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子どもの健康的な生活を援助する

八雲町PTA連合会第4ブロック(熊石地域)の主催の講演会に呼ばれて、お話をしてきた。テーマは、「子どもの健康的な生活を援助する」

くまいし

80人もの人が集まってくれた。話の内容は、以前からお話している「子どもの健康を支える3つの力」に、新しい内容を付け加えた。いつも同じ話ばかりでは芸がない。聞く人が変わったとしても、話している自分自身に新鮮味がなくなると、きっと話としてはおもしろくなくなる。

この頃、生命体としての人間ということを考えている。人間の体は実にうまくできているなあと、日々感心しているのだが、そのことを「からだの力、調節の力、こころの力」に結び付けてお話しした。生命体としての人間の特徴は、「動的平衡状態」「恒常性の維持」「精神の存在」にある。

「動的平衡状態」とは、人の体の組織は、いつも壊されいつも作りなおされているということ。傷がなぜ治るのか?人の体は、いつも作り直されている。だから、多少の傷がついても治っていく。治るばかりではなく、たとえば、筋トレなどで筋肉をたくさん使って過剰に壊されると、ホルモンの変化が起こって、以前より多くの筋肉を作るようになる。そのようにして、体は強くなっていく。逆に、体に刺激が少ないと委縮していく。その力を十分に発揮させるために、一つは栄養のバランスを整えるということ、そしてもう一つは体を動かすことが大事になる。それが「からだの力」を鍛えるということだ。

「恒常性の維持」とは、人間には外界の変化に対して、体内の環境を一定に保つ働きが備わっている。体温や脈拍、血圧、血糖値、体液のPH、浸透圧などが常に調節されて一定の値に保たれている。実は、病気のほとんどがこの恒常性の破たんから来るものなのだ。この恒常性の維持に、大きな役割を果たすのが自律神経だ。自律神経をいかに鍛えるのかが大切になる。それが「調節の力」を鍛えることだ。

「精神の存在」。人間にだけ備わっている力だ。霊長類の研究で、新皮質の容積と集団の規模が比例するのだそうだ。精神の存在は、集団を維持するために必要だったのだろう。人は「所属」への基本的な欲求を持っている。それが満足されたときに、人は精神的に健康になり、物事に前向きに取り組む意欲がわく。所属を満足するには、つながっている~人々は仲間だと思えることと、人の役に立つ~自分には能力があると思えることが大切だ。それが「こころの力」を鍛えるということだ。

少し医者らしい話になったと思う。その代り少し難しくなったかな?話したほうはとても満足。日ごろ、考えていることを話すことができたから。何しろ講師が楽しそうに話していたから、聞いてるほうもそれにつりこまれて、こんな風に人間の体のことを考えるのは面白いことだと思ってくれるとうれしいなと思う。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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