会2

外来小児科学会は、医師だけではなく、コメディカルスタッフが大勢参加する。医学的なことはもちろん、予約システムや予防接種、感染対策、子育て支援など、スタッフの問題意識にそった幅広いテーマで、講演や研究報告・ワークショップが行なわれる。今年の夏は仙台で行なわれたので、クリニックスタッフほぼ全員で参加してきた。参加したスタッフにはレポートを書いてもらったのだが、それぞれに分かれて参加してきたので、学んだことをお互いにシェアしあい、クリニックで活かせることがあればすぐにでも取り入れらるようにと時間をとって報告し合う。
会議

一人ひとりの報告がおもしろく、報告後の議論にも熱が入り、ついつい時間が取られてしまう。今回だけではとても終わりそうにないので、またあらためて報告会の続きを設けることにした。こうして時間をとってみんなで検討すると、学んだこと一つから、つぎつぎアイデアが湧いてきて、改良点が見えてくる。少しずつ前進していける気がする。

もえる秋

ふと見上げると、クリニック裏のもみじがもえるよう。
さっそくカメラを抱えて、写しに行く。

もえるあき1 もえるあき2

もえるあき3 もえるあき4

もえるあき5 もえるあき6

もえるあき7 もえるあき8

もえる秋。ほれぼれと見上げる。

障害とはを考える

発達障害に関する院内研修会。発達障害者支援センターの高橋実花先生にお話しをうかがう。今回のテーマは「障がいとは」。

みかせんせい

これまで数回にわたり発達障害の話を聞いてきて、今回あらためて障がいとは?について考える。

歴史的に障がいは必ずしも否定されるものではなかったということを、古事記に記されたヒルコがのちにエビス様になった話などを交えてお話しされる。

「障がい=不幸」ではない。社会のあり方に関わって、幸か不幸かが決まる。障がいが幸せを運んでくる社会が、幸せに最も近い社会だという。

いつ聞いても、実花先生のお話しは、やさしくてあたたかい。

その後、障がいの3つのモデルについてお話される。医学モデル、社会モデル、文化モデル。障がいのとらえ方が、医学モデル→社会モデル→文化モデルと豊かになっていく。

3つのモデルにそって、自閉症支援のあり方を整理してみる。この3つは、どれがいいというのではなく、それぞれに意味があり、お互いに影響しあう。こうやって整理すると、とてもわかりやすく、やるべきことが見えやすくなる。

文化モデルの説明の中で印象的だったところ。「その人本来の良さによってお互いに良い影響を与え合う状況をつくる」。そのために、「自分にはいいところがあるし、力を発揮できる場所がある」「自分のままできることがある」「苦手なことには自分にあった解決法がある」と思えるように援助することだという話。まさにこれは、日々私たちがやろうとしていることだ。障がいがあってもなくても、人がいきいきと生きるために必要なことは、共通するのだと思う。

あらためて、うちのクリニックの進む方向性を整理してもらえたが気がする。
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プロフィール

はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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