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救急研修会に参加する

医師会主催の小児救急研修会があった。他科の医師やコメディカルスタッフ、救急隊などの関係者に開かれた研修会だ。

ちょうど病児保育所を開設するところで、子どもの救急に対するスタッフの関心が高まっている。スタッフに参加を呼びかけたところ、保育士、看護師に加えて事務スタッフも参加を希望してくれた。

受付スタッフは、最初に患者さんと接する。子どもの様子を見て緊急性を判断し、医師や看護師にすばやく伝えるという役割がある。そのことを自覚して、自発的に参加してくれるところがとてもうれしい。

研修会前に、記念撮影。
救急研修

よく見る急性疾患から、救急病院ならではのケースまで、実に豊富な内容の講習会であった。たくさんの症例を見せてもらい、救急に対する認識を新たにした。緊急性の判断は常に実践していることではあるが、あらためて、気を引き締めて日々の診療をしようと思った。

東京で学ぶ

東京で小児のアレルギーに関するセミナーがあり参加してきた。

ワクチンとアレルギーに関して、特にアナフィラキシーショックの頻度やその対策について、食物アレルギーに関して、保育園や学校との連携の在り方について、そして、震災とアレルギーに関してのなどなど。とても勉強になった。こういうセミナーの後はなんだかとても元気なる。学ぶことが一番のリフレッシュなのかもしれない。おそらく、医者にとって知識は最大の武器だからだろうと思う。

会場が母校の近くだったので、少し足を伸ばして見に行った。

しば

何年ぶりになるだろう、母校を見るのは。とても懐かしい。同窓会もなかなか日程が合わなくて、ずっと参加できずにいる。

帰りに、両親にも会ってきた。これまた、年に数回しか会えずにいて、時々申し訳なく思う。元気でいることが何よりの親孝行だろうとは思うが。仕事は順調で、患者さんも増え、今あらたに病児保育所を建てているところだという話をする。時間を合わせて兄弟も集まってくれた。こうして、息子たちの元気な姿を見て二人とも嬉しそうだった。

充実した東京行であった。

食物アレルギー負荷試験

外来で食物アレルギーの負荷試験を行っている。
たいていは、保護者の方に家で用意して持ってきてもらう。

今回、卵抜き、バター使用のクッキーで負荷試験を行おうとしたら、お母さんから「レシピ」はあるかと聞かれた。ならば、ついでにと、クリニックで卵抜きのクッキーを作って用意することにした。

食物負荷なのに、普段から食べつけないために子どもが食べようとしないことがある。なるべくかわいくして、子どもが食べたがるようにと、こんなクッキーになった。
クッキー2
ちなみに、粉は米粉、黄色いのはかぼちゃパウダー、茶色いのは黒糖がはいっている。

負荷試験のために、1g、2g、4g、8gと並べてみる。
くっきー3

なかなかかわいい。

こちらはおまけ
クッキー1

このまま商品化して売れるかも?レシピがほしい人は、9月11日のアレルギー講座に来てね。

ポリオ不活化ワクチン

8月から当クリニックでも、ポリオの不活化ワクチンを接種することにした。現在日本で行われているのは、ポリオの生ワクチン。

生ワクチンは、生きたウイルスを接種するため、強い抗体産生が得られる。しかし、毒性を弱めたものとはいえ、生きたウイルスを使っているため、先祖がえりして毒性を取り戻し、ワクチンからポリオに感染する危険性がある。これをワクチン関連麻痺性ポリオ( VAPP)と言う。厚生労働省の発表では486万接種に1例というが、ここ数年、年に2例から7例、日本でもポリオの発症があり、これらは全てワクチンによる副作用だ。

現在、日本でも、不活化ワクチンに切り替わることが検討されているが、まだその時期は明確になっていない。その間にも、ワクチンによるポリオが広まる可能性がある。ポリオ不活化ワクチンは、諸外国では普通に使われているワクチンだが、日本では認可されていないので、現在輸入ワクチンに頼るしかない。自己負担もあるし、通常のワクチンによる保障制度も適用されないという不利益はあるが、やる価値があると思う。

この間マスコミにも報道されたこともあり、問い合わせや導入の要望が相次いだ。いろいろ検討した結果、子どもたちの利益を守るために、当クリニックでも輸入による不活化ワクチンを導入することにした。輸入業者と連絡を取り、院内でスタッフ向けの学習会を行い、保護者向けの説明書も用意した。8月から接種を始める。

スタッフ向けの学習会で、「どうして日本では不活化ワクチンが認可されていないのか?」という質問が出た。本当のことはわからない。良い方に解釈すれば、日本ではこの間薬害が相次いだので新規薬品の認可に慎重になっているという説、しかし新型インフルエンザワクチンの輸入の決断は早かった。やはり、何らかの政治的な配慮が働いているのであろう。現行の生ワクチンを製造している企業を保護しているという説、であれば大きな問題だ。この間マスコミで取り上げられるようになって、ようやく重い腰をあげたようだ。しかし、実際に日本で認可されるまで、まだかなりかかる様子だ。

ポリオの会を中心にずっと以前から不活化ワクチンの導入の要望が上がっていた。それを何年間も放置していたのだ。かく言う私も、全くこのことに思い至らなかったので、人を批判することはしにくいのだが、あきらかに行政の怠慢と言えるであろう。

不活化ワクチン希望の方は、クリニックに問い合わせを。はるこどもクリニック

視覚支援の大切さ

昨日は、道南発達障害学習会があった。今回で3回目の集まり。話題は、今回の東北地方の大震災が、発達障害を持つ子どもたちや家族にどんな影響があったかと言う話。

その方面の人は知る人ぞ知る「おめめどう」というところが出しているメルマガをみんなでシェアした。地震後余震が頻発したり、停電があったり、家を離れて避難所での生活を余儀なくされたりする。私たちでさえ混乱するのに、発達障害を持つ子どもたちの混乱は想像に難くない。こんなときにどんな支援が必要なのかと言うことがわかり易く書かれている。

やはり大切なのは視覚支援。ただ筆談をするだけでも冷静になれる、音声言語のように流れて消えていかないので、しっかり伝わるし、何度でも確認出来る。一日の見通しを視覚化する、余震や停電の情報を視覚化する、活動の場所、やっていいことを視覚化するなどなど~様々な工夫を教えてもらった。

特に印象的だったのは、機能が高い子どもの場合、普段の生活ではほとんど視覚支援を必要としないが、いざというときに、今までできたことが出来なくなってしまう。非常時こそ視覚支援が必要となってくる。しかし、視覚支援も普段から使い慣れていないと、うまく使えなかったりするという話。

つい先日、連続講座で発達障害を持つ子どもへの支援について学んだばかりだったので、とても新鮮な気持ちで聞くことができた。少しずつ発達障害への認識が深まっていく。次回の学習会は5月20日。実は4月2日に、神戸で行われる外来小児科学会主催の発達障害のワークショップに参加してくる。次回の学習会にその参加報告をすると宣言してしまった。余計な仕事引き受けてしまったなと思ったりもするが、報告をすることにしておくと、身をいれて聞けるのではないかと思う。

何より「知は力」だ。

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はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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