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行動をマネージする

昨日の夜は、「発達障害の子どもを援助する連続講座」の第6回、テーマは「行動のマネージメントについて」、最終回だ。

このブログでは、1月14日の第4回「コミュニケーションについて」、2月10日の第5回「対人関係や社会性の支援について」の報告を書き漏らしていた。正直なところ、この2回は消化不良なところがあって、どうにも書きようがなかったのだ。この4回目と5回目の内容は、とても実践的な中身だった。一方、私は今、クリニックの外来で、また通園施設の嘱託医として、障害を持つ子どもたちと関わっているだけで、家庭や保育園や学校などのように、生活をともにしているわけではない。従って、「コミュニケーション」や「対人関係」に関わって、確かな手応えのようなものを感じることができず、これらの大変中身の濃い実践的な内容を受け止めることができなかった。どこかで、実践できる場面があればいいのにと願う。

そして迎えた最終回、「行動のマネージメント」。内容は、「行動分析」の手法を使って子どもたちを支援する。いわく「問題行動の原因を本人に求めるのではなく、個人と環境の相互作用の中に求める」・・・これは、大変親しみのある考え方だ。アドラー心理学の子育ては、その技法を行動理論の技法に負うところが大きい。背景としている理屈は異なってるが、目標を実現する手段として、まさにこれを使っている。だから今回のセッションは、すんなりと頭に入ってきた。

もっとも印象的だったのは、自閉症の子どもたちの特性をふまえると、事後の対処ではなく、事前の準備がないより大切だという部分。「腕の見せ所は、その場で指導して言うことを聞かせるのではなく、準備をして、本人が適切な行動をとれる指導をすること」という言葉は、とても響いた。これは自閉症の子どもたちへの対応だけではなくて、すべての子どもへの子育てにも言えるのではないだろうか。失敗から学ぶことも大事だが、成功を準備して、成功したことから学ぶほうが、痛みが少なく、また子どもたちも意欲的に学べるのだと思う。

今回が最終回であった。最後に企画した立場から挨拶した。始まりは、とにかく私が発達障害のことを知りたくて企画した。実際に企画してみて、やはり知は力になるということを実感した。外来でのお母さん方への相談にもしっかり使えている。参加した人も、自分の子どもや担当している子どもたちの対応にすぐに変化があったのではないか。こうやって知っている人が増えることが地域を変えることになる。せっかく集まったのでこの横のつながりを生かせる仕組み作りたい。また、知っている人がもっと増えるように、来年度も講座を開設したいという夢を語った。

この仕事は、これから私のする仕事の大きな柱の一つになるのだと思う。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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