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おかげさまで1周年

9月15日はクリニックの誕生日だ。
1年たつのは早いような気がするが、振り返ってみると、本当に様々なことがあった。
人生の中でこれほど充実した時はなかったような気がする。
そういう意味で、長い、長い1年であった。
なにより、体も壊さず、大きな事故もなく、無事1周年を迎えられたことを喜びたい。

今日来てくれた方に、1周年の記念品をお渡しした。

とり1

ちょっとかわいいでしょう?一つ一つ職員の手作り。私も3つほど作った。

とり2

なかなかすてきなラベルでしょう?。

ラベル

50個作ったのだが、うれしい誤算で、最後のほうの方には渡らなかった。
先着順ということで了解してもらおう。

あらためてここまでこれたことを感謝し、明日からまた頑張ろうと思う。

忙中閑あり

11日12日と一泊で、ハチャムの森に行ってきた。

以前から、職員みんなでキャンプに行きたいねと言っていたが、なかなか時間がとれずにいた。

今年の夏は、なんだかんだと忙しかった。例年になく、夏かぜが流行って、夏枯れもなかったし、休日当番にもあたっていたし、いろいろと行事も重なったし。

と、秋風が吹き始めたところで、突然思い立って、行くことになった。ずっと残暑が続いていて、遅まきながらもキャンプ気分を味わえると思ったが、突然、季節は秋に変わった。まあ、ロッジがあるので大丈夫とはいえ、季節外れの感じは否めない。

キャンプ

それでも、みんなで炭をおこして、肉を焼いて、野菜を焼いて、サラダを作って、おいしいお酒を飲んで、夜中までおしゃべりをした。次の日も、みんなで朝ご飯を作って、ゆったりと過ごす。季節外れのキャンプ場はすいている。昼過ぎにはもう誰もいない。ひさしぶりにのんびり過ごした。

キャンプ2

まさに、忙中閑ありだ。

健康を支える3つの力

大川美園町会でお話しした。町会福祉部主催の住民向けの講演会だ。

クリニックを開業したのは、地域に根づいた医療をしたいからだ。だから、こうして地域の町会に呼ばれてお話しできるのはとてもうれしい(^o^)

テーマは「子どもの健康を支える3つの力」私の最近のオハコだ。3つの力とは、からだの力、からだの調節力(自律神経の力)、前向きに生きる力(こころの力)のこと。

小児科外来で見ていると、子どものからだとこころが変化していることを感じる。

一つは、子どもの命を脅かす「感染症」が減りかつ軽症化していること。
一方で、子どもの生活と関わる病気が増えていること。

増えているのは、アレルギーの病気、成人病の予備軍、ストレス性の病気、半健康状態。
これらは、子どもの生活スタイルと子どもを取り巻く環境の変化が原因だ。外遊びの減少、食の洋風化、家事の省力化、子ども集団の質の変化などなど。

診察室に来る子どもたちを見て、薬を出すだけでは解決しない。地域の人たちと協力して、子どもの生活をまるごと変えていく必要がある。

筋肉や骨を鍛え、体の調節力である自律神経を鍛え、前向きに生きる意志の力を鍛えることが大切だ。

そのためにすることはあとは実際の講演を聞いてのお楽しみにしておこう(*^o^*)/~

慢性疾患のこどもを勇気づける

知り合いの会社に頼まれて、職員の研修会でお話しした。得意なお話をということで「慢性疾患のこどもを勇気づける」というテーマにした。

喘息、アトピー、てんかんなど長くかかる病気のこどもたちに、どのように関わるかの話。

第一に、医療的な対応。定期的な通院、定期的な薬物治療。
第二に、生活療法。生活リズム、食事療法、運動療法。
第三に、心理的な対応。ストレスヘの対応力、病気に向かい合う前向きな力をつけること。

第三の心理的な対応のところは、例によってアドラー心理学からの援用だ。個人の主体性、目的論、共同体感覚からお話しした。

終わってから、たくさんの質問をいただいた。やはりアドラー心理学の話が目新しく、興味を引いたらしい。職場の人間関係にも応用できるのでは?という鋭い質問があった。

女性は子育ての話から入りやすいが、男性にアドラー心理学を広めて行くのに、こういう企業研修会が有用なのではないだろうか。なかなか面白い体験であった。

ママとばぁばの仲良し子育て

滋賀の友人の山口育子氏(びわこのいっこさん)をお呼びして、子育て講演会をしてもらった。昨年の開業記念講演会がとても好評だったので、今回も1周年を記念して来てもらうことにした。

いっこさん講演

今回は、えんどう桔梗マタニティクリニックとの2か所での講演会であった。昨年の講演会で遠藤先生がいっこさんの話をいたくお気に入りで、こちらに来る機会に、七飯と桔梗で連続講演をお願いすることになった。前日のマタニティクリニックでの講演会「生きる力を育てる素敵なコミュニケーションの取り方」も大変好評だったらしい。

当クリニックでは、「ママとばぁばの仲良し子育て」と言う演題であった。いっこさんには二人の孫がいる。アドラー育児を通じて、娘さんはとてもいい関係を作っている。それでも、子育てに関してお互いに行き違うことがある。その問題意識から、この度「ママとばぁばの仲良し子育て」という本を作った。ママとばぁばと立場が違っていても、愛する子ども(孫)のために、どうしたら子育てで協力しあえるかという内容だ。その本に基づいたお話をしてもらった。

この本はとっても画期的なものだ。時代とともに子育てのやり方は変化する。ママの子育てとばぁばの子育てのやり方も、ずい分と違ってきて、そこですれ違いが起こる。どちらが正しいやり方なのかを追求するのではなく、違っていることをお互いに尊重しながら、どうしたら協力して子育てができるのかというお話だ。ママが子育ての主導権をとりながら、ばぁばも貢献できる場所がこんなにあるということが強調されている。ママもほっとするし、ばぁばもとても勇気づけられる。(本の内容は、ぜひ買って読んでみてください。)

特に印象的だったのは、ばぁばの子育てが間違っているわけではないというところだ。いっこさんは母乳派なので、自分も当然母乳で育ったのだろうと思っていた。ところが、実際にお母さんに聞いてみたら、兄たちは母乳だったのに、いっこさんだけはミルクだったという。あの時は粉ミルクが最新で、「母乳よりも栄養価があり、体も強く、賢くなる」と言われたので、経済的負担があっても、かわいい一人娘のためにミルクにしたのだそうだ。なんて美しい話だろう。

やっていることに違いはあっても、その意図は善なのだ。そのことを知った時に、ママとばぁばは、お互いに尊敬しあい、協力していくことができるようになるではないだろうか。

いっこさんの話は、いつもながら、明るく、パワフルで、時にほろりとさせられる。具体的なエピソードを身振り付きで話してくれるのででとても分かりやすかった。

この夏、七飯に里帰りしている親子がよく来院していた。いっこさんの本が、この地域に広まっていくと、笑いの絶えないとても素敵な家族があちこちで生まれるのではないかと思う。
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プロフィール

はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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