子どもの行動で困っている人へ

のびのび子育て講座「子どもの行動で困っている方へ」講師は、おなじみ高橋実花氏。

のびのび

今回は車座にしてみた。高橋先生のお話はいつ聞いてもいい話だ。

始まりは、親を支える地域づくりが必要だというお話。障害を持つ子の家族をたくさん見てきたが、家族が幸せそうとか、大変そうとか言うのは、障害があるなしではなく、周りがその家族を支えることができているかどうかと関係がある。子育ては決して簡単なことじゃない、時代が変わって、親の大変さが変わってきているので支援のあり方も変わっていかなければならない。

その後具体的な支援の方法についてのお話。いくつかのあったなかで、印象的だった話。

〇子どもを一人の人間として扱おう。子どもの気持ちをくみ取りながら問題を解決していく。子どもも、わかってくれそうな人とそうでない人とは区別し、行動の原因から考えてくれる人の話を聞いてくれるようになる。

〇子どもにやれることをやってもらう。自分がやれると感じられると、問題行動が減っていく。

〇困ったら、一人で抱え来ないで、周りに相談しよう。相談できる場所を作っておくことが大切。

車座にしたおかげもあり、参加者からの質問もたくさん出された。高橋先生のやわらかい雰囲気に、参加者も気軽に質問を出せるのだと思う。高橋先生の講座は、いつも実りある時間となる。

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子どもを勇気づけるワーク

外来小児科学会の中で、一つのワークショップを担当した。「アドラー心理学ワークショップ『子どもを勇気づける』」昨年に続く第2回。

参加者は36名。昨年と同様に新潟、徳島のアドラー仲間と準備した。当日は、関東地方のアドラー仲間にも手伝ってもらう。

ワーク1

内容は、まず、アドラー心理学の理論と思想をざっくり30分で講義する。アイスブレークに、病児保育研究大会で仕入れた二人あやとりの技を入れる。その後、アドラー心理学を体感してもらうワーク。私は、このワークの準備を担当した。

さいわい、春に、この道の第1人者野田俊作氏が最近開発した新しい技法を学ぶ機会があり、今回のワークにさっそく取り入れることができた。

グループを4つに分け、一人の人の抱えているちょっと困った問題を出してもらう。それをグループの中で解決していく。それぞれのグループには、徳島、新潟、そして関東で活躍しているパセージ(アドラーー心理学親子関係プログラム)のリーダーさんたちに2名ずつはいってもらった。ちょっと贅沢なワークだ。

エピソードを聞き、ロールプレイをし、親と子の感情、考え、意図を明らかにし、目標を一致させ、それに向かう代替案を探し出し、もう一度ロールプレイをする。アドラー心理学の地域の学習グループではおなじみの解決法だ。そこに、新しい技法で、ちょっと味付けする。限られた時間の中で、最後までグループを回すにはちょっと力技が必要となる。目標は、問題解決そのものではなく、解決に至るプロセスの体験だ。

アドラー心理学では、何を大切にしているのか?人を尊敬し、信頼するとはどういうことなのか?協力するために踏むための手順はどんなものなのか?アドラー心理学が考える解決像(共同体感覚の育成)とはどんなことなのか?これらを言葉ではなく、その場で体感してもらうことだ。

なかなかに目標は高い。しかし、その目標はかなり実現できたと思う。各グループに入ったリーダーたちの力量の高さのたまものだ。本当にいい仲間たちだ。

ワーク2

参加者の感想が22枚集まった。どの感想も肯定的な内容だった。雰囲気がとても良かった、会に入ってもっと学びたい。子どもとの対応を考えるヒントをもらった、来年も参加したい・・・と感想が寄せられた。

アドラー心理学は、シンプルだが奥が深い。短い時間に詰め込んだので、不消化の方もいたかもしれない。ちょっと難しい、でもおもしろそう、もっと学んでみたいと思ってもらえたならうれしい。全国に、ともにアドラーを学ぶ仲間が増えてくれることを願う。

外来小児科学会

8月24,25,26日横浜で行われた外来小児科学会に参加した。スタッフ11人と家族とで総勢17人という大所帯だ。

学会1

ワークショップで発表することになったスタッフのデモを前日に行ったり、子どもたちが迷子にならないように「はるっこワッペン」を人数分制作したり、レジメを作ったり、おやつだ、お小遣いだ、服装チェックだ~♪と、まるで修学旅行のような盛り上がりを見せていた。

24日は横浜の病児保育所をみんなで見学に行き、前夜セミナーに出た。ファミリー組は翌日に備えて早めに就寝。

25日、26日が、学会の本番。ワークショップ、セッション、ランチョンセミナー、口演、ポスターセッション、多彩な内容、盛りだくさんのテーマで、それぞれ分散して参加する。それぞれの興味と関心もありながら、かつなるべく重ならないように、これからのクリニックの運営に生かせるように調整して、分担した。

暑い中、みんな積極的に参加してくれた。子ども達には、3日間本当によく頑張ってもらった。そして、同行してくれたご主人たちが我が子と一緒に他のスタッフの子どもたちもみてくれたことにも感謝したい。女性が社会に出て生き生き働くためには家族の協力は欠かせない。

うちのクリニックは、家族に支えられ、地域に支えられて成り立っていることを実感する。今回学んだことは、クリニックや病児保育所はるっこを利用する方々に還元できるよう、今回参加できなかったスタッフを含めてシェアリングをし、形にしたいと思う。

パセージ3回目

パセージがとても和やかに進んでいる。

パセージ

同じ年頃の子どもを持つ母親同士だからか。お互いに出し合う、わが子とのさまざまな問題に強く共感している。パセージのグループ自体が、「私たちは仲間だ」の実践になっているのだと思う。

いざという時のために

日本ACLS協会主催のBLSヘルスプロバイダー講習会に参加した。

BLS

内容は、AHA(アメリカ心臓協会)ガイドライン 2010にそったもので、 成人、乳児、小児の一次救命処置、気道異物の除去、AEDの使用を学ぶ。蘇生用の人形を使って、胸部圧迫と呼吸のサポート、AEDの使い方を実地に学ぶ。3人に一人のインストラクターがつくという実に中身の濃い講習会であった。

かねてから、あらためて救命救急の技術を学びなおしたいと思っていた。とくに医師一人でやっているクリニックには必須の知識と技術だ。また、医師、看護師だけではなく、事務、保育士にもぜひ身につけてもらいたい技術でもある。今年は、手始めに、自分も含め職員3人で参加した。最後に、実地と筆記の試験がある。まじめに取り組んだ甲斐あり、3人とも合格した。

私たちが研修医だったころは、経験主義的なやり方で、見よう見まねで教わってきた。胸骨圧迫の仕方も指導医によって、やり方が微妙に違っていたりした。今回、アメリカ心臓協会という権威ある組織のガイドラインにそった講習会で、文献的な根拠のあるやり方を系統的に教わり、あらためて救命措置の大切さを学んだ。

医療従事者だけではなく、一般市民がこの技術を衣につけることが、救急患者さんの救命率を高めるという。今後、うちのクリニックでも広める努力をしてきたいと思う。
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はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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