自閉症啓発デーに参加する

毎年恒例になった自閉症啓発デーが近づいてきた。

今年は、担当を決めて何をやるのかから検討してもらった。みつけてきたのが、「自閉症教育・支援フレームワーク」の「自閉症かるた」。一つ一つのかるたの内容が、どれもうんうんとうなづけることばかり。せっかくだから、みんなで手づくりにしよう・・・

「絵の描けない人はどうするの?」「オリジナルの絵があるからそれを参考に」
「え~、字も絵もばらばらになっちゃうよ」「個性が出るからかえっていいんじゃない?」
「うん、そうそう、”みんなちがってみんないい”だね」

というわけで、絵に自信のある人も、絵に自信のない人も、スタッフ全員で手書きにすることになった。

完成したものをラミネートして、模造紙に貼って、できあがり。

ポスター1 ポスター2

ポスター3 ポスター4

ぽアスター5 

一つ一つが個性的。
ポスター6 ポスター7

ぜひ、見に来てね。(4月2日まで貼っているよ)
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はじめの一歩

今年の大きな目標は、新規事業の開始♪

クリニック隣の敷地に、複合施設「はるまち館」を建てる。今のところ4月着工、9月オープン予定だ。

待合室に、ポスターを掲示した。
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クリニックに来た時に見てくださいね。

はるまち館は、クリニックの掲げている「子どもを育て、人を育て、地域を育てる」というミッションの一環だ。

一階のメインは、お弁当・お惣菜販売のはるまちキッチン。となりには、料理教室のスペース、ロビーは多目的サロンになる。二階には、会議や学習会ができるスペースと遊びを通して発達を促すための広場がある。秘密の小部屋があったりする。

はるまち館では、食べること、遊ぶこと、学ぶこと、働くことを通して、前向きに生きる力を得られるような、いろいろな仕掛けをしたい。

ほっと一息つける、人と出会える、自分なりのがんばりが認められる、そんな場所にしていけたらと思う。

建物を作って、まずは一歩を踏み出す。建物があればこの場所でいろんな人と出会える。老若男女、さまざまな年令、さまざまな性格、さまざまな力を持った人たちが集まっくれる。そうして、豊かな育ちの場が作られていくのだと思う。

何事も一歩ずつだね。



知内5歳児検診

今年度最終となる知内の5歳児検診に参加した。11人の子どもたちが参加した。

しりうち

遊びや診察、面談の中で、引っ込み思案だったり、ハイテンションだったり、のんびりタイプだったり、十人十色の子どもたちの豊かな個性が明らかになる。保健師、保育士、栄養士、教師、医師それぞれの目で子どもたちを観察し、終わってからカンファレンスをする。何か診断をつけるのが主要な目的ではなく、こうして職種・職場を超えて共通の認識ができるのが大きな収穫になる。子どもたちを取り巻く大人たちの連携が大切なんだとつくづく感じることができる。

地域の方がたと一緒に学ぶ

今日(21日)の午後は、職員研修の時間とした。夏の日本外来小児科学会でおしま地域療育センター所長の高橋先生の講演をお聞きした。テーマは「むずかしい子ども、気になる子どもが教えてくれること」。大変まとまりのある話で、わかりやすく、かつ日々の診療に生かせる内容だったので、ぜひうちのクリニックの職員研修の場でお話してもらいたいとお願いしたところ、快諾をいただいた。それが今回の職員研修と言う形で実現したものだ。

講演たかはし1 

この話を私たちだけで聞くのはもったいないと、町内の保健、保育、学校関係に呼びかけたところ、平日の午後にもかかわらず、さまざまな分野から18名もの方に参加してもらえた。

kouen

話はある架空の症例から始まる。

時に集団になじめない子どもがいる。気に入らないとゲームから外れてしまう。授業中に勝手に絵を描いている。自分の好きな行事の時以外学校に行かないでゲームばかりしている・・・甘やかされているとか自己中心的だとかとつい考えてしまう。

では、私たちはなぜルールやマナーを守っているのか?それは、「ルールやマナーを守ることが、結局は(総合的に、長い目で見ると)自分にとってプラスになるということを知っている」からだ。

では、なぜ、「むずかしい子ども」は「自己中心的な」行動をとるのか?それは、「関連する情報をうまく収集することができない、情報を関連付けて統合することができない」(そのために、ルールを守ることが、総合的に、長い目で見ると自分にとってプラスになることが把握できない)という脳機能の特性(中枢性統合の弱さ)による。

