発達障害を学ぶ講座

サポーター養成講座特別講座「発達障害を学ぶ」を行った。

講師は奈須康子氏。埼玉医大小児科講師、医療型障害児入所施設「カルガモの家」副施設長でいらっしゃる。いつもお世話になっているあおいそらの高橋実花先生からの紹介だ。奈須先生は、若いころに小児科医を志し、医学生時代に保育士の資格をとってしまうという、稀有な経歴の持ち主だ。今回はパートナーの田畑實氏(都立あきる野学園、地域支援センター主幹教諭)とお二人での講演となった。

発達障害を学ぶ6

午前中は、奈須先生が普段やっているお仕事~療育医とは何かの紹介から始まり、障害について、命について、発達について、全般的なお話をしてくれた。穏やかでやさしい語り口で、先生が出会った様々な子どもたちと親のお話がとても印象に残った。

お話しの途中で、田畑氏の絵本の読み聞かせがはいる。何とも絶妙なコンビネーションだ。
発達障害を学ぶ1

中で印象的な言葉、「人を育てよう、世界をやさしくしよう、やさしさをおしみなく表現できる世界を作ろう」そして「それは子どもたちがしてくれる」 

午後からは、たばさん(田畑氏)とあそぼうの時間。12本の紐でつないだわっかでひとつのゴルフボールを運ぶ、10人でそれぞれが一本ずつ紐を持つ、中で3人が目を閉じて視覚障害を体験する。
発達障害を学ぶ3 発達障害を学ぶ4

みんなで声をかけあい、協力し合い、障害物も乗り越えて、ゴールにボールを運ぶ。できた時は思わずみんなで拍手喝采。協力することの大切さを体で感じる。まるでアドラー心理学のワークのようだ。


その後、再び奈須先生のお話し。発達障害について、問題行動の話、関係性の障害、二次障害について、
パニック対応のポイントなどをていねいにお話ししてくれる。やはり、先生が出会った子どもたちやお母さん方の実例を挙げてお話ししてくれる。その説明の仕方が愛にあふれていて、会場は感動の連続。

印象に残った言葉~「治してあげるようとするのは相手を支配すること、その子の力を引き出す事が大切だ」

ここでも診断についてのお話しとなった~「単に診断するだけじゃなく、家族が家族として生きていく事を援助する」~実例を挙げてわかりやすく説明してくれた。「人は診断や評価の対象ではない、愛される対象である」まさにその通りだと思う。

出会った子どもたちや親御さんと本当にていねいに接しているのだなあと思った。こんな素敵な医師に出会えたことを素直に喜ぶ。自分が医師になった初心を思い出せてくれた。とてもあたたかい愛にあふれたお話しであった。

外は、すっかり秋の気配。奈須先生の話を聞いあとで、外を見ると世界がとても美しく見える。明日からまた頑張らなければと思った。
発達障害を学ぶ7 発達障害を学ぶ2
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小児の救急

サポーター養成講座で、小児の救急についてお話しした。

救急

子どもが急な病気や怪我の時の対処方法についてお話しする。子育てサポーターには必須の知識だ。
発熱、喘息発作、咳が強い時、嘔吐下痢、腹痛、頭痛、やけど、異物誤飲、外傷、発疹・・・

医者として最も得意な分野ではあるが、なるべくわかりやすく、ポイントを押さえてお話しする。
できるだけ、なぜそういう対処をするのかということも交えて話す。

はるっこの保育士さんが、現場で遭遇した実際の場面から、具体的な質問をしてくれる。
具体的な質問があると、話がより具体的、かつ実践的になる。
よい質問は、とても貢献的だ。

京都でアドラーを学ぶ

10月18~20日に京都で開かれた、日本アドラー心理学会に参加してきた。
今回で30回目となる記念すべき大会であった。
クリニックのスタッフも一緒に参加してくれた。
アドラー総会2

今学会の私にとってのメインは、「子どもが語るアドラー心理学を使う親、学ぶ親」のシンポジウム。このシンポジウムの発案はともにアドラーを学ぶ我がパートナーさん。わが娘もシンポジストの一人、そして私自身は司会を務めた。
アドラー総会3

野田俊作先生が日本にアドラー心理学を持ち込んでから31年。アドラー育児で育った子どもたちがすでに成人してきている。アドラー心理学の理屈で育てたらどんな大人に育つのか?誰しもが興味を持つところだ。今回は、3人のアドレリアンキッズに登壇してもらった。

