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私たちは何を援助するのか?

地域の子育て援助者の会、木ねずみの会の第4回例会を行った。
前半に話題提供をし、後半に事例にそって話し合う形で行った

話題提供は、私の方から。内容は、「私たちは何を援助するのか?」。

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普段、不登校の相談や子育ての悩みの相談を受けていて、考えたり、感じたりしていることをお話した。
基本的には、アドラー心理学の理屈に沿って、お話を組み立てた。

まずは、人間の本質について、「社会的な存在である」~所属に向かう力があること、「主体性を持った存在である」~自分の操縦桿は自分が握っていること。

人が悩むのは、所属の危機の時、ただしそれは主観的なもの。だから、相談の方向性は勇気づけ。つまり、来談者が、「自分には能力がある」「人びとは仲間だ」と感じられるように援助すること。

そこで、相談者は、まず来談者と相談的な人間関係を持つことが大切。それは、「相互尊敬」「相互信頼」「目標の一致」「協力」であるということ。相談の中で、来談者が、所属を取り戻し、主体性を回復していくことが最終的な目標。

何を援助するのか?相手=来談者の行動を変えることではなく、私=相談者の行動(カウンセリングトーク)を通して関係性を変容し、来談者自身が自分で所属を取り戻す行動を選択できるように勇気づけること。

私のお話のあとは、いくつか質問を受け、その中から、一人の方の相談事例を取り上げて、みんなで今後の方向性について、意見交換をした。さまざまな立場の意見から少し方向性が見えたのではないかと思う。やはり具体的なケースでお話しするのが一番わかりやすい。

今回参加人数が少し増えた。こういうところから少しずつ、地域共同の輪が広がっていけばいいなと思う。


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うみのほし小講演会

嘱託医をしている通園施設で、毎年恒例の小講演を行った。

今回のテーマは「こころ豊かに育てる~しかるほめるをこえて」
保護者の方々から先に質問をいただいていて、それにこたえる形でお話しする。
 ・子どもとどう向き合うか
 ・子どもを成長させる上手は叱り方
 ・子どものほめ方と叱り方(タイミング)
 ・子どもをやる気にさせる方法
 ・心も体も「強い子ども」にする方法(特に気持ちの強い子どもにする方法)

なかなか、一言では答えられない質問ではあるが、アドラー心理学はしっかりと答えをもっている。

まずは、子育ての目標を考える。
私たちが子育てをしているのは、子どもを社会に出て困らないように上手にしつけることを目指している。アドラー心理学では「共同体に所属できるようになること、そして共同体に貢献できるようになること。」だと考える。それは、 1.自立すること であり、 2.社会と調和すること だ。

単にしかる・ほめるのように表面に現れた行動を矯正するのではなくて、心の内面に注目する。「ほめるしかる」をこえて、「勇気づけ」をすることで、1.私は能力がある と 2.人々は仲間だ ということを学んでもらう

ただし、子どもたちの特性を見る必要がある。たとえば、切り替えが苦手、自然に決まっているルールが苦手、特定のモノや事柄にこだわる、感覚に偏りがある、視覚的な世界を強く持つ、予期しない変化が苦手、あいまいな表現はわかりにくい、相手の気持ちが読み取りにくい、漠然とした空間・時間の把握が苦手・・・・など、そういう特性に配慮しながら、勇気づけをしていく。

勇気づけは身近なところから始めていく、まず、ともに遊ぶこと、そして、ともに働くこと、究極的には親子で協力し合うことが目標だ。

概略以上のようなお話をした。うまく伝わっているといいなと思う。


木ねずみの会を始める

クリニックの地域活動の一つとして、新たに「木ねずみの会」をスタートさせた。

「木ねずみの会」は、地域から子どもの育ちを考えていくことを目標に、地域の子育て・教育に携わる専門職が、気軽に交流しあえる場として始めたものだ。

町の保健師さんや学校の特別支援コーディネーターの方などとお話をする機会がある。各職種ごと、それぞれのフィールドで頑張っていながら、その思いが他のフィールドで頑張っている人たちに伝わっていないのではないかな?と思えてきた。一緒に話し合ったり、一緒に学んだり、それぞれの抱えている悩みを一緒に解決したり という場があれば、今よりもう少しお互いの風通しがよくなり、ひいては地域の子育て支援の力になるのではないかと考えた。

