聴くことと癒しの力
今日は、七飯アドラー心理学研究所主催で「聞き方ワーク~聞くことと癒しの力」を開催した。
先日厚沢部町の「教育フォーラム」で行った「意見と事実を分けるワーク」が好評だったので、地元でもやることにした。
参加者は8人、ワークをやるのにはちょうどいい人数だ。まずは、「アドラー心理学の話」、アドラー心理学で考える治癒とはどういうものかというお話。話しているうちに、やや冗長になってしまった。どうも、私自身が十分こなしきれていないのかもしれない。もう2,3回同じ話をすると、より聞きやすくなるのであろう。
聞くことには癒しの力がある。ただし、ただ聞いているだけではだめで、聞くときにちょっとしたコツがいる。今回は、そのコツの一つ、「意見と事実を区別する」ということをテーマにしたワークだ。私たちが普通に話しているときは、意見と事実をあまり区別しないで話している。

たとえば、スライドにあげた例のように「勉強しないとちゃんとした大人になれない」と語るのと、「点数が低いと入学試験に通らない」と語るのでは、“違い”がある。(どんな違いがあるかを口の中で反芻してちょっと考えてみてください)たぶん一番の違いは、その後の「構えが理性的になる」ことだと思う。
この効果をペアゲームで実感してもらう。身近な人への不満、文句を話してもらう。まずは。普通に語る。そのあと同じことを、「意見」の部分は「意見」とわかるように語る。たとえば、「これは私の意見なのですが~~。」「~~だと私は思います。」のように。たったそれだけのことなのに、語り方がガラッと変わる。語り方が変わるだけではなくて、聞く方もとても聞きやすくなる。
そもそも、「問題を抱えるとはどういうことなのか?」「治癒するというのはどういうことなのか?」

一言で言うと、不健康な語り(考え方)をするから不健康になり、健康な語り(考え方)をすると健康になる。いま自分のおかれている状況を不幸だと考え、その不幸の原因が自分の外側にあり、仕方なくその状況に追いやられている(悪いあの人、かわいそうな私)と考えている限り不幸だ。原因ではなく、解決を考えることができ、その解決に向けて自分にはやれることがある(私にできることは何か)と考えられると健康になる。
どうしたら、健康な語りをすることができるようになるのか?まずは、事実と意見を分けて考えるようにすること。次に、意見を切り離して、事実を虚心坦懐に見るなかから、そこに表れている、強いところ、可能性、使えるところ、すなわちパーソナルストレングスを見つけ出す。

事実を認知し判断するところに、あるゆがみがあって不健康な語りになる。一方、事実に対する見方を変えることによって、現状を変えていく力が表れ、健康な語りになる。
ワークの最後に、パーソナルストレングスを見つける訓練をした。最近、困ったこと、腹が立ったことを一つ出してもらう。それを書き出して、意見と事実に分ける。意見を置いておいて、事実から、その場や登場人物のパーソナルストレングスを探す。
たとえば、こんな話
「うちの上の子は、本を読むのが好きで、大人びたところがあります。能力は高いと思うのに、学校から帰ってもすぐに宿題をやらないんです。やらなくてはいけないとわかっていのるに、やろうとしない。今やればすぐにできると思うのに。夜になって時間が無くなってからやろうとします。そんな姿を見ているといらいらしてくるんです。」(これはある本からの抜き書きで、実際の事例とは関係ない)これを事実だけ抜き出すと「うちの上の子は、 学校から帰ってもすぐに宿題をやらないんです。 夜になって、 やろうとします。」この文章からだと、この子のパーソナルストレングスが見えてくる。
このことを日ごろから訓練することにより、相手の話を聞きながら、事実と意見を分けて聞きとり、事実に即したパーソナルストレングスを考えていくことができるようになる。すなわち癒しの力が増していく。同時に自分自身の語りも変わっていく。事実と意見をごっちゃにしないで、冷静に物事を考えられるようになり、現実に対する対処能力が高まっていくものと思う。
先日厚沢部町の「教育フォーラム」で行った「意見と事実を分けるワーク」が好評だったので、地元でもやることにした。
参加者は8人、ワークをやるのにはちょうどいい人数だ。まずは、「アドラー心理学の話」、アドラー心理学で考える治癒とはどういうものかというお話。話しているうちに、やや冗長になってしまった。どうも、私自身が十分こなしきれていないのかもしれない。もう2,3回同じ話をすると、より聞きやすくなるのであろう。
聞くことには癒しの力がある。ただし、ただ聞いているだけではだめで、聞くときにちょっとしたコツがいる。今回は、そのコツの一つ、「意見と事実を区別する」ということをテーマにしたワークだ。私たちが普通に話しているときは、意見と事実をあまり区別しないで話している。

