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学校医としてかかわる

今日は、校医をしている学校に行ってきた。

短い診察の時間だけでは、なかなか子どもの姿がつかめないので、普段の学校生活での子どもの姿を見てみたいと言ったら、学校側が受け入れてくれた。ちょうどお昼過ぎに行って、昼休みの時間、掃除の時間、そして5時間目保健の授業を見学させてもらった。

子どもたちが実に健康に、生き生きしていた。集団的にもまとまっていて、協力し合っていて、先生の話もよく聞くし、掃除や授業にも積極的に関わっている。校医としてこれからどんな風に関わっていくのか、先生方や養護の先生を交えて、一緒に考えていくことができそうだ。

5時間目の授業は、ちょうど思春期の第二次性徴についてであった。先生が、「大人になるとからだにはどんな変化がおこるでしょう?」と問いかけ、子どもたちが考えて、自分の答えを紙に書き出し、その後全員が発表する。それを交えながら先生が解説していく。なかなか面白い授業であった。先生は、一見ずれているような回答に対しても、解説しながら「これも関連しているね」と子どもたち全員の答えをとりこんでいく。このあたりの手腕は、とても素晴らしいと思った。途中、成長ホルモンについて、私の方に振ってくれて、子どもたちの前でちょこっと解説した。

うれしかったのは、授業の最後に、「はる先生に一言お礼を言いましょう」と指名された子が、「知らなかったことを教えてくれて、図を描いて説明してくれたので、わかりやすかったし、頭に残った」と言うような感想を述べてくれたこと。なんて、素直でかわいい子どもたちなのだろうと思った。

体の仕組み、命の不思議さについて、この子どもたちにもっともっと教えてあげたい。明るく、素直で、エネルギッシュな子どもたちと一緒にいると、こちらの方が元気になってくる気がする。せっかく校医をしているのだから、ぜひもっと濃密にかかわっていきたいものだと思った。

アドラーで育てる

共和町で、アドラー育児の講演会があり、お話してきた。
テーマは、「生きる力とアドラー心理学~勇気づけの子育て」

きょうわ


昨年夏に、札幌でアドラー心理学の子育てセミナー「パセージ」を開いたときに参加してくれた方が、今回のお世話役だ。アドラーを勉強してすごく良かった、どうしても、地元でアドラー心理学のお話をしてほしいということで、今回の講演会が実現した。

アドラー心理学を前面に出してお話しできるのはとてもうれしい。私自身、アドラー心理学に救われた思いがあるので、アドラー心理学のよさを少しでも多くの人に伝えていきたいと思う。なるべくエピソードを入れて、具体的なわかりやすいものにしたつもりだ。聴衆の反応もとてもよかったのではと思う。

お世話役さんが熱心に動いてくれたおかげで、あちこちからの反響があり、事前の質問がたくさん集まった。数えてみると27個になった。この質問の数を見ても関心の高さが分かる。話し甲斐のある講演会だ。つい熱のこもった話になった。講演会も聞いてくれる人がいて成り立つ。聴衆の反応が良いと講師も勇気づけられ、いい話ができる。

当日に寄せられらた質問も合わせると30個を超える。講演後に1時間の質疑の時間をもらったが、さすがにこなしきれず、時間をオーバーした。でも、質問をいっぱいもらったおかげで、具体的な事例に則した話ができたと思う。

都会から離れた小さな町で、このような講演会ができたのは、とても素晴らしいことだ。かえって、小さな町の方が需要があるのかもしれない。この講演会をきっかけに、アドラー心理学に関心が高まり、パセージや学習グループができるようになるといいなと思う。

知内講演会

知内町で行われた講演会でお話してきた。
主催は、知内町・北海道健康づくり財団。「健康づくり推進地域支援事業」の講演会なのだそうだ。テーマは、「子どもの健康的な生活を援助する」内容は、多少のアドリブがはいるが、熊石での講演会とほとんど同じ。

しりうち


事前に質問を集めてもらっていたので、講演の最後にそれに対するお話をした。こうやって質問を用意してもらえるのは大変ありがたい。講演だけだと、こちらの話したいことだけを言いっぱなしで終わってしまう。質問があると、聞いている方がどのようなところに興味・関心があるのかが分かる。それに合わせて、講演の組み立てやどのあたりを強調するのかを検討することができる。

