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カウンセリングを学ぶ

函館家庭生活カウンセラークラブ・亀田支所相談グループというところからの依頼で、カウンセリングの講習会を行った。

カウンセリング講習

函館家庭生活カウンセラークラブには縁があって、以前にも何回かお話したことがあり、それを聞いた人からの紹介だった。ありがたいことだ。事例に基づいて学びたいというお話であった。アドラー派のカウンセリングは、少し独特のところがあるので、初めに少しお話をさせてもらい、質疑応答をしてから事例に入っていった。

彼らは基本的にはロジャース派(来談者中心療法)のカウンセリングを学んできている。私たちアドラー派とは、もののみかたや考え方にかなりの違いがある。違いは違いとして説明しつつ、出来るだけ共通する部分も探してお話しするようにした。

取り上げられた事例の内容と話題提供者がどこに問題を感じているのかを聞くと、どうやら話の聞き方に困難を感じているらしいということがわかった。そこで、「意見と事実」に分けて考える、「相談者と相手役のパーソナルストレンクス」を考えるという二つの技法を中心にお話しすることにした。

皆さんとても熱心で、私の話に対して活発に質問も出してくれたし、事例検討の場では活発にやり取りがなされた。カウンセリングを真摯に学びたいという気持ちの現れだと思う。大変良い刺激を受けることができた。流派を乗り換えるということは容易ではないけれど、ぜひアドラー派のカウンセリングにも近づいてきてほしいものだと思う。


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発達障害を学ぶ~事例を通して

高橋実花先生を招いて、発達障害を学ぶ講座の第3回めを行った。今回は前半は講義だが、後半は事例検討会をする。

この間2回ほど障がいについての基礎を学んだ。理屈だけじゃなくて実際を学ぶために、実際の事例について、理解を深め、具体的な対処の仕方を考えるのが目的だ。

事例検討

スタッフが日頃、診療や待合、保育で、気になったケースや困った出来事をピックアップして報告する。今回は4例の事例を検討した。事例に即して、それぞれ似たような事例の経験や今までしてきた働きかけについて積極的に出し合う。実花先生から私ならこう考えるという視点をいただく。それがまた、なるほどその通りだなと思える内容だ。

一方、自分たちがやってきた働きかけや気をつけてきたことがそう的外れでもないということがわかった。自分たちが発達障害に限らず、私たちの子どもや保護者への姿勢が間違っていなかったという事を確認する良い機会となった。
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はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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