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職場を作っていく

28日に山口育子氏の講演会があった。今回は桔梗の遠藤マタニティクリニックの主催。院長の遠藤先生が、9月の開院記念講演会を聞きに来てくれて、その時のいっこさんの話にすっかりほれ込んで、ぜひ自分のところでもと実現したもの。「まだ子どもがいない人には実感が持てないかもしれないが、おなかの中に赤ちゃんがいるときから、こういう子育ての話を聞いてもらいたい」と強く願っての講演会だ。まったくもって同感。妊婦さんの時から子育ての話を聞くのはとても大切なことだと思う。

特に、いっこさんの話はおすすめだ。大変だけど、がんばって、しっかり子育てするんだと肩に力を入れなくても、子どもにはちゃんと育つ力があるよ、というあたたかいメッセージをくれる。こんなこともできるよ、あんなこともできるよと工夫にあふれた豊かな実践を語ってくれる。子育ては楽しいものだって思えて、おなかの子どもが一層いとおしく感じられ、子ども産むことが楽しみになってくる。

今回は、いつものいっこさん節より少し上品気味にお話ししてくれたのだそうだ。どうりでいつものパワーが感じられないと思った。ただ受け止め方は人それぞれだ。こういうしっとりしたバージョンもいいという人もいるだろう。私個人は、やっぱりいっこさんのあの吉本ばりののりのよさがいいと思う。あのテンポの良さで、こちらまで元気になってくる気がする。

終わってから、遠藤先生ご夫婦と職員の皆さんのいっこさんを囲む会に参加させてもらった。囲む会でもいっこさんパワーはフル回転、職員からのいろんな質問に、テンポよく応える。講演では聞けなかったおまけのいろんないい話が聞けた。

今回は、遠藤先生のところの職場の雰囲気を見せてもらったのも、大きな収穫だ。講演の準備や食事会の中で、先生ご夫妻を中心に職員の皆さんが、とてもいい雰囲気でやり取りしてる。うちも職場の雰囲気では負けていないけど、さすがに14年間の歴史を感じさせる。長い歴史の中では、きっといろいろあったのだろうが、ちょっとやそっとでは揺るがないまとまりみたいなものを感じる。まだ始まったばかりの私たちのところと比べようもないけれど、これからの目指す方向を見せてもらえて、よしやるぞととても元気づけられた思いがする。
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Y・Yワークで学ぶ

11月21日22日の二日間、七飯アド研(七飯アドラー心理学研究所)主催で、アドラー心理学のワーク(実習)が行われた。内容は、アドラー心理学のお家芸~ライフスタイル分析のワーク。講師は、大阪と兵庫から二人のエキスパートに来てもらった。アドラー心理学の実践者で、日本アドラー心理学会認定のカウンセラーで、地元だけでなくあちこちでワークの講師を務めていて、私と妻との共通の友人である、北風洋子さんと、大竹優子さん、二人の名前をとってY・Yワーク。そんな二人をいっぺんにお呼びしてのワークは、とてもぜいたくな取り組みだ。

21日は「桃太郎ワーク」、昔話の桃太郎の登場人物に重ね合わせて、自分のいつもやっているパターンを知り、相手役への願いを知り、そしてこれからどうしていくのかの代替案まで知ることができるというもの。残念ながら、仕事の関係で私は参加することができなかった。聞いたところによると、とても盛り上がって、みなさんいろんな気付きがあったらしい。

22日は「アプローチワーク」、今、全国のアドラー心理学コミュニティで一番旬のワークだ。KJ法を応用したライフスタイル分析の手法の一つ。早期回想と言って、小さいころのある日あるところの一度だけの鮮明な思い出を扱う。誰か一人の人(クライエント役)の早期回想を一文ずつカードにして、それをメンバーみんなで自由連想をしたり、議論したりしながら、いくつかのロジック(考え方のすじ)をあぶりだしていく。最後に、クライエントさんが自分にあったロジックを選んでいく。

朝から5時間かけてじっくりと取り組んだ。疲れたけど、とてもおもしろい取り組みであった。自由連想と議論の中で、メンバーさん一人一人のライフスタイルが結構見えてくる。最後にクライエントさんが一本の筋を選ぶ。普段の付き合いの中で、確かにそういうところあるよなと思いつつ、意外な側面も見えたりした。ヨランタが講演の中で言っていた「違いの中で私たちは成長する」という言葉がここでも生きてくる。まさに、違っていることをまざまざと見ることができて、もうひとつ人間理解が進んだのではないかと思う。

