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5歳時健診に参加する

知内町の5歳時健診に参加した。今年度からの新たな取り組みだ。知内町は、小さい町ながらも、出生率が高い。以前より子育て支援に力を入れていることの現れだろう。この5歳時健診というのも、道南地域でも先駆けとなる意欲的な取り組みだ。

縁があって、この5歳時健診に小児科医として参加することになった。5歳時健診は、私にとっても初体験。事前に少し勉強した。5歳時健診の意義は、学校に上がる前に社会性に課題を持つ子ども達を拾い上げて、適切な支援を開始することにある。
しゅうだんあそび

医師の診察、短時間の面接だけでは、もちろん足りない。保育所・幼稚園での日頃の様子、保健師による問診、保育士による読み聞かせ・集団遊び、特別支援教室の教諭による発達相談、栄養士による栄養相談も並行して行い、そして事前と事後にカンファレンスを行う。
かんふぁれんす

1回の人数は15人。一人一人をじっくりと見ることができる。一番の楽しみは、他職種が参加する事後のカンファレンスだ。それぞれの立場から見た子どもの姿をシェアして、今後の方針を決めていく。立場が変わると子どもの見方が変わってくるということがよくわかった。こうやって複数の目で見ていくことがとても大切だ。とても勉強になる。

この場で発達障害の診断をするわけではない。課題を抱えた子どもに、どこで、誰が、どんなふうに働きかけていくのが有効なのかを考える。目指しているのは、子どものより良い発達だ。もしかしたら、これだけ小さい町だから、全員を把握するのは、そう難しいことではないし、それなりに目が行き届く。でも、こういうカンファレンスを通じて、サポートする立場の人間が同じ言語で、同じ目線で子ども達を見ていく
ことができるということが、とても大切なのだと思う。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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