保健師職能集会でアドラーを語る

保健師職能集会で、「アドラー心理学」の話をしてほしいという依頼があり、今回お話をしてきた。主に保健師さんだったが、看護師さんや助産師さんも来てくださり、参加者は49名を数えた。

3時間という時間をいただいたので、前半にアドラーの理論の話、後半は事例に基づいてお話をした。アドラー心理学の魅力は、理論がすっきりしていてわかりやすいこともあるが、何より現場で有効に働くことにある。

保健師職能集会

二つの事例を取り上げた。一つは、実際に私がカウンセリングした経過をお話した。もう一つは、保健師さんが出会ったケースについて、アドラー心理学ではどのように援助していくのかを解説した。

事例を取り上げるポイントは、「不適切な行動は、所属の危機」であること。どんな危機があるのかをまず抑える。そして、代替となる行動の提案は、「悪いあの人かわいそうな私」から脱却して、「私にできることは何か」を考えること。

たったそれだけのことだけど、こんがらかっているように見えた糸が、どんどんほどけていく。そんな過程を見せることができたのではないかと思う。参加者の反応が実にリアルに伝わってきた。あとで、アンケートを送ってくれるという。

これをきっかけに、今後、保健師さんや地域の援助職が集まる「アドラー心理学を基礎にした事例検討会」ができないかな?と淡い期待を持った。




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アドラー心理学を生きる

毎年恒例となった、アドラー心理学講演会。今年は、滋賀から、日本アドラー心理学会認定心理療法士の井原文子氏をお招きした。

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午前中は、一般向けに、「アドラー心理学を生きる~人を勇気づけて暮らすということ」と題して、対談形式でお話をしてもらった。

お話は、アドラー心理学との出会い、アドラー心理学の魅力、アドラー心理学を一言で、勇気づけについて、アドラー心理学を生きるということについて、を順を追って語っていただいた。

とてもすっきりと整理されていて、語り口は優しく、具体的な事例もたくさん交えて、お話してくれたので、とてもわかりやすく、まっすぐに頭の中に入ってくるお話であった。

井原さんのかもす雰囲気がやさしく、ゆったりしていたのもあるし、対談形式のため、あいまに適度な間があったので、とても聞きやすかった。こういう形の講演会も良いものだなと思った。

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午後は、アドラ-心理学既学習者向けに、「エピソード分析」の実習を行った。4つのグループに分かれ、各グループごとに最近会った実際のできごとを出してもらい、それを分析しながら、エピソード分析の手順を学んだ。

単に手順を学ぶだけではなく、分析の過程で、それぞれエピソードを出された方の問題が解決していく様子がありありと見えて、とても魅力的な技法であることが実感できた。午前の講演会でお話されたことと、重ね合わせて、よりアドラー心理学の理論を深めることができた。

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今後、道南の地でも、自助グループの中で、エピソード分析の技法を取り入れ、事例分析の練習を積み重ねていきたいと思った。

新潟でアドラーを学ぶ

14日から16日まで、新潟で開かれた日本アドラー心理学会総会に参加して来た。

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ここ2年ほど、診療を優先して、総会の方はお休みしていたので、久しぶりの参加となる。やはりアドレリアンの集まりは、心地よい。懐かしい人達と会って、旧交を温める。様々なシンポジウムや研究発表を聞いて、学会のすそ野が広がり、学問的にも実践的にも進歩しているのを感じる。

学会の合間に、弥彦神社にお参りに行った。

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弥彦村は、父方の祖父の出身地だ。小さい頃、一度訪れことがある。残念ながらかすかな記憶しかないのだが。弥彦村を見守ってきた神様にあらためて感謝を申し上げてきた。

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米どころ新潟の風景。コシヒカリのジェラードなるものを食す。

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こちらは、新潟の地酒。名前を「高柳」と言う。7月のいとこ会で存在を知った。限定酒と聞いていたので、新潟に来ても手に入れるのは難しいと思っていた。