たとえば、スライドにあげた例のように「勉強しないとちゃんとした大人になれない」と語るのと、「点数が低いと入学試験に通らない」と語るのでは、“違い”がある。(どんな違いがあるかを口の中で反芻してちょっと考えてみてください)たぶん一番の違いは、その後の「構えが理性的になる」ことだと思う。
この効果をペアゲームで実感してもらう。身近な人への不満、文句を話してもらう。まずは。普通に語る。そのあと同じことを、「意見」の部分は「意見」とわかるように語る。たとえば、「これは私の意見なのですが~~。」「~~だと私は思います。」のように。たったそれだけのことなのに、語り方がガラッと変わる。語り方が変わるだけではなくて、聞く方もとても聞きやすくなる。
そもそも、「問題を抱えるとはどういうことなのか?」「治癒するというのはどういうことなのか?」

一言で言うと、不健康な語り(考え方)をするから不健康になり、健康な語り(考え方)をすると健康になる。いま自分のおかれている状況を不幸だと考え、その不幸の原因が自分の外側にあり、仕方なくその状況に追いやられている(悪いあの人、かわいそうな私)と考えている限り不幸だ。原因ではなく、解決を考えることができ、その解決に向けて自分にはやれることがある(私にできることは何か)と考えられると健康になる。
どうしたら、健康な語りをすることができるようになるのか?まずは、事実と意見を分けて考えるようにすること。次に、意見を切り離して、事実を虚心坦懐に見るなかから、そこに表れている、強いところ、可能性、使えるところ、すなわちパーソナルストレングスを見つけ出す。

事実を認知し判断するところに、あるゆがみがあって不健康な語りになる。一方、事実に対する見方を変えることによって、現状を変えていく力が表れ、健康な語りになる。
ワークの最後に、パーソナルストレングスを見つける訓練をした。最近、困ったこと、腹が立ったことを一つ出してもらう。それを書き出して、意見と事実に分ける。意見を置いておいて、事実から、その場や登場人物のパーソナルストレングスを探す。
たとえば、こんな話
「うちの上の子は、本を読むのが好きで、大人びたところがあります。能力は高いと思うのに、学校から帰ってもすぐに宿題をやらないんです。やらなくてはいけないとわかっていのるに、やろうとしない。今やればすぐにできると思うのに。夜になって時間が無くなってからやろうとします。そんな姿を見ているといらいらしてくるんです。」(これはある本からの抜き書きで、実際の事例とは関係ない)これを事実だけ抜き出すと「うちの上の子は、 学校から帰ってもすぐに宿題をやらないんです。 夜になって、 やろうとします。」この文章からだと、この子のパーソナルストレングスが見えてくる。
このことを日ごろから訓練することにより、相手の話を聞きながら、事実と意見を分けて聞きとり、事実に即したパーソナルストレングスを考えていくことができるようになる。すなわち癒しの力が増していく。同時に自分自身の語りも変わっていく。事実と意見をごっちゃにしないで、冷静に物事を考えられるようになり、現実に対する対処能力が高まっていくものと思う。
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