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木古内で子育ての話をする

少し前になるが、七飯町の隣の隣の町、木古内町で子育て懇談会があった。(1月18日)

木古内町のもう一つ隣の知内町で子育て懇談会をしていて、その話を聞いた町の保健師さんが、ぜひうちでもと頼みにきてくれたものだ。

まずは、こちらから子育てのお話をする。テーマは「子どもを勇気づけるコミュニケーション」、内容は、アドラー心理学に基づく「勇気づけの子育て」の話。



子育ては、「子どもをしつけること」、すなわち、不快だけどしなくてはならないこと(たとえばおかたづけ)をするように、快だけどしてはいけないこと(たとえば下の子をたたく)をしないようにすること。そのためには、ほめたりしかったりするだけでは限界がある。外側から見える行動を変えようとするのではなく、子どもたちの内面に、「自分には能力がある」「人々は仲間だ」という肯定的な信念を育てるようにする。それが、勇気づけのコミュニケーション。その第1歩は子どもの話を丁寧に聞くこと。実際に聞き方のテクニックをいくつか紹介した。

後半は、それぞれの参加者から質問を受ける。子育て上の悩みから、体の心配まで、いくつか質問をもらった。大きな講演会とは違って、参加者も少ないので和気あいあいとした雰囲気でお話ができた。これから、この地域にも、子育て懇談会が根付くといいなと思う。

知内での子育て相談会

恒例となった知内町での子育て相談会

今回お話ししようと思い事前に用意したのは、子どもを勇気づけるためのやりとりについてだった。しかし、1歳未満児のお子さんを持つお母さんの参加が多かったので、急きょ、子どもの健康を支える3つの力に変えてお話した。

かなぶん
(本文と関係ないけど木ねずみ緑地のカナブン)

後半は、質疑応答。体のことから、心のこと、育ちのこと、いろいろな質問があった。話題の子どもが目の前で遊んでいるので、子どもの姿から感じたことも交えてお話した。こうして、小さな集まりで、目の前の人の関心に沿ってお話ができるのは、じかに反応を感じることができて、よい充実感を味わうことができる。こういう仕事が好きなんだと思う。

子どもの育ちに大切なこと

今年度2回目となる知内の子育て懇談会。

今回は、先日ポスターにした「小学校に入るまでにできてほしいこと」をテーマにお話しした。

ポスター1

内容は、
1) 早寝、早起き、朝ごはん
・朝6時に起きる
・夜9時には床につく
・朝ごはんをしっかり食べる
2) あいさつ、片づけ、家のお仕事
・あいさつをする
・整理整頓、まずは脱いだ靴をそろえる
・家の仕事を分担しよう
3) 学習が進むために
・体をいっぱい使って遊ぶ
・テレビやゲームと上手な付き合う
・分かったという喜びを共有する

 「小学校に上がるまで」と言っているが、どれもこれも、年齢に限らず、子どもの育ちに大切なことだと思う。

後半は、参加者からの質疑応答、いろんな子どもたちの姿を聞くことができた。
それぞれの家庭で、お母さんも、お父さんも、おばあちゃんも、みんなそれぞれに苦労しながら、頑張っているんだなと実感。
子育ての苦労話を交流できる場があるといいなと思った。

知内で子育て相談会

恒例になった知内町での子育て相談会。今年度2回目が27日知内町保健センターに行われた。

木

まずは、少し子育てのお話をする。アドラー心理学に基づく子育て=勇気づけの子育てをかいつまんで話した。今回は特に「勇気のある大人に育てる」ということに重点を置いた。勇気がない、すなわち臆病だとどうなるか?一つはすべきことをせず、責任から逃れようとするであろう、一つにはがんばりすぎて、人を押しのけて成果をあげようとするであろう。自立した、社会と調和した大人になるために必要なこと、それは「人々は仲間だ」「自分には能力がある」と思えること、すなわち勇気づけの子育てが必要なのだというお話。

後半はみなさんからの質問をもらう。それぞれの家庭に、それぞれの悩みがある。とても貴重なお話だなあとと思いながら、お話をうかがった。十分応えられたかどうかはわからないが、帰り際にはみなさん笑顔になっていたと思う。こうやって続けて呼んでもらえることがありがたいことだと思う。おかげで充実した時間を過ごすことができた。

地域でつながる

10月のことになるが、七飯町で「小児科医・保育士・保健師との意見交換会」というものが開かれた。ブログに「子どもを真ん中につながる」と書いていて思い出した。ブログに載せそびれていたものをここで書いておこうと思う。

雪化粧 雪化粧


保育士・保健師も、小児科医も、子どもの幸せを考えて日々仕事をしている。しかし、時に行き違う事がある。例えば、保育士は「まだちゃんと治っていないのに医者は保育園に行ってもいいという」、医師は「検査だけで診断ができるわけじゃないのに保育士は検査をしてきてという」とお互いに不満を持つ。お互いの言い分には一理あるのだが、それを直接に確認しあう機会がない。短時間でも、対面して話すことができればわかりあうことができるのにと思っていた。

今年のはじめに、町にこのような集まりができないかを提案していて、半年かけてようやく実現できた。町内の保育園、幼稚園、認定こども園の園長と町の保健師と小児科医が集まった。話し合いのテーマは、「感染症について」「食物アレルギーについて」「薬の取り扱い方について」「発達が気になる子について」、それぞれに保育士側から気になっていることを質問し、小児科医側が答えるという形で話し合いが進んだ。

小児科医が、診断や治療、家や園での療養についてどのように考えているのかを聞いてもらうことができた。また、あらためて、保育士・保健師が、どんなことを疑問に思って仕事してるのかを聞くことができた。こうやって、一堂に会して、お互いの思いを聞きあう場をもつことによって、今後何か疑問を持ったときに、今まで以上に気軽に声をかけあうことができるようになるのではないかと思う。

参加した方々からの反応も良かったらしい。一回限りにするのではなく、今後も会を積み重ねていく事が大切なのだと思う。こういうことを通して、風通しの良い街づくりができればと願う。

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Author:はる
北海道七飯町で小児科クリニックを経営。子どもたちのこころとからだの豊かな成長を願って、日々の診療、子育て相談、講演会活動を展開している。

名前:高柳滋治
仕事:はるこどもクリニック院長
   病児保育所はるっこ所長
趣味:アドラー心理学を学ぶこと
   草花の写真を撮ること
好きな言葉:
”今日は残りの人生の最初の日”

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