なんと総会に参加した友人の夫君が、車で探しに行って、手に入れてきてくれたのだ。蔵まで行ってみたが、お休みだったので、近くの酒屋さんを探したのだと言う。実にありがたい。良い友を持って幸せだ。

もっと知りたい!アドラー心理学

先日(9/24)、七飯アドラー心理学研究会で、「もっと知りたい!アドラー心理学~特殊講義『共同体感覚』報告会~」を行った。7月末に二日間にわたって盛岡で行われた特殊講義と演習「共同体感覚」、そこに参加した二人のメンバーの報告会だ。

前半は、この講義と演習の時に使われたテキスト「勇気づけの歌」の解説。
シェア1

「勇気づけの歌」は、野田先生がアドラー学習者のために作ってくれたもので、全部で50段ある。アドラー心理学の考え方をわかりやすい言葉で書いてあって、毎日お経のように唱えて覚えるように作られている。この頃、アドラー心理学がちょっとブームになり、教科書に書いてあることの一部を取り出して紹介されることもあり、間違って理解される危険があるという。一部を取り出すのではなく、全体としてとらえるために作ってくれたもの。講義の中で一段ずつ解説してくれたものを、聞いてきた二人が丁寧に説明してくれた。時間の関係で、最初の6段だけだったが、短い言葉に込められた思いが伝わってきて、ぜひ、全部の解説を聞きたいものだと思った。

後半は、エピソード分析の演習を行った。

シェア2

グループに分かれて、参加者の中から、ちょっと困った出来事を出してもらい。それをエピソード分析のアルゴリズムで解いていく。こちらのグループでは、ある方の親子の話を取り上げて、みんなで話し合いながら、アルゴリズムに沿って、協力的な代替案の提示まで進むことができた。今回の演習では、アドラー心理学で人間関係の困っている問題を解いていく、その醍醐味を味わえたのではないかなと思う。「ぜひ、これでやってみたいと思います」と話を出してくれた人にとっても、いい演習になったようだ。

こんな風に、実践的に学べる機会をこれからも増やしていければと思う。

楽しかったカルーセル

新潟から、アドレリアン小児科医の河内博子さんが来てくれた。札幌での講演会参加の途上に寄ってくれたもの。以前からうちのクリニックを見たかったのだそうだ。せっかくの機会なので、内輪でアドラーのワークショップをやってもらうことにした。

「アートワーク=カルーセル」。カルーセルは、回転木馬・メリーゴーランドのこと。紙と絵筆・クレヨンを置いておいて、リーダーの合図で、ぐるぐる回りながら絵を描いていく。

一つの紙に、回りながら次々とみんなが筆を入れていく。だからカールセルというんだね。この作業が実に面白い。少なくとも私は面白いと思った。中には、描こうと思ったものがどんどん変わっていくのが耐えられないという人もいるかもしれない。自分一人で白い紙に絵を描いていくのは、ちょっとハードルが高い。でも、自分が書いたものに、人が手を加えてくれるので安心して描いていける。そこに、ある意味でライフスタイル、自分の生き方が反映されているのだと思う。次の絵を見ながら、これがどんな風に発展していくのかとワクワクしながら、体で感じ取ったままに絵をつけ足していく。

アートワーク1 アートワーク2

出来上がりは右のよう。自分が書き始めた絵に戻って、すっかり素敵に変わっているのを見て、ちょっと感動した。描いてみての感想を語り合う。

第2部は、自分が気に入った、あるいはピンと来た絵を3枚選び、白板に並べる、並べ方も自分次第。まわりから、この絵を描いた人はどんな人か?ということを推測して、自由に意見を出していくというワーク。

どんな絵を選ぶか、それをどんなふうに並べるのか?にまさにその人が現れているなあと実感する。他の人から、この人はどんな人?という推測を聞くのもまた楽しい。参加したメンバーは、それなりにアドラーを学んでいる人たちばかりなので、それぞれの意見が、実に勇気づけに満ち溢れている。

アートワーク3 アートワーク4

いろんな意見を聞いて、それぞれ気づきがあったのではないかな?最後はみんなで記念撮影。短いけれどとても充実した時間をすごすことができた。
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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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