ネットワーク研修会に参加した
先日(10/24)、道が主催した「子どもの心の診療ネットワーク研修会」に参加した。内容は下記の通り。

基調となる講演は、この道の大家である田中先生でもあり、パネリストには日頃親しくやりとりしている社会福祉士の野村氏、あおいそらの片山氏が参加する。それに以前同じ職場で働いたことのある上田先生も報告をするということで、ぜひ参加したいと思った。職場で呼びかけたところほとんどのスタッフが参加を希望するということで、午後休診にし職員研修の一環として、みんなで参加することにした。
田中氏の講演は、いつもながらすっきりしていてわかりやすく、ユーモラスな話し方で飽きさせない話であった。特に印象的だったのは、ギルバーグ(Gillberg)という人が提唱したESSENCE(Early Symptomatic Syndromes Eliciting Neurodevelopmental Clinical Examinations)という概念だ。「神経発達的診察が必要とされる早期兆候症候群」と訳すのだそうが、はっきりとした診断名をつけなくても(つけられなくても)、今後フォローが必要であると考えられる状態として、積極的に援助していくというものだ。
うちのクリニックでは、障害があってもなくても援助が必要な子どもには、必要と考えられる援助をしている。まさに、ESSENCEな状態に対して、積極的にアプローチをして行っているのだといえる。田中先生は、プライマリーな医療機関の役割は、こういう(ESSENCEのような)問題に積極的にかかわり、地域の資源を活用して、その地域連携のコーディネーター役をするところにあるということを強調されていた。自分たちの進むべき道が間違っていなかったということを感じることができた。
パネルディスカッションでは、それぞれの異なった立場から、様々な職種の連携、当事者を含めた地域の人たちとのネットワークの大切さが異口同音に語られた。ここ道南は、「道南発達障害を考える会」や「思春期メンタルサポート研究会」があり、児童精神科医と小児科医、精神科医、医者だけではなく、コメディカルスタッフや養護の先生方、心理士さんたちとつながる場がある。また、若者サポートステーション、不登校や引きこもりの親の会などの自助グループの活動も活発だ。ネットワーク資源の豊富な恵まれた地域だと思う。
片山氏の報告に、支援センターと地域との連携の実例として、うちのクリニックでの「あおいそら」による研修会、定期的な相談会のことが報告された。お母さん方の悩みに応えるためにぜひ必要だと考え始めたことが、このような形で評価されたのはとてもありがたいことだ。七飯町も、小さな町で大変風通しが良いところなので、子どもたちの健やかな成長・発達のために、医療と福祉と教育とそして地域の人たちと、今以上に細やかにつながっていきたいものだと思う。


基調となる講演は、この道の大家である田中先生でもあり、パネリストには日頃親しくやりとりしている社会福祉士の野村氏、あおいそらの片山氏が参加する。それに以前同じ職場で働いたことのある上田先生も報告をするということで、ぜひ参加したいと思った。職場で呼びかけたところほとんどのスタッフが参加を希望するということで、午後休診にし職員研修の一環として、みんなで参加することにした。
田中氏の講演は、いつもながらすっきりしていてわかりやすく、ユーモラスな話し方で飽きさせない話であった。特に印象的だったのは、ギルバーグ(Gillberg)という人が提唱したESSENCE(Early Symptomatic Syndromes Eliciting Neurodevelopmental Clinical Examinations)という概念だ。「神経発達的診察が必要とされる早期兆候症候群」と訳すのだそうが、はっきりとした診断名をつけなくても(つけられなくても)、今後フォローが必要であると考えられる状態として、積極的に援助していくというものだ。
うちのクリニックでは、障害があってもなくても援助が必要な子どもには、必要と考えられる援助をしている。まさに、ESSENCEな状態に対して、積極的にアプローチをして行っているのだといえる。田中先生は、プライマリーな医療機関の役割は、こういう(ESSENCEのような)問題に積極的にかかわり、地域の資源を活用して、その地域連携のコーディネーター役をするところにあるということを強調されていた。自分たちの進むべき道が間違っていなかったということを感じることができた。
パネルディスカッションでは、それぞれの異なった立場から、様々な職種の連携、当事者を含めた地域の人たちとのネットワークの大切さが異口同音に語られた。ここ道南は、「道南発達障害を考える会」や「思春期メンタルサポート研究会」があり、児童精神科医と小児科医、精神科医、医者だけではなく、コメディカルスタッフや養護の先生方、心理士さんたちとつながる場がある。また、若者サポートステーション、不登校や引きこもりの親の会などの自助グループの活動も活発だ。ネットワーク資源の豊富な恵まれた地域だと思う。
片山氏の報告に、支援センターと地域との連携の実例として、うちのクリニックでの「あおいそら」による研修会、定期的な相談会のことが報告された。お母さん方の悩みに応えるためにぜひ必要だと考え始めたことが、このような形で評価されたのはとてもありがたいことだ。七飯町も、小さな町で大変風通しが良いところなので、子どもたちの健やかな成長・発達のために、医療と福祉と教育とそして地域の人たちと、今以上に細やかにつながっていきたいものだと思う。
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