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病気に負けないからだづくり

函館市の家庭教育セミナーの一環で、コバト保育園で講演をさせていただいた。テーマは「病気に負けないからだづくり。」コバト保育園と兄弟園の石川保育園の保母さんたち(約30名)の研修会であった。

こばと

事前のリクエストは、とくに感染症への対応を入れてくれということだったので、いつもお話している「健康を支える3つの力」に加えて、「免疫」に関してのお話とさまざまな感染症への具体的な対応(隔離期間や手洗いの励行、消毒に関して)、ワクチンに関してお話した。

家庭で保育されているところから一歩出て、保育園などで集団生活を始めると、次々に感染症にかかる。一見「感染症にかかること」はやっかいなようにみえるが、実は「感染を繰り返す中で子どもは強くなっていくのだ」と言う話は、保母さんたちにとって目からうろこだったようだ。

ある病原体に感染をすると免疫ができて同じ病原体にはかからなくなる。別の感染症にかかると今度はその病原体に対しての免疫ができる。そうやって、次々に感染を繰り返すうちに、たくさんの病原体に対する免疫ができ、感染症にかかりにくくなる。年長さんになる頃にはほとんど病気をしなくなるというのは、保母さんがたにとっても実感してることであった。

前段に、「しっかり食べて、いっぱい遊んで、たくさん働くこと」が、心と身体と調節力を鍛えることになるというお話をした。それは保育園の生活そのものだ。だから、感染することをいたずらに恐れず、子どもの生活を豊かにしていくことを考えていこうという提案は、保母さんたちに好意的に受け止められたようだ。

保育園という子どもの生活と密着している場所で、子どもたちを支えている現場の先生方に、普段考えていることをお話できたことが、とてもありがたいことであった。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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