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大沼を歩く

久しぶりの休みであった。いつも行く大沼の近くの温泉に行った。

おかげさまで、ずっと忙しい日が続いている。普通は、夏になると小児科の患者さんは減る。このところRSウイルスやヘルパンギーナ、手足口病がはやっていて、外来が混んでいる。このまま秋まで、患者さんが多い日が続くかもしれない。となると、体力づくりが課題になる。

秋に向けて、少しずつ体力づくりに励もうと考えている。ただ温泉に行くのではなく、近くを散策し、あせをかいてから温泉に入るというのがいい方法だ。温泉の駐車場に車を置いて、散策に出た。

あちこちに可愛い花が咲いている。さっそく雑草探検隊のお出ましだ。

はな1

はな2

はな3

携帯の写真なので、ちょっとピンボケかな?
家に帰って、さっそくインターネットで調べる。
たぶん、上から
1.オカトラノオ
2.ノラニンジン
3.ツルアジサイ
ではないかと思う。

雑草を楽しみながら歩いて、結局6km近く歩いた。なかなかいい休日であった。
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名前決まったよ

この冬に開設する病児保育の名前が決まった。名づけて病児保育室「はるっこ」。

スタッフからは、百家争鳴、色んな名前が出されて、なかなか決まらないでいた。最後に横綱「はるっこ」が登場し、とうとうみんなが納得し、全員一致で決まった。

はるこどもクリニックの付属だから、「はるっこ」。あかるく、かわいく、あたたかな印象を持つ名前だ。
キャラクターは、花柄マンボウ。

はなまんぼう


本当は、9月に開設したかったが、震災の影響で建築資材が不足して、着工が遅れてしまった。8月には着工し、12月には開設できる予定だ。

外来に来られるお母さん方から、いつできるのかと尋ねられる。子どもを持つお母さん方にしたら、今か今かと一日千秋の思いで待っているのだろう。開設まで今しばらくお待ちを。

ポリオ不活化ワクチン

8月から当クリニックでも、ポリオの不活化ワクチンを接種することにした。現在日本で行われているのは、ポリオの生ワクチン。

生ワクチンは、生きたウイルスを接種するため、強い抗体産生が得られる。しかし、毒性を弱めたものとはいえ、生きたウイルスを使っているため、先祖がえりして毒性を取り戻し、ワクチンからポリオに感染する危険性がある。これをワクチン関連麻痺性ポリオ( VAPP)と言う。厚生労働省の発表では486万接種に1例というが、ここ数年、年に2例から7例、日本でもポリオの発症があり、これらは全てワクチンによる副作用だ。

現在、日本でも、不活化ワクチンに切り替わることが検討されているが、まだその時期は明確になっていない。その間にも、ワクチンによるポリオが広まる可能性がある。ポリオ不活化ワクチンは、諸外国では普通に使われているワクチンだが、日本では認可されていないので、現在輸入ワクチンに頼るしかない。自己負担もあるし、通常のワクチンによる保障制度も適用されないという不利益はあるが、やる価値があると思う。

この間マスコミにも報道されたこともあり、問い合わせや導入の要望が相次いだ。いろいろ検討した結果、子どもたちの利益を守るために、当クリニックでも輸入による不活化ワクチンを導入することにした。輸入業者と連絡を取り、院内でスタッフ向けの学習会を行い、保護者向けの説明書も用意した。8月から接種を始める。

スタッフ向けの学習会で、「どうして日本では不活化ワクチンが認可されていないのか?」という質問が出た。本当のことはわからない。良い方に解釈すれば、日本ではこの間薬害が相次いだので新規薬品の認可に慎重になっているという説、しかし新型インフルエンザワクチンの輸入の決断は早かった。やはり、何らかの政治的な配慮が働いているのであろう。現行の生ワクチンを製造している企業を保護しているという説、であれば大きな問題だ。この間マスコミで取り上げられるようになって、ようやく重い腰をあげたようだ。しかし、実際に日本で認可されるまで、まだかなりかかる様子だ。

ポリオの会を中心にずっと以前から不活化ワクチンの導入の要望が上がっていた。それを何年間も放置していたのだ。かく言う私も、全くこのことに思い至らなかったので、人を批判することはしにくいのだが、あきらかに行政の怠慢と言えるであろう。

不活化ワクチン希望の方は、クリニックに問い合わせを。はるこどもクリニック

福祉を学ぶ

サポーター養成講座「子どもの福祉」があった。

サブテーマ「子育てに生かすソーシャルワーク・わが家の不登校体験から」。講師は、野村俊之氏。彼との付き合いは、お互いに不登校児の親としての出会いから始まった。もうずいぶん古い話になる。

ふくし

野村さんは、わが子との不登校の体験を一冊の本にまとめている。「わが子の不登校から学んだこと・改訂版」文芸社。わが子の不登校とどのように関わったか、そこから何を学んだかが、とてもわかりやすく書いてある。全ての不登校に悩む親に送りたい本だ。特に福祉の視点からの記述がいい。

今回の講座は、まさにその福祉の視点からのお話だ。ソーシャルワークの分野では、バイステックの「ケースワークの原則」というのがあるという。

原則1「クライエントを個人としてとらえる」(個別化)
原則2「クライエントの感情表現を大切にする」(意図的な感情表現)
原則3「クライエントに接する人は自分の感情を自覚して吟味する」(統制された情緒関与)
原則4「クライエントをマルゴと受け止める」(受容)
原則5「クライエントを自分の価値感に基づいて非難しない」(非審判的態度)
原則6「クライエントの自己決定を促し尊重する」(自己決定の尊重)
原則7「クライエントの秘密を保持して信頼感を醸成する」(秘密保持)

不登校の子どもに対する援助をこの7原則で説明してくれた。不登校に限らず、子どもをあるいは悩んでいる親を援助するときに、どれも欠かすことのできない大切な視点だ。自分の子どもとの関わりと結びつけて話してくれるので、とても具体的でわかりやすい。途中、自慢の喉をたっぷり聞かせてもらったり、微笑ましいエピソードもふんだんに盛り込んで、聞いてる方を飽きさせない。

時には、医療の分野ばかりではなく、こんな風に違う分野、違う視点からの話を聞くことが大切だと思う。

子どもの笑顔

嘱託をしている保育園の健診に行ってきた。
赤ちゃんの発達を見るのに、3ヶ月に1回行っている。

あおいとり

子どもの成長は著しい。前回、少し遅れているかなと心配した子が、すっかり追いついて来た。これが集団保育の意味だと思う。子どもは、何もしないでも自然に発達して行く力を持っているが、時に発達の力の弱い子がいる。そんな時、発達を促す働きかけが必要になる。ただ子どもを預かるのではなく、発達に向かう適切な対応をしてくれる保育が貴重だ。




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プロフィール

はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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