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アドラーキャラバン隊が行く2

翌日は、今回の旅のメインイベント、アドラーキャラバンIN北広島。北広島夢プラザで、アドラー育児の講演とワークを行った。

まずは、「口ごたえする子を勇気づける」をテーマに教育講演。アドラーお助け隊のアドちゃんラーちゃんの掛け合いに、寸劇を取り入れて、「勇気づけ育児」について語る。
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その後、事例に取り上げられていた「雨の中をカッパを着ないで出かける」子どもに対してどんな風に働きかけたらよいのかについて、グループに分かれて討論する。討論の中で、パセージ経験者から「子どもの課題」と言う言葉が出てきたので、「子どもの課題」「親の課題」「共同の課題」を解説しながら、パセージではどんな風に考えて行くのかを順々に説明する。途中パセージテキストを抜粋して読み上げる。親が困りそうなことを整理して、共同の課題にできるかどうか点検し、共同の課題にするための手続きについてもお話しする。
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残りの時間でもう一つお題をもらう。ゲームを与えたくはないが、自分で小遣いを貯めて買おうとがんばっている子どもに対して、どう対応したらいいのか?課題の分離をしても、なかなか結末から学びそうにないので、ルール作りのお話と家族会議について、これもパセージテキストを抜粋しながらお話しした。

参加された皆さんの反応はとてもよかった。この写真は、小さな参加者が自分のノートに今日の会に参加したことを日記として書いてくれたもの。2時間もの間よく飽きないで一緒にいてくれたなと思う。子どもたちにも感謝だね。
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最後にみんなで記念撮影。いいスタッフに恵まれているなと思う。スタッフの子ども達もよく付き合ってくれた。右は前夜泊まったホテルでのスナップ。まるで、本当の兄弟のように楽しく、あつく、時にぶつかりながら、いい時間を過ごせたのではないかなと思う。これからもよろしくね。
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アドラーキャラバン隊が行く1

12日・13日職員研修を兼ねたアドラーキャラバンを敢行した。

朝7時にクリニック前をスタート
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第1の目的地は、北広島の太陽大地幼稚園。クリニックの次の事業展開のための見学だ。広大な敷地の中に、木を生かして建てられた建物が並ぶ。
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食育棟が別棟になっている。それだけ食育に力を入れているということだ。当然のごとく、敷地内には子どもたちが作っている畑がある。
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木の建物は、自然の温もりを感じさせてくれる。大胆な間取りで子どもたちも、のびのびと育つことだろう。冬は暖かく、夏は涼しいと言う。
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ここの幼稚園のコンセプトがまとめられたポスターがあった。「美育で美感 食育で食感 生活で体感」というのだそうだ。うまい表現だと思う。敷地内には森が広がり、ツリーハウスもあった。ぜひうちにも作りたいものだ。
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札幌で発達障害を学ぶ

6日の日曜日に、札幌で、発達障害、ADHD(注意欠如多動性障害)に関する学習会があり、参加してきた。行き帰りに、HAC(北海道エアシステム)の飛行機を使った。

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ちょっと素敵な風景に出会う。

学習会は、発達障害に対する基本的な考え方から、実際の症例の報告、地域ぐるみの実践の報告と多様な内容であった。外来では、障がい特性を持った子を含めて様々な子どもたちと出逢う。あらためて、基礎から学び直し、知識の整理ができた。

特に、最初の講演に強い感銘を受けた。保護者への心理社会的対応の基本と、教諭・保育士への心理社会的対応の基本をしっかり整理してくれた。保護者に対しては、対応の目標が「養育意欲の回復・維持」にあるということを明言した。そして、そのために障害の一般的な説明にとどまらず、目の前の子どもの行動の理解と対応の仕方を具体的に伝えることが大切だという。そして、教諭・保育士にたいしても、対応の目標を「教諭・保育士の不安の軽減」におく、とくにこのままでは小学校に行ったら大変という思いに寄り添うことだという。

結局「子どもの非定形発達特性を理解し」、「特別の努力を要求しないで」、「子どもが少しでもできるように」、「周囲が色々な工夫をすること」とまとめられていた。特に「子どもが楽しかった、自分もできた、と感じられるようにしてあげること」を強調されていた。

まさに、うちのクリニックでやっていることだと思った。うちは発達障害を専門にしているわけではない、多くは定型的な発達の子どもたちの一般的な病気を見ている。どちらかというといきしぶりや心身症的な症状を出している子たちを丁寧に見ている。その中で大切にしていることは、子どもたちが日々「人々は仲間だ」「自分には能力がある」と感じられるような援助をしていくということだ。障害を持っていても・持っていなくても、病気があっても・なくても、生きづらさを感じていても・感じていなくても、人が生き生きと前向きに生きていくための援助は共通していると思う。

あらためて、自分たちのクリニックの方向性を確認できた。まだまだうちのクリニックではやれることがある、やりたいことがあるということを実感できた学習会であった。


たけ~にたんざくたなばたまつり♪

毎年恒例の七夕まつり。今年は平日で診療時間と重なってしまった。玄関先で保育士が待機して、子どもたちを待つ。

たなばた1

ただお菓子をあげるだけではつまらないので、今年はせんべい釣りをすることにした。袋入りのおせんべいにクリップをはさんで、ひもの先に磁石をつけたさおで釣る。ただ、それだけなのに子どもたちには大うけ、とても盛り上がった。

たなばた2

合間を見て、私も玄関に出てみる。顔見知りの子どもたちが、次々とやってくる。みんなこの日のために体調を整えて、はりきって地域を回る。♪たけ~~にたんざく、たなばたまつり・・・♪元気な子どもたちの姿を見ることができて、私も一杯元気をもらった。彦星と織姫も、天の上から微笑ましく見ていたことだろう。

たなばた3
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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