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新しい学び

昨日道南周産期医療研究会に参加してきた。
今回は3つの講演があった。

新生児の低体重化が問題になっているという話。
生まれてくるときの体重が少ないと成人病の発生率が上がるというデータがあるらしい。胎内環境がその後の健康と大いに関係がある。若い女性の食生活から改善していくべきだというふうに受け止めた。

未熟児医療の最前線の話。
かつては、いかに命を助けるかが大きな問題であった。技術の進歩で、未熟児を助けることができるようになってから、早期から未熟児室で療育(リハビリ)を始めることが大事になり、さらに今では、未熟児のベッドサイドでの子育て支援~カンガルーケアやタッチケアが大切になってきているという。とても納得できる話であった。

未熟児が生まれる背景に社会的な問題があるという話。
かつては、不妊治療による多胎のために未熟児が生まれるというケースがあったが、生活の困難さと結び付いた早産の割合が増している。これは、医療の進歩だけでは改善できないことだということが強調されていた。

いずれも、とてもためになる話であった。ちょうどうちのクリニックで、これから本格的に「タッチケア」、「母乳」、「食育」などの「育児支援」に取り組もうとおもっていたところなので、大変いい刺激になった。

この研究会にあらわれているように、函館(道南)では、産科と小児科の連携がとてもよく作られている。

これからも、こういう場に積極的に出て行って、刺激を受けてこようと思った。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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