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子どもを勇気づけるワーク

外来小児科学会の中で、一つのワークショップを担当した。「アドラー心理学ワークショップ『子どもを勇気づける』」昨年に続く第2回。

参加者は36名。昨年と同様に新潟、徳島のアドラー仲間と準備した。当日は、関東地方のアドラー仲間にも手伝ってもらう。

ワーク1

内容は、まず、アドラー心理学の理論と思想をざっくり30分で講義する。アイスブレークに、病児保育研究大会で仕入れた二人あやとりの技を入れる。その後、アドラー心理学を体感してもらうワーク。私は、このワークの準備を担当した。

さいわい、春に、この道の第1人者野田俊作氏が最近開発した新しい技法を学ぶ機会があり、今回のワークにさっそく取り入れることができた。

グループを4つに分け、一人の人の抱えているちょっと困った問題を出してもらう。それをグループの中で解決していく。それぞれのグループには、徳島、新潟、そして関東で活躍しているパセージ(アドラーー心理学親子関係プログラム)のリーダーさんたちに2名ずつはいってもらった。ちょっと贅沢なワークだ。

エピソードを聞き、ロールプレイをし、親と子の感情、考え、意図を明らかにし、目標を一致させ、それに向かう代替案を探し出し、もう一度ロールプレイをする。アドラー心理学の地域の学習グループではおなじみの解決法だ。そこに、新しい技法で、ちょっと味付けする。限られた時間の中で、最後までグループを回すにはちょっと力技が必要となる。目標は、問題解決そのものではなく、解決に至るプロセスの体験だ。

アドラー心理学では、何を大切にしているのか?人を尊敬し、信頼するとはどういうことなのか?協力するために踏むための手順はどんなものなのか?アドラー心理学が考える解決像(共同体感覚の育成)とはどんなことなのか?これらを言葉ではなく、その場で体感してもらうことだ。

なかなかに目標は高い。しかし、その目標はかなり実現できたと思う。各グループに入ったリーダーたちの力量の高さのたまものだ。本当にいい仲間たちだ。

ワーク2

参加者の感想が22枚集まった。どの感想も肯定的な内容だった。雰囲気がとても良かった、会に入ってもっと学びたい。子どもとの対応を考えるヒントをもらった、来年も参加したい・・・と感想が寄せられた。

アドラー心理学は、シンプルだが奥が深い。短い時間に詰め込んだので、不消化の方もいたかもしれない。ちょっと難しい、でもおもしろそう、もっと学んでみたいと思ってもらえたならうれしい。全国に、ともにアドラーを学ぶ仲間が増えてくれることを願う。
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外来小児科学会

8月24,25,26日横浜で行われた外来小児科学会に参加した。スタッフ11人と家族とで総勢17人という大所帯だ。

学会1

ワークショップで発表することになったスタッフのデモを前日に行ったり、子どもたちが迷子にならないように「はるっこワッペン」を人数分制作したり、レジメを作ったり、おやつだ、お小遣いだ、服装チェックだ~♪と、まるで修学旅行のような盛り上がりを見せていた。

24日は横浜の病児保育所をみんなで見学に行き、前夜セミナーに出た。ファミリー組は翌日に備えて早めに就寝。

25日、26日が、学会の本番。ワークショップ、セッション、ランチョンセミナー、口演、ポスターセッション、多彩な内容、盛りだくさんのテーマで、それぞれ分散して参加する。それぞれの興味と関心もありながら、かつなるべく重ならないように、これからのクリニックの運営に生かせるように調整して、分担した。

暑い中、みんな積極的に参加してくれた。子ども達には、3日間本当によく頑張ってもらった。そして、同行してくれたご主人たちが我が子と一緒に他のスタッフの子どもたちもみてくれたことにも感謝したい。女性が社会に出て生き生き働くためには家族の協力は欠かせない。

うちのクリニックは、家族に支えられ、地域に支えられて成り立っていることを実感する。今回学んだことは、クリニックや病児保育所はるっこを利用する方々に還元できるよう、今回参加できなかったスタッフを含めてシェアリングをし、形にしたいと思う。

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プロフィール

はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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