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子どもの力を引き出す視覚支援

道南発達障害を考える会の例会で、当クリニックの取り組みを報告した。テーマは「子どもの力を引き出す視覚支援」。夏の外来小児科学会でポスター発表した「舌圧子いらないカード」と「浣腸のプレパレーション」に加えて、この秋から取り組んでいる「注射できたよシール」の取り組みについて発表した。

プレパスライド

視覚支援に取り組んだのは、発達障害に子供たちへの援助について学んだのがきっかけだった。実際に取り組んでみると、障害を持つ持たないにかかわらず、視覚に訴えるプレパレーションを導入したことで、子どもたちが診療や処置に前向きにかかわってくれるようになった。

発達プレパ2 発達プレパ1

子どもたちが自分の受ける処置を事前に知り、見通しを持って処置に臨むことで、治療に主体的にかかわることができること。また、終わった時に親も子も「できた」「がんばれた」ということを実感しやすく、成功体験を積み重ねることで、生活全体にも意欲を持つことができる~ということを報告した。

一緒に参加した看護師から、実際に使ってみた際の子どもの反応や親の反応、そして親の子どもへの関わり方の変化について補足報告され、リアルなイメージも伝わったのではないかと思う。

参加した考える会のメンバーからは、異口同音におほめの言葉をいただいた。表面的なテクニックとしてではなく、日頃のクリニックの医療に向かう姿勢を評価してもらえたのがとてもうれしかった。道南発達障害を考える会は、障がいを持つ子どもたちへの支援を通じて、少しでも地域が住みやすくなるようにと願って、医師に限らずコメディカルスタッフも参加している。とてもアットホームな会で、参加するたびにいつも元気をもらって帰ることができる会だ。

実践研修会

職員会議の中で、実演つき研修会を行った。

1つはワクチン接種の時の子どもの押さえ方。看護師がワクチンを接種しやすく、子どもが動かず安全な押さえ方をスタッフ全員で確認。お母さんに押さえてもらう時の声掛けや、子どもが1人でがんばる時に押さえる際の声掛けの仕方などもみんなで意見を出し合い確認した。
実演1 

もう一つは吐物の処理の仕方。これからの季節、クリニックのいたるところで吐いてしまう子どもたちが現れる。そんな時、スタッフ誰もが素早く対応できるように手順を確認し合う。慌てず、騒がず、淡々と手際よく処理することが、吐いてしまった子どもと付き添う大人への心理的負担を減らす。狭いクリニック内でのことなので、周りの人の不安や不快を取り除き、できるだけ早く処理するためにも、日頃の処理用具の準備や処理の仕方の確認が大切となる。また、スタッフ自身の感染の危険性もきちっと確認しておくことも大切だ。
実演2

やっぱりめざすは、チーム医療だ。

お体を大切に

年末も押し詰まったところで、スタッフが一人職場を去ることになった。持病を抱えながら、この間頑張って仕事してもらっていたが、やはり治療に専念する決心をされた。看護師としての経験も豊かで、子育てもしっかりやっていて、情が熱く細やかな気配りの出来る人で、優しく包み込むような人柄で、小児科のクリニックには最もふさわしい人材だ。クリニックの方向性を決める大切な取り組みを作り出してきた一人でもある。しかし、なにより身体のことなので、実に残念なことではあるが、涙をのんでお別れする。

例のごとく、じゃんけんゲームをし、一人一言ずつお話ししてもらい、感謝状を贈る。みんなからの一言も、実に思いが込められていて、感動的であった。本人からの「私たち小児科で働くものは、子ども一人ではなくて、お母さんと二人を見るという大変な仕事をしている。誇りを持っていいと思う。」という最後のあいさつもとてもすばらしかった。

送別1 送別2

送別3

療養に専念し、ついでに家族孝行もして、すっかり体を丈夫にしてほしい。彼女が蒔いて芽を出した種を残ったみんなで引き継いでしっかり育てていこうと思う。

思春期の子どもとの付き合い方

先日(12月4日)本通り中学のPTA研修会に招かれてお話をした。テーマは「思春期の子どもとの付き合い方」。本通中学校創立40周年の節目の「ふれあいトークin本通」なのだそうだ。節目の記念すべき講演に呼んでいただけて、とてもありがたいことだ。

本通中学

お話しは、「思春期とは?」から始める。
 『考える力は基本的に大人と同じ』
 『不足しているのは経験である』
 『自意識の目覚めを迎えて時に不安を抱える』
 ~自分とは何か?他者からどう見られているのか?自分の将来のこと・・・
 『異性に対する関心を持つようになる』

そんな思春期の特性にからめて、子どもとつきあう時に留意すべきことについてお話しする。内容的には、アドラー育児からの援用だ。こんな時、アドラー心理学の考え方はとても役に立つ。例えば、思春期の逸脱行動も「所属に向かう力」から説明できる。子どもの中に邪悪な心が生まれているのではなくて、所属に向かう適切な方法を見つけられないだけなのだ。だから、やるべきことは勇気づけ。それを思春期に合ったやり方で提示する。

あとで、PTAの役員さんに聞いたところ、今のお母さん方にどんぴしゃの話だったそうだ。「子どもを尊敬する」とか「家族会議のこつ」とか、目から鱗だったらしい。私の話が少しでも役に立ってくれたらうれしいことだ。

雪の花

なんとなくゆったり気分で休日を過ごす。久しぶりにじっくりと我が家の庭を眺める。
もうすっかり雪景色。白一色の中に、冬らしい彩りを見た。

冬の花1 冬の花2

冬の花3 冬の花4

冬の花5 冬の花6
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はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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