最も印象的だったのは、クライエント役の人が、私には論理的に矛盾すると思われるカードを一本のすじとして選んだことだ。その人にとっては、ある時にはこれをとり、ある時には別のこれをとるというのは、論理的に矛盾しないのだ。それぞれのライフスタイル(論理の筋道)が違うというのは知っていたが、論理の展開そのものが違うというのは、とても新鮮な驚きだった。私たちは、アドラー心理学の世界での共通言語に慣れてしまいすぎているのかもしれない。つい、人間関係重視とか課題達成とかに分けて考える癖が付いている。そういうきまりきった目で人を見ると、見誤ることがあるに違いない。もっと虚心坦懐にその人の論理の流れをじっくりと見る必要があるのだなと思った。

不登校と向き合う

星槎シンポ

先日(11月21日)星槎高校主催の不登校・ひきこもり啓発セミナーの講師として呼ばれた。昨年に引き続いて、2度目のご招待で大変光栄に感じる。

今回のセミナーのテーマは、「不登校・ひきこもりと家族・地域とのかかわり」。私ともう一人、発達障害支援センターあおいそらの相談員の方と二人で講師を務めた。

小児科医からみた不登校の話をしてほしいととの依頼であったが、おもに、不登校をどうとらえるのかという考え方と実際に不登校の子どもとどう日々を過ごすのかという具体的な方法についてお話しした。

まずは、不登校に対する考え方について。そもそも、子育ての目標は何か?この社会を担っていく次の世代を育てること。そのために、何に注目するのかというと、子どもの社会性。本来子どもは、社会に開かれていく潜在的な力を持っている。ただ今の世の中はそれが育ちにくくなっている。どうやって、子どもたちの社会性を育てていくのかは、とても大事な課題。学校は一つの手段にすぎない。

学校に行かない子どもたちは、社会に開かれる準備を学校という場でしたくないのに過ぎない。だから、今学校に行っているのか否かは問題ではない。今、社会に開かれる準備をしているのかどうかが肝心。それは、必ずしも学校に行くことでなくてもいい。ただし、学校に行かない子どもたちは、多かれ少なかれ、周りから否定され、縮こまって生活している。

では、具体的に何をするのか?それは、「ともに遊び、ともに働き、ともに話し合うこと」。遊びや労働を通して、子どもたちが「自分のまわりの人々は仲間だ」と感じ「その仲間に対して私は何かしら貢献するだけの能力がある」と思えるように援助することができる。

おおむねそのようなお話をした。

二人の話の後の質疑応答もとても活発に行われた。なかなか答えにくい質問もあったが、相談員の方と交互に考えながら答えることができたので、なかなか濃い話ができたと思う。講演は同じ話もできるが、質疑応答はその場のお客さんとのライブなやりとりなので、二度と同じ話はできない。こういう生きた時間がとても面白いと思う。

その後、参加者との座談会および個別相談の時間があった。うれしいことに、ある中学生が私と話がしたいと来てくれた。将来のことも含めていろいろとお話しした。とても気持ちが楽になったと感想を語ってくれた。この子と会えただけでも、今日来た意味があったと思う。

初雪

目が覚めたら、一面真っ白だった。びっくり~~。
天気予報では、明日からの雪のはずではなかったか。

朝早い出勤なので、夏タイヤで大丈夫かと思ったが、
すでにみぞれに変わっていて、舗装道路はすっかりとけていた。
今日は火曜日、夜間診療のため昼休みが長い日で幸いであった。
昼休みに家に帰って、冬タイヤに取り換えた。

いよいよ冬本番だ。
街中はすぐにとけてしまったけど、
山なみはすっかり雪景色。
パッチワークのような色とりどりのじゅうたんが、
白い雪にすっかり埋もれてしまった。

新型インフルエンザで、わたわたしているうちに、
もう季節性インフルエンザの時期がやってきた。
さてさて、冬将軍のお手並み拝見と行きますか。

開院二カ月を迎えて

開院二カ月を迎えて、お隣の薬局と合同で小さなお祝い会をした。

いくつかアクシデントに見舞われながらも、おかげ様で仕事も順調、職員さんたちの奮闘でなんとか経営も安定していきそうな様子。御苦労さんの意味も込めて、ちょっぴりおしゃれなお店で食事をした。

この時期だからか、他にお客さんがいなくて、貸切状態であった。いい音楽、おいしいワインに食事、わいわいとおしゃべりして、さて、日ごろの疲れも癒されたかな?

振り返ると、なかなか波乱に満ちた2ヶ月間だった。これが私の選んだ道なのだとつくづく思う。忙しすぎるのは嫌だけど、ぼ~~っと暮らすのもつまらない。どちらを選ぶのかといえば、忙しいけど面白い人生。

疲れた~~と思うこともあるけど、日常業務が落ち着いたこれからが本番という気もする。
さて、明日からまたがんばるか♪
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はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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