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電子カルテの便利さ

今月もまた、請求事務が無事終了した。

もうすっかり保険病名の付け方に慣れた。まるでバイリンガルのように病名を使い分ける。電子カルテのいいところは、保険で使う病名と、医師が診断過程で使う病名(アセスメント)を別にしておけるということだ。

うちのカルテシステムの売りの一つに「療養指導箋」がある。診断名とお家での注意事項を書き記した紙を患者さん一人一人に印刷して手渡す。電子カルテ上で書き込んだものをそのまま印刷すればすむようになっている。カルテに貼り付けたその「療養指導箋」をみれば、自分がどんなことを考えて、この患者さんを見たのかということが分かる。

カルテの「病名欄」には、私の頭の中の診断病名と保険病名がごっちゃになってかきこまれている。だから、診察の時には、「病名欄」を見るのではなくて、前回の「療養指導箋」を見るようにしている。慣れてしまえばとても快適だ。

「電子カルテ」を使い始めたら、もう紙カルテには戻れない。確かに、診察室でも医者の手間は増えたかもしれない。なにしろやるべきことが多いので、いまだに処方箋の印刷忘れなんかがあったりする。でも、医者のカルテ記載と同時に、会計の計算が済み、レセプト作成もボタンひとつで済んでしまう。

結局、今回の請求事務も、点検で一日、総括で半日で済んでしまった。紙カルテでこれをやったら、レセプト作成の段階で、診療終了後の時間外勤務が2,3日必要だったに違いない。

とにかく便利になったものだ。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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