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インフルエンザという言葉

その人がどんな世界に住んでいるのかによって、一つの言葉の意味が変わってくる。

医者にとって、「インフルエンザ」とは、起きている現象は「上気道の炎症(急性上気道炎=かぜ)」であって、その原因が「インフルエンザウイルス」によるもの。つまり、「かぜ」の一種だ。

同じインフルエンザウイルスによる感染でも、重症な場合と軽症な場合がある。軽症であれば、対応はかぜと同じで、そうあわてることではない。

でも、ある人たちにとっては、「インフルエンザ」は、特別に扱わなければならない「重症伝染病」だ。「インフルエンザ」であれば、保育所や学校は休ませなければならないし、「インフルエンザ」に罹っている人が一定数以上いれば、学級閉鎖や園閉鎖をしなければならない。

それは社会防衛のためだ。特に、行政関係者は、「新型インフルエンザ」に神経過敏になっている。「新型インフルエンザ」の抗体を持たない人が多いので、対応を誤ると、大流行する恐れがある。そのために社会機能がマヒしたら、責任を負いきれないと考えているのであろう。

学校や保育園で、「熱が出た」となると、「すぐ病院に行って、インフルエンザかどうかを調べてもらってください」と言われてくる方が結構いる。医者としては、検査は絶対じゃないのに・・・と思う。いまさらながら、医師の住む世界と、まわりの人の世界が違うということを日々実感している。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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