参考までに、はじまりの案内文から・・・
 『子どもたちは、私たちの未来です。子どもたちが、いつも活力にあふれ、元気いっぱい、生き生きとした笑顔を見せてくれることで、私たちも元気づけられています。時に、ちょっと壁にぶつかって、足踏みしたり、後戻りしたりするときもあります。そんな子どもたちも、やがて、自らの頑張りにより、あるいは周りからの支えにより、すこしずつ元気を取り戻し、ひとつ壁を乗り越え、強くたくましく育っていっています。
 子どもたちの豊かな成長を支えるために、地域で、保育、教育、行政、福祉のそれぞれ分野で様々な取り組みがなされています。少しずつ子どもの育つ環境が整備されていっていることを感じます。それでも、時にすれ違いが生じることもあり、より交流を深めて、顔の見えるお付き合いをすることが大切だなと感じています。
 子育て、教育にかかわる様々な方が集い、悩みや経験を交流しあえる場として「木ねずみの会」を立ち上げました。』

まずは、第1回の集まりを6月22日、クリニックの2階リハビリ室にて行った。

第1部 ミニ講演「小児科外来から見た最近の子どもたち」
第2部 相談会~こまった事例、悩んだ事例について 

第1部、今回は、言い出しっぺの私からのミニ講演「小児科外来から見た今どきの子どもたち」のお話をした。
いまどき

最近の子どもたちの疾病動向と健康に関連する子どもたちの生活について(食事、遊び、睡眠、家事に関するデータ)のお話から始め、今小児科外来で取り組むべき健康づくりのあり方について、私の考えをお話した。大切なことは、からだの力、調整の力、こころの力を鍛えること。そのために、食事、運動、遊び、生活リズム、家の仕事が大事であることをあらためて強調した。

この話を受けて、それぞれの立場から今の子どもたちの姿について少し語り合った。

第2部は、今困っている事例を一つ提供してもらって、みんなで話し合った。

こうして、困っている事例を取り上げて、一緒に話し合うと、より良い解決の方向性が見えてくる。そして、それぞれのフィールドで、何を大切にして日々実践しているのかをお互いに知り合うことができる。顔の見えるつながりが、今後のこの地域の糧になるではないかなと思う。

次回の集まりは3か月後の予定、ゆっくり進んで行こうと思う。

5歳児健診

知内町で、今年度最後の5歳児健診があった。

知内町の保健センターに飾られたひな壇。今年は節句が休日に当たっているので、クリニックではひな壇を出していない。季節のふさわしい写真をとることができて、ちょうど良かった。
知内雛飾り

子ども達は、元気に、のびのびと健診に参加してくれた。最後のカンファレンスでは、町の保健師、栄養士、保育園の保育士、支援センターの保育士、特別支援学級の教員、そして小児科医が参加し、一人ひとりの子どもについて情報を交換し合う。子どものことばかりではなく、家族全体を視野に入れた援助について、貴重な意見交換ができた。

5歳児健診の目的は、障害の早期発見ばかりではない。子どもを取り巻く大人たちが、共通の認識に立って、横のつながりを強め、子どもを援助するネットワークを作ることにある。そういう意味では、知内町の5歳児健診はとても成功しているといえる。


知内町で子育ての話をする

知内町での子育て懇談会。少しずつ参加者が増えている。

まずは、私のほうから子育てにかかわるお話。今回は「心豊かな育ちのために」というテーマでお話した。



人間は社会的な存在、子育ての目標は、社会の中で生きる力をつけること。「自立し、社会と調和する」ことが目標、できれば、快・不快を超えて、人の中で生き、他者の役に立つ行動を選択するようになってほしい。そのためにどうするのか?

子どもとのよい関係をつくることが大切、そのために、親がすることは、「子どもを尊敬しよう」、「子どもを信頼しよう」、「協力しよう」、「目標を一致させよう」、それぞれを少し掘り下げてお話した。

後半は、質問の時間。参加者から質問をいただく。こうやって質問に答えていくと、参加者の興味関心に沿ってお話ができるので、とてもありがたい。

少しずつ親子のよい関係が広まっていくといいなと思う。

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はる

Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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