子どもの側から見た親の奮闘ぶりが3人3様に語られた。ほほえましく、時に感動的で、笑いと涙が絶えないシンポジウムとなった。親のがわの下手な子育てを超えて、しっかり子どもたちは育っていっている。比較的早いうちに大人として成熟し、親と対等になり、いつのまにか親を超えて、親の成長を喜ぶ立場へと逆転していたりする。

子どもたちは、親から言葉で学び、親をモデルとして学び、親の働きかけから経験で学んだりして、いつの間にかアドラー心理学的な生き方を身につけている。私たちは、意識しないとアドラー心理学の実践ができないけれど、子どもたちは、はっきりとこれがアドラー心理学だと意識しないで、自然にアドラー心理学的な物の見方、考え方を身につけ、それを実践しているということがよくわかった。

中で印象的な言葉を・・・
「アドラーの子育ての成功(と言ってしまうと気恥ずかしいですが)は、子どもがアドラー心理学を学ぶようになったかどうかではなくて、子どもがアドラー心理学の目指すような、勇気づけられた人間になったかどうかなのだと思います。」
こんな風に語れるアドレリアンキッズを持って、私たち親はとても幸せだと思う。


せっかく京都に来たけれど、3日間会場に入りびたりで、びっしり学会行事に出席し、まったく観光をしなかった。せめてもの記念に、帰りに京都タワーをバックにポーズ。
アドラー総会4

学会前日に、短い時間であったが奈良の友人のところに遊びに行った。その時の風景を一枚。どこをとっても絵になる街だ。今度ゆっくり観光に訪れたい。
アドラー総会1

秋の良い日に

今日は、秋祭り、クリニックの3大イベントの一つだ。
絶好の秋日和、天高く気持ちの良い青空。
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しょっぱなから、子どもにプレゼントをもらう。
はるせんせいとクリニックスタッフの絵、これはうれしい。
秋まつり2

はじまり、はじまり、まずは秋の宝探し~
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なにを拾ったのかな?
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拾ってきたお宝でモビールづくり
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子どもも大人も夢中になる
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どんなのがいいかな?あれを使ったら?これもいいね。
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はるせんせいは、子守り役。
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わ~い、できたできた。
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次は、「きりたんぽ」づくりに挑戦。
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秋の味覚、新米を使って~ 
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ねって、ねって、
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だんごにして
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かたちを整えて
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くしにさして
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さあできあがり、あとは炭火で焼くだけ~
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おいしくできたかな?お持ち帰り~~
おうちに帰って、汁を作って、みんなで食べてね。
秋まつり

昨年に引き続き、ヌーベルアンサンブルの皆さんによるあおぞら演奏会。
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子どもたちも知っている曲でみんなのりのり。
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自慢のモビールを持って、記念撮影
秋まつり17

秋の自然を堪能し、親子でいっしょに手作りして、いい音楽を聞く~
とても楽しく実りの多い時を過ごすことができた。

診断はなんのため

道南発達障がいを考える会に参加してきた。
今回のテーマは、「知能検査について」「WISC-Ⅲプロフィールによる事例研究」

療育センター

あたりまえのことだが、知能検査は、IQで発達が進んでいるか遅れているのを判断するだけではない、全検査IQに加えて、その下位尺度、例えば、言語理解(知識、類似、単語、理解)、知覚(絵画完成、絵画配列、積み木模様、組合せ)、注意記憶(算数、数唱)、処理速度(符号、記号さがし)の得点がどうかということをしっかり見ていくことが大切だ。今回あらためてそのことをしっかり学ぶことができた。

講師の廣瀬先生(五稜郭病院小児科)は、それぞれの下位尺度が弱い子の特徴、その子どもへの学習面への支援の仕方、行動面、社会性への支援の仕方を紹介してくれた。まさに、その子のプロフィールに応じた支援の大切さだと思う。

質疑の中で、「弱いところが見つかったらそれを訓練する手立てがあるのか?」と言う質問があった。これに対する、高橋先生(ゆうあい会石川診療所)の答えがとてもよかった。確かに弱いところを支援するというやり方もあるが、診断の目的は必ずしも訓練をするためじゃない。この子にはゆっくりなところがあるということを理解すること、その方面は伸びていきにくい、無理に伸ばそうと訓練しても伸びないのでかえって自信を失ってしまう、だからと言ってそのままでもいいということではない。でこぼこがあってもOK、診断によってその子の苦手に合わせた、まわりからの理解と支援が必要だということがわかる、訓練をするというのは普通に近づけるということ、そうではなく、その子のままで幸せになるための支援をするための診断なのだということを強調されていた。

まさにその通りだと思う。高橋先生の話をはいつ聞いても、とてもすっきりと筋道だっていて、かつ子どもたちに優しい。

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はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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