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アドラーを語る

17日は、午後1時半から子育てトークの会につづいて、午後3時半からアドラートークの会を行った。

これまで、七飯アドラー研究所の例会として子育てトークの会をしていたが、それに加えて、もっとアドラー心理学のことを直接知りたいという要望にこたえて、二部構成とした。

まずは、あらためてアドラー心理学の理論をお話しすることにした。その第1回目「個人の主体性」。アドラー心理学の理論は、「1)個人の主体性、2)目的論、3)全体論、4)社会統合論、5)仮想論」の5つから構成されている。それを一つずつじっくり学ぼうという企画だ。

「個人の主体性」とは、「個人がこころを上手に使っている」と考えることだ。普通の心理学、あるいは世間一般では、「こころ(感情や本能や性格)が人を動かす」と考える。たとえば、「怒っちゃいけないと思うんだけど、つい怒ってしまうんです」とか、「夜遅く食べちゃいけないと頭ではわかっているんですが、つい食べてしまうんです」、とか「あがり症なので、人前でうまくしゃべれないんです」という言明に対して、「そうだよね、仕方ないよね」と反応する。

アドラー心理学では、どう考えるのか?「感情を使って怒って言った方が効果があるから、怒りを使って子どもに言うことをきかせようとした」とか「まわりから『よっぽど疲れているんでしょう、たいへんだよね』と言われるために、食べることを選択している」とか「人前に出てしゃべるのを回避するために性格を使っている」などと言う風に考える。

「主体性とは、『私個人が△△を使って、○○している』というふうに私を主語にしてものを見る考え方だ」って言ってもいい。最初の言い方の方が、「怒りという感情(食欲という本能、あるいは上がり症という性格)は私にはどうしようもないんです」というふうに言えるので、人からもよく思われたり、自分とも上手に折り合いをつけられたりする。

けれど、アドラー心理学では、人は、感情や本能や性格によって突き動かされて仕方なくある行動を取るのではなく、「自分が、怒り、本能、性格をうまく使って、自ら選んで(主体的に)その行動をしている」という風に考える。【注意すべきは、「あの人は言い訳をしている」と他者の行動を批判しているのではなくて、自らの行動を振り返ってそのように意味づけようというのだ】

アドラーを学ぶと、感情や本能や性格のせいだと言い訳がきかなくなる。一見、苦しい考え方かもしれないが、実はこれが人生を幸せに生きるカギだって思っている。決して物事を自分の手の届かないもののせいにしない。私という船はいつでも私が舵を握っている。だから、まずいことがあったらいつでも変えられる、私の努力次第で(この努力にはちょっとした工夫がいるのだが・・・)~という楽観的な心理学なのだ。

まあ、この説明だけではよくわからないかもしれないので、ぜひアドラートークの会に来てください。次回は5月22日です。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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