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学校と家庭をつなぐ

クリニックに相談に来たお子さんの通っている学校に出掛けてきた。担任の先生とお話しするために。他の子どもとの関係作りが苦手で、学校でトラブルを起こしているらしい。こういう場合は、やはり現場の先生のお話を聞いてみないと、なかなか適切な援助ができない。

最初、先生方も緊張されていたようだ。お話をするうちにこちらの意図も分かっていただけ、情報の交換をしながら、それぞれの特性を生かして子どもの発達を援助していこうということになった。

子どもの生活の質を高めるための適切な援助とは何かと言うことを考えさせられた。

子どもに発達の遅れがあると、親はなんとか周りの子どもたちと同じようにと、肩に力が入って強く働きかける。そのことで、かえって子どもが反発を感じたりして、なかなか成果が見えてこない。親は自分の親としての能力のなさに悲観してしまう。

ましてや、子どもが学校集団になじめないとき、親は自分の子育ての至らなさを恥じて、おおいに自分のことを責めてしまう。ほかならぬ自分で自分の勇気をくじいていってしまうのだ。

勇気をくじかれた親は、時に防衛的になって他からの援助や助言を否定してしまうことがある。

学校は、目の前の子どもへの援助に力を目一杯注いでいて、時に子どもの背後にいる親のことを忘れてしまうことがあるようだ。

子どもを援助すると同時に、親を援助していくことが大切だ。ほんのちょっとした工夫なのだが、親の苦労、努力に寄り添って、一言いたわりの言葉をかけること。子どものできていない部分じゃなくて、こんな風に変わってきたという肯定的な側面を伝えてあげること。

そんな言葉がけで、親の気持ちが楽になり、前向きに子どもとの生活を楽しめるようになるのではないか。そのことが、結局子どもの生活の質を高めることになっていくのだと思う。

親と学校と医療機関の連携がますます必要になってきている。小回りが利く小さいクリニックだからこそ、できることがあるのではと思う。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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