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サポーター養成特別講座

サポーター養成講座の特別講座「保育を学ぶ」。滋賀県在住の保育アドバイザー山口育子氏(びわこのいっこさん)を招いての講座であった。いっこさんには、たびたび来てもらって、クリニックで講演をしてもらっている。古くからの友人で、アドラー心理学を一緒に学ぶ仲間でもある。私設幼児園「Tittiキンダーガーデン」の園長であり、NPOチッチの理事長でもある。

この秋に病児保育を開設する。そこでどんな保育を展開するのか?骨となる思想をみんなで共有したい。そう思った時にきてもらうのは、いっこさんしかいない。日曜日の午前午後、5時間かけてたっぷりといっこさんの話を聞いた。

いっこさん


子どもを見る視点、基本的な考え方、子どもへの具体的な働きかけ方にとどまらず、保育の心から命の大切さまで、たっぷりとお話ししてくれた。泣いたり、笑ったり、感動、感動で、まるでジェットコースターに乗ったような心地よい疲れを感じた。いっこさんの話を聞くと、とても心が優しくなる。人間っていいなって思う。まるで生まれ変わったように、子どもたちへ、お母さんたちへ、そして地球にやさしくできそうな自分がいるのであった。

参加者の感想はこちら
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夜の懇談会

園医としてかかわっている通園施設で夜の懇談会があった。毎年1回、夜の時間帯に父母向けの子育て懇談会を催す。子どもを預かっているだけではなく、父母へのサポートをきっちりとしていこうという園の方針の表れだ。夜の時間帯にして、お父さんにも積極的に参加してもらおうとする。

うみのほし

今回のテーマは、「子どもの心と身体の発達~子どもの自立を目指して」。事前に、聞きたい事を父母にアンケートしてくれている。今年は、「自立」ということをキーワードにした質問が多かった。

医者のからの提言としては、やはり健康を抜きには語れない。いつも語っている健康を支える3つの力は、そのまま自立を支える3つの力と考えることができる。とりわけ、心の力のなかの「意欲」を高めることがとても大切だ。「集団に所属できたときに人は意欲的になれる」というのは、アドラー心理学からの援用だが、今回は、WHOの提唱する「国際生活機能分類」を引き合いに出して、「参加すること」の大切さを語った。

いつも結論は同じだが、時々、新しいことをいれてしゃべる。私も日々成長しているということだ。

のびのび第2弾

子育て講座のびのびの第2弾「子どもの行動で困っている人へ」があった。講師は、あおいそらの高橋実花先生。

時間になっても、参加者が集まらず、実花先生を囲んでの職員の懇談会となった。ちょっともったいなかったなと思う。次回からは、もう少し周到に準備しなければ。

それでも、参加した職員は実にいい時間をすごすことができた。外来で接する子どもたちへの対応の仕方を色々聞いたり、今作成中の「プレパレーション」グッズの監修もしてもらえた。実花先生の語る「まちづくり」はもろ手を挙げて賛成だ。ここ七飯町では、行政を交えていろいろと面白いことができるのではないかと、大いに期待が膨らんだ。

年を感じつつ

昨日は、幼稚園の健診に行ってきた。以前の病院からの付き合いだが、開業するときに一時期切れていたのが、縁あって、園医を引き受けることにした。実は、そのずっと昔、うちの子どもが小さかった頃、お世話になった幼稚園だ。そのときの担任の先生が、今は園長先生をやっている。こんな形で恩返しできるのがありがたい。

ひかり健診

子どもたちは、とても生き生きしていて、実に元気だ。午後の時間で一気に150人を見る。正直肉体的には疲れるが、子どもたちが可愛いので、精神的にはとても癒される。終わってから、お茶とおいしいケーキをいただきつつ、昔話に花が咲く。ちょっと年齢を感じたけど、いい時間をすごすことができた。

子育てを支援する

いよいよサポーター養成講座がスタートした。クリニックのスタッフを含めて20人の参加だ。

簡単な開講式のあと、第一回の講座「子育て支援に大切なこと」と題して、私がお話しした。

サポ養

今回のサポーター養成講座は、私たちの目指す子育て支援活動を一緒に担ってくれる人材の育成が一番の目的だ。第一回目の今日は、私たちの活動を貫き通す理念を語る。当然ながらその骨格はアドラー心理学だ。

私がアドラー心理学から受けついだものを語る。一番強調したいのは、「人とはクリエイティブな存在だ」ということ。人を支援するときに一番陥りやすいのは、「私は大丈夫な人、あなたはかわいそうな人」という関係。アドラー心理学の思想と理論を使って、そこからいかに脱却するかという話をした。

アドラー心理学では、「すべての行動は劣等感の補償」と考える。生まれたときはみな平等の位置にいるのに、外界とのかかわりの中で自分を劣等の存在と見るようになる。客観的に劣等なのではなくて、主観的に、仮想として、劣等だと思う。そこから逃れようとして、ある仮想的な優越目標を立て、そこに向かうように懸命に努力する。

問題を抱えたときも、人は常に主体的に乗り越えようとする。「悪いあの人、かわいそうな私」~どこか外に原因を求め、やむなくその状態に自分がおとしめられていると考えると不幸になる。「私にできることは何か?」自分の主体性を失っていないときには、たとえ大変な状況の中にいても、不幸ではない。

だから、世の中にかわいそうな人はいない。サポーターの役割は、クライエント(親も、子どもも)が自分の人生の主人公になれるように援助することだ。その第一歩は、「相談的人間関係の樹立」~クライエントを尊敬し、信頼するところから始まる。

今日は、大きな骨格になる部分を話したので、やや小難しい話になってしまった。でも、みんな熱心に聴いてくれたし、とてもいい感想を寄せてくれた。これからの半年間が楽しみだ。

面映いが寄せられた感想を載せておく。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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