このあたりの理路整然とした筋の通った話が魅力的だ。

不適応状態の子どもは、「好きなことを好きなように好きなだけ」できないとうまく過ごせないことが多い。そこで、将来に向けて、「自分のルール」ではなく、「外のルール」で行動できるようになることが一つの目標になる。そのための具体的な援助について語ってくれる。

最後に、「本人の働きかけ以上に周囲の理解が重要」ということを一つのデータで示した。そして、まとめにはいる。

「生きる力を育てるために、その人の脳タイプを考え、その脳タイプに合った子育て、教育、生活環境を作っていくことで、その子なりに学んでいってもらい、そこから人やコミュニケーションに対する信頼感・安心感、生きる意欲・適切な自己評価、社会生活に必要な常識・技術を身につけていってもらう、それが私たちの目指すべき方向なのだ。」

話の概略は以上のようであった(文責は私にある)。濃い内容の話であったが、途中途中に身近な例を挙げて説明してくれるので、とてもわかりやすかった。私たちが、医療の現場で、あるいは子育てや保育、教育、保健・福祉の現場で、数多く出会う子どもたちとのつきあい方の基本を学ぶことができたと思う。

それを地域の関係者の方々と一緒に、同じ空間で学べたことが大きい。考え方を共有し、援助の方向性を一致させることで、関係者同士のつながりがまし、協力しあい、役割分担しながら、援助を進めて行けるようになるのではないかと思う。高橋先生がいつも口にされる「まちづくり」の一歩につながっていくのだと思う。




ネットワーク研修会に参加した

先日(10/24)、道が主催した「子どもの心の診療ネットワーク研修会」に参加した。内容は下記の通り。

こころ研修1 こころ研修2

基調となる講演は、この道の大家である田中先生でもあり、パネリストには日頃親しくやりとりしている社会福祉士の野村氏、あおいそらの片山氏が参加する。それに以前同じ職場で働いたことのある上田先生も報告をするということで、ぜひ参加したいと思った。職場で呼びかけたところほとんどのスタッフが参加を希望するということで、午後休診にし職員研修の一環として、みんなで参加することにした。

田中氏の講演は、いつもながらすっきりしていてわかりやすく、ユーモラスな話し方で飽きさせない話であった。特に印象的だったのは、ギルバーグ(Gillberg)という人が提唱したESSENCE(Early Symptomatic Syndromes Eliciting Neurodevelopmental Clinical Examinations)という概念だ。「神経発達的診察が必要とされる早期兆候症候群」と訳すのだそうが、はっきりとした診断名をつけなくても(つけられなくても)、今後フォローが必要であると考えられる状態として、積極的に援助していくというものだ。

うちのクリニックでは、障害があってもなくても援助が必要な子どもには、必要と考えられる援助をしている。まさに、ESSENCEな状態に対して、積極的にアプローチをして行っているのだといえる。田中先生は、プライマリーな医療機関の役割は、こういう(ESSENCEのような)問題に積極的にかかわり、地域の資源を活用して、その地域連携のコーディネーター役をするところにあるということを強調されていた。自分たちの進むべき道が間違っていなかったということを感じることができた。

パネルディスカッションでは、それぞれの異なった立場から、様々な職種の連携、当事者を含めた地域の人たちとのネットワークの大切さが異口同音に語られた。ここ道南は、「道南発達障害を考える会」や「思春期メンタルサポート研究会」があり、児童精神科医と小児科医、精神科医、医者だけではなく、コメディカルスタッフや養護の先生方、心理士さんたちとつながる場がある。また、若者サポートステーション、不登校や引きこもりの親の会などの自助グループの活動も活発だ。ネットワーク資源の豊富な恵まれた地域だと思う。

片山氏の報告に、支援センターと地域との連携の実例として、うちのクリニックでの「あおいそら」による研修会、定期的な相談会のことが報告された。お母さん方の悩みに応えるためにぜひ必要だと考え始めたことが、このような形で評価されたのはとてもありがたいことだ。七飯町も、小さな町で大変風通しが良いところなので、子どもたちの健やかな成長・発達のために、医療と福祉と教育とそして地域の人たちと、今以上に細やかにつながっていきたいものだと思う。




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はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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