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実践研修会

職員会議の中で、実演つき研修会を行った。

1つはワクチン接種の時の子どもの押さえ方。看護師がワクチンを接種しやすく、子どもが動かず安全な押さえ方をスタッフ全員で確認。お母さんに押さえてもらう時の声掛けや、子どもが1人でがんばる時に押さえる際の声掛けの仕方などもみんなで意見を出し合い確認した。
実演1 

もう一つは吐物の処理の仕方。これからの季節、クリニックのいたるところで吐いてしまう子どもたちが現れる。そんな時、スタッフ誰もが素早く対応できるように手順を確認し合う。慌てず、騒がず、淡々と手際よく処理することが、吐いてしまった子どもと付き添う大人への心理的負担を減らす。狭いクリニック内でのことなので、周りの人の不安や不快を取り除き、できるだけ早く処理するためにも、日頃の処理用具の準備や処理の仕方の確認が大切となる。また、スタッフ自身の感染の危険性もきちっと確認しておくことも大切だ。
実演2

やっぱりめざすは、チーム医療だ。
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お体を大切に

年末も押し詰まったところで、スタッフが一人職場を去ることになった。持病を抱えながら、この間頑張って仕事してもらっていたが、やはり治療に専念する決心をされた。看護師としての経験も豊かで、子育てもしっかりやっていて、情が熱く細やかな気配りの出来る人で、優しく包み込むような人柄で、小児科のクリニックには最もふさわしい人材だ。クリニックの方向性を決める大切な取り組みを作り出してきた一人でもある。しかし、なにより身体のことなので、実に残念なことではあるが、涙をのんでお別れする。

例のごとく、じゃんけんゲームをし、一人一言ずつお話ししてもらい、感謝状を贈る。みんなからの一言も、実に思いが込められていて、感動的であった。本人からの「私たち小児科で働くものは、子ども一人ではなくて、お母さんと二人を見るという大変な仕事をしている。誇りを持っていいと思う。」という最後のあいさつもとてもすばらしかった。

送別1 送別2

送別3

療養に専念し、ついでに家族孝行もして、すっかり体を丈夫にしてほしい。彼女が蒔いて芽を出した種を残ったみんなで引き継いでしっかり育てていこうと思う。

思春期の子どもとの付き合い方

先日(12月4日)本通り中学のPTA研修会に招かれてお話をした。テーマは「思春期の子どもとの付き合い方」。本通中学校創立40周年の節目の「ふれあいトークin本通」なのだそうだ。節目の記念すべき講演に呼んでいただけて、とてもありがたいことだ。

本通中学

お話しは、「思春期とは?」から始める。
 『考える力は基本的に大人と同じ』
 『不足しているのは経験である』
 『自意識の目覚めを迎えて時に不安を抱える』
 ~自分とは何か?他者からどう見られているのか?自分の将来のこと・・・
 『異性に対する関心を持つようになる』

そんな思春期の特性にからめて、子どもとつきあう時に留意すべきことについてお話しする。内容的には、アドラー育児からの援用だ。こんな時、アドラー心理学の考え方はとても役に立つ。例えば、思春期の逸脱行動も「所属に向かう力」から説明できる。子どもの中に邪悪な心が生まれているのではなくて、所属に向かう適切な方法を見つけられないだけなのだ。だから、やるべきことは勇気づけ。それを思春期に合ったやり方で提示する。

あとで、PTAの役員さんに聞いたところ、今のお母さん方にどんぴしゃの話だったそうだ。「子どもを尊敬する」とか「家族会議のこつ」とか、目から鱗だったらしい。私の話が少しでも役に立ってくれたらうれしいことだ。
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はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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