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問診のポイント

昼休み学習会を始めたのはいいが、昼休みに仕事が食い込んでことのところ延期になっていた。
今日も、時間が押していたが、やや強引に行うことにした。

今日は、みんなからのリクエストにお答えして、「問診」のポイントと題して私がお話した。

話した内容は、
1)問診の目的には、ふたつある。「正確な診断のため」と「クライエントを援助するため」
2)その二つに応じてアプローチの仕方がふたつある。「分析的アプローチ」と「全体的アプローチ」
分析的アプローチにより、症状・経過の正確な把握がすすむ。
全体的アプローチにより、クライエントの心配事が整理され、相手の物語に入りこんで共通理解が深まる。
3)分析的アプローチには、「閉じた質問」が有用であり、「全体的アプローチ」には開いた質問が有用である。

医者による問診は分析的アプローチが主体であるが、コメディカルの皆さんには、全体的なアプローチが大切だ。医者の問診とコメディカルスタッフの問診は違っていい。目的が違うのだから違って当たり前。ある病気に迫るために、病気に特有の細かい質問を工夫するのではなく、ぜひ全体的アプローチでクライエントの物語に迫って行って欲しい。要は、病気を見るのではなく、病人を見て欲しいということを話した。

10分間という制約の中で「問診」を語ろうとした時、細かい問診のテクニックではなく、問診の目的から入ろうと思いついた。話を用意する中で、自分でもしっかり考えが整理できたと思う。特にコメディカルスタッフの問診のあり方を整理できて自分にとっても大変いい機会になった。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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