FC2ブログ

地域を巻き込む

当クリニック主催で、子育て講演会「行動がちょっとだけ気になる子どもの育て方」があった。

こうえん2

講師は、両角美映氏。NPO法人レインボーの理事長であり、おもちゃコンサルタント、保育士、芸術教育研究所障がい児教育客員研究員など、肩書きがたくさんある。かなりパワフルである。参加者の感想を読むと、やはり多くの人が、両角さんのパワフルで、アクティブで、エネルギシュなところに感心するようだ。

こうえん1

障がいを抱えるお子さんが二人いらっしゃる。そのお子さんたちと向き合う中で感じたり学んだことを中心にお話をしてくれるので、とても説得力がある。子どもとともに生きようと決心し、毎日を丁寧に子どもと向き合って暮らしていることが、お話の中からよく伝わってきた。

まず、障がいは個性だという考え方を否定し、障がいは特性だという。「障がいのある子どもたちもみな「個性」はある。同じ障がい名でも、同じ子はいない。障がいのある子どもたちにも健常の子と同じように個性があり、そこへ障がいによる「特性」がある。」と考える。この考え方に深く納得する。障がいは個性だと言ってしまうと、もう何もアプローチできないような感じがあるが、障がいは特性だということなら、その特性に合わせて接し方を考えればよいということだ。

講演の中の圧巻は、障がいの疑似体験。軍手を二重にして折り紙をする。苦手がたくさんある子どもの立場に立ってみる。とても貴重な体験であった。

たいけん

今回のお話は、家の中でお母さんがわが子とどうかかわるのかということにとどまることなく、もっと広い視点からの「育て方」のお話であった。わが子の将来のことを見据えると、障がいを持つ子のために、地域全体の理解と協力を得ていくことが欠かせない。いかに地域を巻き込んでいくのかという話をたくさんしてくれた。NPO法人レインボーの活動を中心に、あきるのクラブの活動や、安全ネットを作る会など、実に豊かな活動を地域で繰り広げているということを報告してくれた。もしかしたら、わが子とのかかわり方を聞きに来てくれた人には、少し不満だったかもしれない。

参加者は、どちらかというと保育士や教員、民生委員の方が多かった。そういう人にとっては、とても刺激的なお話であった。私も、この地域で、障がいに対する理解を広げるために、どんなことができるであろうか、どんな風にネットワークを作ろうかということを真剣に考えさせられた。そういう意味では、一段と広い視野で障がいを考える大変有意義は講演会となった。

障がいを持っている子どもが笑顔で暮らせる地域は、みんなが笑顔で暮らせる地域になるのだと思う。「人という環境が豊かな地域は誰もが住みやすい環境になる」本当にそのとおりだと思う。
スポンサーサイト



最新記事
カレンダー
07 | 2011/08 | 09
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
アルバム
RSSリンクの表示
検索フォーム