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学んだことを活かす

学会報告会最終日。8月29日から、月、水、金の昼休みを利用して、それぞれが参加したセミナーやワークショップについて報告をしてもらってきた。

学習会

みんなきっちりとまとめて、しっかり報告してくれる。毎日毎日昼休みがつぶれて申し訳ないと思うが、聞いている方も熱心で、報告のあとの質問や意見交換も活発だ。遠い世界のことではなくて、身近な問題がテーマになっているからであろう。日々の診療にすぐにでも活かせる工夫が盛りだくさんだ。整理して、少しずつ日々の実践に取り入れて行きたい。

外来小児科学会は、医師以外の多くの職種が参加する稀な学会だと思う。報告の中でもしばしば触れられていたが、他職種間の連携が一つのテーマだ。

その点では、今回の学会参加で大いに自信をつけてきた。基本的に、うちのクリニックは、他職種間の良い人間関係が成立している。あるワークショップで「仲が良いで賞」をもらったぐらいだから。良い人間関係が良い医療、良い仕事につながり、それがクリニックの援助力を高める。大いにうちのスタッフを誇りに思う。

やきそばパーティー

8日に作る予定だったやきそばが余ったので、今日の昼はミニやきそばパーティー。

やきぞば

みんなで作って、みんなで食べる。最高だね。

アレルギー食を豊かに

今日は、アレルギー教室の日。

まずは、食物アレルギーについて概略のお話。とくに、食物除去と負荷試験について重点を置いてお話しする。外来では、必ずしも十分な時間がとれないので、こういう場でじっくりお話できるのがうれしい。

アレルギー1


後半は、アレルギー食の実演。担当は、アラジーキッチンの秋場真澄さん。今回は、卵・小麦・牛乳(チーズ)・大豆抜きのピザ。ピザの生地は、トウモロコシ粉でつくる。グルテンがないのでいくらこねても美味しくできるし、失敗がないのでよい。トッピングは、チーズを使わないで、真空パックのもちを使ったチーズもどきをのせ、あとはお好みで、トマト、ピーマン、トウモロコシ、豚肉・・・

アレルギー2


秋場さんによると、このピザ生地と、チーズもどきは、いろいろと応用範囲が広いので、覚えておくと便利なのだそうだ。

アレルギー3


新聞を見て、うちのクリニックにかかってない人も参加してくれた。感想に「気になっていることがあったが、病院では短時間の診察だけでなかなか聞けないでいました。。今回、お話を聞けて質問もできて、納得することができました。周りにアレルギーの子どもがいないので相談したり話を聞いてもらえないので、今回はすごく有り難かったです。」とあった。

日頃の不安が解消できてよかったと思う。やみくもにアレルギー反応を恐れ、自己判断で食事制限をしてしまうことも多いであろう。まずは、病気について正しい知識を持つ機会が必要だ。そして、仲間の存在。

食物アレルギーは、子はもちろん親にとっても大変な負担だが、なかなか理解してもらえないことが多い。わがままや甘やかしで食べさせないわけではない。お互いの苦労を分かち合える仲間、学校や保育園、友達との付き合い方の工夫を交流する仲間、アレルギー食の情報を伝え合う仲間が必要だ。

年4回と少ないが、アレルギー教室が知識を得、仲間を得るいい機会になれたらと思う。幸い、多くの食物アレルギーは、年齢と共に食べられるようになってくる。食べるものを制限しなければならないのは、大変な苦労だ。しかし、長期的には、「子ども自身に、食生活を吟味し、自分の健康を管理する目が育つ」というのがメリットになるのではないかと思う。

サプライズプレゼントにびっくり

外来小児科学会の成果をみんなでシェアするために、毎日順番に報告会を行っている。今日は全体で行うことにした。

食事会

土曜日の仕事が終わってからなので、子ども達も参加。今回の学会でも、日頃の診療でも、お母さんを陰で支えてくれている子どもたちへ、感謝とねぎらいの思いを込めての食事会も兼ねている。

子どもたちは慣れたもので、早めに来た子から会場づくりに参加している。スタッフの子ども同士のつながりもでき、お互いに遊ぶのを楽しみにし、再会を喜びあっている。

ありがとうメダルと、あやとり。「大きな湖から~大きな変な顔の怪獣が~」思った通り、子どもたちに大うけだ。家でお母さんがやってみせたのか?同じように変な顔をしている子もいて大いに盛り上がった。

子どもたちを驚かせようと思っていたのだが、今回は逆に私たちが驚かされてしまった。

サプライズ

突然のサプライズプレゼント、みんなの似顔絵付きの感謝状と花束を贈られた。感謝状の文面に感動して、危うく涙するところだった。もうすぐ3周年であることに気づいた1人のスタッフが、この日の朝に言い出し、他のスタッフに相談し、一気に成し遂げたらしい。仕事の合間に、私たちに隠れて、みんなで分業したという。

花

振り返ると思い当たる節がある。来週、看護師たちが講師となって発表する機会がある。その原稿について質問に来たスタッフが「今日はずっとお話を聞いていたいぐらいです♪」と嬉しそうにしていたので「あれ???」と思ったのだが、振り返ると私の注意をひきつける役だったわけだ。その間に隠密作業が進んでいたのだ。

個性的な花束と、暖かいメッセージ。みんなの似顔絵。子どもたちに「お母さんはどれだと思う?」と尋ねると「これ♪」と答えられるほどよく似ている。どの似顔絵にも心がこもっている。

なによりスタッフみんなの心持ちがうれしい。私たちが照れ臭そうに受け取るのを、本当にうれしそうに見ている。心と心がつながっている感じというのは、このことを言うのではないだろうか。

今回の外来小児科学会へのみんなでの参加は、とても大きなものを私たちの間に残してくれた。4年目を迎える今、皆で学んだことは大きな力になるだろう。


ツーショット

嘱託医をしている保育園で、健診をした。

健診

診察中に、ぺったりくっついてくる子、寝起きで機嫌が良かったのか、すっかり腕の中でリラックス。なかなかいい構図なので、写真に収まってもらった。私たち、ちょっといい感じ\(^o^)/
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プロフィール

はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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