一般の人向けの講演会であったが、学校の先生や保育園の先生方も参加してくれていたらしい。役場の保健婦さんから、保健、保育園、学校と一緒に取り組みを進める上で、肥満に対する考え方などをまとめてくれてありがたかったと言われた。

今回の講演会は、役場の保健師さんが間に立って準備してくれた。知内は、北海道の中でも出生率がいい方なのだそうだ。子どもの数が多いので、いろいろと子育てに関する取り組みもしていると言う。これからは、こういった自治体と一緒になって子どもの健康づくり活動、子育て支援活動ができるといいなと思う。

パセージその2

今日は、アドラー心理学に基づく親子関係プログラム~パセージの2回目。本来パセージは、1回2時間半を8日に渡って行うようにプログラムされている。今回は、1日に2講ずつ、4日間行う集中コース。それなりに体力と集中力が必要だ。

私は、見学に入っていたので、のんびりと参加することができた。外から見て、今回のパセージもとてもいい雰囲気で進んでいると思う。たくさんの質問が出て、たくさんのエピソードが語られ、みんなでいっぱい議論して、それぞれが何かしら課題を持ち帰る。

今頃皆さん家でゆっくり反芻しているだろうか。前回学んだことをさっそく試してみたところ、子どもの反応がとても良かった、積極的に学ぼうと思ったと報告してくれた人がいた。とてもうれしいことだ。

確かにアドラー育児の技法は、とても切れ味がよくて、時に親子関係がドラマチックに変化することがある。それでも、パセージ1コースの受講だけでは、アドラー育児の醍醐味を味わいきれない。何回か受けることで、アドラー育児の味わいがわかって来る。そんなふうに、アドラー心理学に惚れて、っくり味わってくれる人がでてくれるといいなと思う。

子どもの健康的な生活を援助する

八雲町PTA連合会第4ブロック(熊石地域)の主催の講演会に呼ばれて、お話をしてきた。テーマは、「子どもの健康的な生活を援助する」

くまいし

80人もの人が集まってくれた。話の内容は、以前からお話している「子どもの健康を支える3つの力」に、新しい内容を付け加えた。いつも同じ話ばかりでは芸がない。聞く人が変わったとしても、話している自分自身に新鮮味がなくなると、きっと話としてはおもしろくなくなる。

この頃、生命体としての人間ということを考えている。人間の体は実にうまくできているなあと、日々感心しているのだが、そのことを「からだの力、調節の力、こころの力」に結び付けてお話しした。生命体としての人間の特徴は、「動的平衡状態」「恒常性の維持」「精神の存在」にある。

「動的平衡状態」とは、人の体の組織は、いつも壊されいつも作りなおされているということ。傷がなぜ治るのか?人の体は、いつも作り直されている。だから、多少の傷がついても治っていく。治るばかりではなく、たとえば、筋トレなどで筋肉をたくさん使って過剰に壊されると、ホルモンの変化が起こって、以前より多くの筋肉を作るようになる。そのようにして、体は強くなっていく。逆に、体に刺激が少ないと委縮していく。その力を十分に発揮させるために、一つは栄養のバランスを整えるということ、そしてもう一つは体を動かすことが大事になる。それが「からだの力」を鍛えるということだ。

「恒常性の維持」とは、人間には外界の変化に対して、体内の環境を一定に保つ働きが備わっている。体温や脈拍、血圧、血糖値、体液のPH、浸透圧などが常に調節されて一定の値に保たれている。実は、病気のほとんどがこの恒常性の破たんから来るものなのだ。この恒常性の維持に、大きな役割を果たすのが自律神経だ。自律神経をいかに鍛えるのかが大切になる。それが「調節の力」を鍛えることだ。

「精神の存在」。人間にだけ備わっている力だ。霊長類の研究で、新皮質の容積と集団の規模が比例するのだそうだ。精神の存在は、集団を維持するために必要だったのだろう。人は「所属」への基本的な欲求を持っている。それが満足されたときに、人は精神的に健康になり、物事に前向きに取り組む意欲がわく。所属を満足するには、つながっている~人々は仲間だと思えることと、人の役に立つ~自分には能力があると思えることが大切だ。それが「こころの力」を鍛えるということだ。

少し医者らしい話になったと思う。その代り少し難しくなったかな?話したほうはとても満足。日ごろ、考えていることを話すことができたから。何しろ講師が楽しそうに話していたから、聞いてるほうもそれにつりこまれて、こんな風に人間の体のことを考えるのは面白いことだと思ってくれるとうれしいなと思う。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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